ダメ講師

保護者の授業見学って認めていますか?

私は断っています。

これはですね、私がアパート1室で塾を始めたこととが非常に影響してるんですけど…。

いや、考えても見てくださいよ!

アパート1室の超狭い部屋で、保護者が見学したらどうなっちゃうか?

なんかもうギュウギュウなわけですよ。なんかもう、「なんか狭くてすいません…」なんですよ。

ということで、私は開業以来、自分の授業も、他のスタッフの授業も保護者様たちには一切見せたことはありません。

教室が広くなった今も、その方針は変わってません。(パンフレットにも明記してあります。)

ま、教室のスペースの問題のほかにも考えることがあるわけで…。

保護者の授業見学は認めない方がいい3つの理由とは?

教室のスペースが減る

これは先ほど言った通り。アパート1室だと生徒8名+保護者とか、ホントに「何だこの空間?」ってレベルで人口密度が「ここはマカオか?」って感じになっちゃいますから。

ま、今は教室が広くなったとは言え、よくある自立型個別指導塾のスペースゆったりオシャレカフェ系学習塾では全然ないんで、やっぱり保護者の見学スペース作っちゃうと生徒用の座席減っちゃうわけですよね。

ギリギリスペース見出したって、結局人口密度がバングラデシュって感じにはなりますし。

生徒たちが緊張する

まあ、どこの誰かも分からない大人が後ろから見てれば生徒たちは緊張しますよ。学校の保護者会と一緒。緊張までいかないとしても、ソワソワするだろうし。

金払って授業を受けに来てくれているお客様がちょっとでも満足が削がれるようなことって、私は認めたくないんですよね。見知らぬ大人がいなければ、その日の授業でいつも通り思い切り発言をして笑って、やっぱり楽しいって脳が感じた方が知識だって入るはずなんです。(以前の記事で書きましたけど、決して塾の授業は楽しくなくてもいいとは思ってますけど、結局、楽しくなければ頭には入らんって部分も大きいですし。)

で、そんなの大げさすぎるって思います?いや、コレ、たとえばですよ、毎日のように体験生が来るとするじゃないですか。そんな嬉しい現象あるわけない?いや、自分自身でも驚くんですけど、私の塾はこの春はホント毎日のように体験生が来たんです(何か自慢でゴメンナサイ…)。

そうすると、下手したら毎回の授業に誰かの保護者が参加してるなんてケースだってあり得るわけですよね?毎回、毎回、誰か見知らぬ大人が後ろで見ている…。異常じゃないですか?

自分自身に置き換えてみると美容院に行くじゃないですか。で、その美容院に通うかどうか決めかねている人が、私がカットされている様子を後ろから見ているわけですよ、毎回、毎回。もしくは美容師としての研修だか何だか分からないんですけど、何か自分が髪を切られてる様子をチェックしている人がいるわけですよ、毎回、毎回。

美容院って何しに行く場所ですかって言えば、そりゃ当然、髪を切ってもらう場所なんですけど、でもそれと同時に切ってもらっているときの雰囲気とかもかなり大事ですよね?その雰囲気もいいから、その美容院に行くわけでしょ?素敵なヘアスタイルだけに金払ってるわけじゃない。切ってもらっているその時間、その空間にも金を払っている。

毎回、毎回、よく分からん人が監視している美容院…、行きますか?

自分たちのパフォーマンスが落ちる

オマエが未熟なだけだろう?と言われるのