s-Liveとは?

意味のないチラシはダメ

久しぶりにFC系個別指導塾を斬る系の記事です。

今回はs-Liveという学習塾。

皆さん、ご存知ですか?

おそらく知っている方はかなり少ないかと…。

なぜ私が知っているかというと、以前にこの会社のFCオーナーの方からメールをいただいたことがありまして…。(それ以前は知りませんでした。)

ふと、ブログ開設当時からのご連絡をいただいた方々を振り返っていましたところ思い出しましたので、今回の記事を書くきっかけとなりました。(その後、順調に経営をすすめていらっしゃることを願うばかりです!)

s-Live運営会社

社名:LIVE株式会社

本社所在地:静岡県静岡市

設立:2010年11月

資本金:1000万円

従業員:正社員21名 / FC塾長39名 / バイト講師400名

( s-Live ホームページより)

ということで、FC系個別塾運営会社としては小さい会社に入ります。歴史もずいぶん浅いですね。

いきなりここでMr.M的指摘が入ります!

s-Liveでの多店舗展開は数字上あまり期待しない方が吉。

なぜなら、2019年1月現在s-Liveの教室は全国で44校です。

で、さらにそのうち直営校が少なくとも5校あります。(会社沿革に書いてあります。さいたま大和田校、さいたま植竹校、しずおか河合校、とうきょう町田金井校、ぎふ本庄校)

44(全教室)-5校(直営校)=39校ですよね。つまり、39校がFC展開の塾と言うわけですね。

ハイ、先ほどの会社概要の従業員数をご覧ください!

FC塾長39人とあります。

一致します!完璧に一致しております!

つまり、FC塾長が39人いてFC校舎が39校ですから、数字上は1人1校経営という形。つまり、FCオーナーが複数校舎経営に持ち込んでいるケースがない!という計算が成り立ちますね。

2019年1月の話でもうすぐ6月ですから、この5か月で多店舗経営の校舎がボロボロ発生している可能性も0ではありませんけど…。

ま、数字上の可能性で言えば多店舗展開を目指す人が加盟するには不利でしょうね。

s-LiveのFC加盟の特徴

斬る

では次にs-LiveのFC加盟が他のFC系と何が違うのか?

オーナー向けサイトから私が感じ取った特徴をお伝えいたします。

初期生徒数が売り?

最大はコレですかね。

”開業当初から生徒がいる状態で始められます!”

という部分。ココを最大の売りにしている気がする。

まぁ気になりますもんね。FC加盟考えている人たちなら100%。

開業して生徒来なかったらどうしよう…?って。

ま、そこに訴求しているわけですね。

トップページに「業界初!集客サポート制度!」なんてことが謳われています。

「開校前に生徒20名を目指します。」とありますね。

私はひねくれ者なんで、「目指します。」この言葉に引っかかるんですけど…。「保証します。」ではないんですね。詳しくは資料請求とか、本部の説明を聞かないと分からん部分だと思うんであんまり言及しないですけど。

実際に開校時にどのくらいの生徒数がいたのか?の具体例も示されています。

かながわ本郷台 23名
東京つつじヶ丘校 19名
いばらき水戸駅南校 25名
かながわ生田校 23名
しずおか磐田南部校 22名
しずおか袋井北部校 21名
しずおか函南校 24名
しずおか原校 18名
とうきょう町田金井校 34名
ちばユーカリが丘校 23名
あいち一宮千秋校 30名
さいたま籠原校 34名
あいち豊田美里校 25名
とうきょう花小金井校 27名
さいたま大和田校 40名
あいち名古屋天子田校 19名
きょうと高の原校 31名
ちば市川宮久保校 20名
しずおか沼津駅南校 21名
ちば柏高柳校 28名
ちば稲毛海岸駅前校 28名
ちば薬円台校 35名
さいたま植竹校 40名
ふくおか長丘校 31名
ちば八千代緑が丘校 38名
ふくおか高取校 20名
おおさか山田南校 20名
しずおか沼津学園通り校 19名
ひろしま福山南手城校 14名
ひょうご苦楽園校 8名

(s-Liveオーナーサイト)

実際に20名を下回っている教室もありますので、おそらく「20名を下回った場合の保証はしていない」んでしょうね。ま、とくに最後の「ひょうご苦楽園校」なんて結構正直に載せてあって、ここは好感持てたりするんですけど。

で、皆さん、とくにFC加盟のオーナーになろうとしている人は「20名下回っている教室あるのか~、ちょっと心配だなぁ…。でも、大きく割れている教室は一校だけだし、ま、1,2人下回っていても売上的にはそれほど問題でもないのかな…。」なんて、20名を下回るか下回らないかだけの部分だけ注目しちゃう可能性ありますよね?で、下回っている校舎も載せてるから正直な会社だろう。信頼して間違いなし!みたいな。

ま、私もこの会社が信頼できるとかできないとか言うつもりはサラサラないですけど、実は私がこの一覧で最も気になる部分ってそこじゃない。

赤字で示した校舎に注目。めっちゃ集めてますよね。とくにさいたま大和田校と、さいたま植竹校なんて40名集めてます。で、実際にオーナー向けサイトでも売りにしてます。「オープン時には40名以上でスタートした教室もあります。」と。

一つ超重要なこと言いますけど赤字で示した校舎は直営校ですからね!直営校ですから、当たり前ですけど気合入れますから、金かけますから。直営校は旗艦校として負けられませんから、絶対的に会社の金つぎ込みますので、数字稼いで当然なんです。FCオーナー校とは全く別次元で考えないといけないんですよ?それなのに、しれッと一覧に忍び込ませるあたり…ま、微妙だな~と。

ま、実際この3つの校舎はかなり立地が良さそうですし1階テナントですから。苦楽園校とかは2階、3階らしいんで、赤字の3校と一緒に考えちゃいかんですよね~。

実績出している直営校をFCオーナー向けのサイトに注意書きなしで入れちゃうのはどうなんでしょ?というMr.M的斬り込みをとりあえず入れときます!

指導システムが売り?

ま、他のFC系同様、未経験者でもOKというような感じで指導システムを売りにしていますが、ちょっと他のFCと様子が違う部分もあったりします。

オンライン講師

生徒の質問があった場合に、「あっ!やべッ分からねぇ!」って時には、生徒たちが質問できるオンライン講師というシステムがあるらしいのです。オンライン上に講師が用意されていて、その講師たちが質問に答えてくれるというシステム。そして、その講師たちが東大、京大、医学部生など優秀な人材がそろっているとのこと。

うん、これは運営会社のLIVE株式会社がs-Liveよりも先に始めているe-Liveというオンライン家庭教師のサービスをそのまま運用したものですね!きっとそうでしょう?

ムムム…、ここでMr.M的ひねくれアンテナが反応してしまうんですけど、仮にe-Liveというオンライン家庭教師のサービスを使用するのなら、「東大、京大、医学部生など優秀な人材」という部分は引っかかる。

だって、e-LiveのHPみると、オンライン家庭教師のランクによって月謝の値段が違うんです。たしかにSランクは東大、京大、医学部生なんですけど、その下にA、B、Cランクまであるんですよ!いや、e-Live(オンライン家庭教師)契約者はS~Cまで自分で選んで、それぞれの月謝を負担するからいいですよ?Sランク講師に教えてもらえて欲しければ、Sランクの月謝払えばいいんだから。

でもs-Live(個別指導塾)はe-Liveのシステムは使えるかもしれないですけど、Sランク講師の授業を受けられるとは限らないですよね?「必要な時だけオンラインで質問できる」みたいなことが書いてありますけど、その必要なときにSランク講師が常時空いている訳じゃないですよね?(むしろ、Sランク講師は人気があってオンライン家庭教師の方で手いっぱいで、s-Liveの質問対応に回ってくるオンライン講師はBランクとか、Cランクとかばっかり、なんてケースもあるんでは…。)

これはs-LiveのFCオーナー側からすると嫌だなぁ~と。だって生徒の入塾面談のときにきっと売りにするでしょう?「オンラインで東大、京大、医学部生など優秀な大学生が教えてくれますよ!」って。でもでもでも、実際はFランク大の講師ばっかりとか…。で、結局、生徒の質問にまともに答えられないとか…、で、いつも指導がまごつくとか…、最終的にFCオーナー自身が結局教えなきゃ話にならないという結末…。

なんかよく聞く、「自立型個別指導塾でも結局、オーナー自身が教えられなきゃ成績は伸ばせない」論に行き着くような…。

様々な外部学習塾システム

s-LiveのFC加盟をすると、e-Live(オンライン家庭教師)以外にも「edu・plus」という指導システムを使うようです。ただ、ここは多少の自由があって「E-zo」というのを使ってもいいし、天下の自立学習システム「すらら」を使ってもいいとのこと。(小学生は「ランドセル」というシステムを使うらしいです。)

珍しいな~と。普通、FC塾って自前の学習システムがあるじゃないですか。松陰学習塾のショウイン学習システムみたいな。でもs-Liveはガンガン外部の学習システムを導入するという…。

ここで疑問、じゃ、ハナから「すらら」で良くね?s-Live通す必要なくね?みたいな…。

だって「すらら」だって色々サポートしてくれるんですよ、確か。

「すらら」導入校の塾長に話を聞いたこともありますけど、いろいろ導入校同士の交流とかもあるようですし。(似たような自立型システムのセルフィーウィンとかでも、研修とかセミナーとかあるとの話を聞いたことがあります。)

まぁ、オンライン家庭教師のe-Liveが使えるって部分が独自なんでしょうけど…。(ということはe-Liveだけでは不足ってことを自分自身が認めてない?って感じはありますけどね。自社の商品+他社のシステムで学習塾を売っているわけですから…。う~ん、モヤモヤ感がすごい!)

自由度が売り?

教室ごとのオリジナルチラシ、教室ごとのオリジナルホームページが作成可能なようです。

個々の辺りはFC塾としては、かなり珍しいのでは?

ま、ただ提携のデザイン会社云々と書いてあるんで、なにか制限はあるのかもしれませんけど。

教室のレイアウトも自由、というのは私的には好印象ですね。

コレは、今までの読者対談やメールでも何回か聞いたんです。FC加盟をすると本部の縛りがあって教室レイアウトにやたらと金がかかってしまう、と。

この縛りがなければ、Mr.M的ネットショッピングを使えば相当に節約できちゃいますからね。

研修制度は充実しているか?

以前にメールをいただいた方の話だと、開業後はほぼ研修はないとの話。

ま、でもこれはs-Liveに関わらず、わりとどのFCも「研修やサポートはそれほど期待できない…。」との声は多数ですからね。

だからこそ、私のようなどこの馬の骨とも分からない胡散臭いヤツに、みなさんメールをくださるんだと思うんですけど…。

(世の中のFC本部がみんな手厚く文句なしのサービスを提供しているんなら、私のブログなんか閲覧数30以下のハエレベルで終わっているでしょうから…。)

s-Liveの収益シュミレーションは妥当か?

夢・希望

s-Liveも収益シュミレーションをHPに載せてくれています。ま、大体ツッコむところは毎回一緒なんですけど、一応見ていきましょう。

開業資金(初期投資)

加盟金 

Aタイプ(他教室展開)120万円 Bタイプ(一教室のみ経営)90万円 Cタイプ(転塾支援)0万円 Dタイプ(無料)0万円

ま、他教室展開をしている方は数字上いないのが現状ですから、皆さんBタイプなんですかね?Dタイプの無料ってのが気になりますけど、HP上では説明がないので正体不明のままです…。

学習ソフト代

(小3~小6用全て)5.6万円

教室テキスト代

(小3~小6、中1~中3用全て)9.0万円

開校前研修および開港前教室運営支援費

40万円

宿泊費(研修・支援)

7万円

交通費(研修・支援)

公共交通機関利用料金

什器一式

ご自身で

開校セット代

15万円

看板設置費

業者価格

web初期設定費

5万円

保証金

30万円

店舗物件

応相談

一応、初期投資として一覧に出ているのは以上になります。確定している金額だけ足すと合計で、231.6万円になりますね。ただ、これには看板設置費や教室什器や店舗物件の取得費が入ってません。

モロモロ入れると、350万円くらいにはなりそうですね。ま、決して安くないです。

実はまだまだかかります…『生徒募集方法』に関して

次の2つから生徒募集方法を選ぶそうです。

①集客サポート制度…(例)生徒15名入塾の場合、8万円×15名=120万円かかります。

②広告宣伝費…1枚約6円×20万部(制作費と折込料など1枚約6円として計算)

で、さらに①を選んだ場合は、チラシ代、生徒募集メンバー宿泊費、交通費が別途発生します。(例)4人×6日間×7000円=16.8万円

①を選んだ場合、コレ、結構初期投資(開業資金)かかりますね。全部合わせて結局500万円くらい行きますね、たぶん。

なんか「業界初!集客サポート制度」なんて書いてありましたけど、結局、チラシ配布要員を派遣して、1週間くらいゴリゴリにチラシまきまくるって感じなんでしょうか。でもって、その分のスタッフの宿泊費など含めてきっちりFCオーナーからいただく、と。

一応言っておきますけど、私の塾のしょぼいチラシでも1万まけば1件の入塾は見込めます。(つまり、②を選択して20万件まけば20人くらいは入ります。)

もっと言うと、このブログの読者の塾長様のチラシは3000配布で1件の入塾とか、凄まじい率をたたき出しています。ま、コレは誰もがたたき出せる率じゃないですけど、120万円使って15人って「業界初!」なんて堂々と言われても…、という感じの数字だと。

利益(シュミレーション)

生徒数(平均) 30名 50名 70名
①売上  入塾金 6.00万円 6.00万円 6.00万円
 授業料 66.00万円  110.00万円  154.00万円 
 設備費・テキスト代・プリント代・塾保険代 10.50万円 17.50万円 24.50万円
 売上合計 82.50万円 133.50万円 184.50万円
②支出  講師賃金 5.00万円 5.00万円 5.00万円
 通信費 1.00万円 1.00万円 1.00万円
 水道光熱費 2.00万円 2.00万円 2.00万円
 e-Live システム教室月額基本料(2ID分) 1.50万円 1.50万円 1.50万円
 学習システム費(50IDプラン) 5.00万円 5.00万円 6.00万円
 テキスト代 1.50万円 1.50万円 1.50万円
 その他雑費 1.00万円 1.00万円 1.00万円
 地代家賃 12.00万円 12.00万円 12.00万円 
 システムメンテナンス料 0.30万円 0.30万円 0.30万円
 ロイヤリティ(1教室のみ運営の場合) 8.25万円 13.35万円 18.45万円
 授業料等講座振替手数料 0.39万円 0.65万円 0.91万円
 口座振替月額基本料 0.05万円 0.05万円 0.05万円
 支出合計 37.99万円 43.35万円 49.71万円
① − ②=営業利益 44.51万円 90.15万円 134.79万円
利益率 54% 68% 73%

ホント、申し訳ないですけどツッコむところは毎度おなじみです。

客単価なんですよ。

このシュミレーションだと客単価は22,000円なんですけど…。コレ、高いんですよ、明らかに。

以前の記事に書きましたけど、公立中学生の学習塾にかける費用の月平均ってせいぜい17,000円程度なんですよ?5,000円も高いんです。

たしかに中学3年生を抱えれば客単価は高くなりますけど、中3生を多く抱えられる塾ってのは、進学実績がある塾なんですよね。成績をバリバリ上げている塾なんですよね。

で、ここで多くの自立型個別学習塾経営者の嘆きが蘇るんですよ。

「結局、自分自身が教えられないと生徒の成績は上げられない…」

つまり、未経験者でシステム頼みでs-LiveのFC加盟に突っ込んで最初っからはこの収益モデルは結構厳しいんじゃ…。ある程度、経験積んで勉強してからだったら可能かもしれませんけど。(ちなみに私の塾でも客単価は2万円弱ですよ?)

なんで、私的には客単価は17,000円で謙虚にシュミレーションした方が良いと思いますけどね。それでも、全国の公立中学生の平均なんで、小学生ばっかり集まったりしたらもっと低くなりますし。

どうなんでしょう、生徒30名で授業料が50万円弱くらいじゃないですか、現実は。売上合計だって60万円くらい。生徒30名で実際の利益は20万円ちょっとと見ますけどね。

あとは人件費(講師賃金)にツッコミを入れておきましょう。生徒50名でオンライン講師のみですよね、この5万円という設定は。授業云々じゃなくて50名の生徒を自分一人で管理するんですか?結構難しいと思いますけどね。

さらに生徒70名になっても人件費5万円になってますけど、私でもきついですよ、生徒70名をずっと一人で管理し続けるなんて。最低でもアルバイトは2,3名欲しいです。(生徒70名時点なら4,5名は欲しい。)

生徒50名時点で、人件費が10万円は行くんじゃないですかね、アルバイト料として。じゃないと生徒コントロールもめちゃくちゃ、自分も休日なし、結局経営傾いて生徒減るんじゃなかろうかと。

地代家賃も生徒70名設定まで12万円なんですけど、生徒70名を家賃12万円で抱えきれる物件って築40年3階以上とかの物件の設定なんでしょうか。

それとも、お客様が奇跡的に予定がかぶらなくて、ものすごい効率的に座席の割り振りが完成する奇跡が毎回起こる塾なんでしょうか。相当回転率良くないと実現できないですよね、このシュミレーションは…。

まとめ

s-LiveのFCオーナー向けサイトを見た感想。

・直営店の実績をしれッと入れているところが疑問。

・数字上、多店舗展開をしているFCオーナーがいなそうなのが気になる。

・外部の学習システムを使っているところが疑問。(だったら、素直に直で「すらら」とかと契約してもよさそう。)

・e-LiveでSランク講師利用がどれほどできるのかが疑問。

・集客サポート制度は金額的に見たら手厚いと言えるかどうかは微妙。

・なんだかんだで初期投資は結構かかりそう。

・客単価のシュミレーションが甘い気がする。

・生徒50名、70名をオーナー一人で管理とか、オーナー1人のマンパワーを期待し過ぎ。

・他のFCと比べて自由度は高そう。

こんな感じですね。

なかなかマイナーなFC塾になるんで、答え合わせは難しそうですが、s-Live加盟の方で読者の方がいらっしゃいましたら(以前にメッセージをいただいた方でも、もちろん有難いです!)ぜひ、「そこは違うぞ!」「ウチの本部はお前が言ってるのと違って素晴らしいぞ!」とか意見をいただければと思います。

訂正、追記などガンガン行いますので…。以上!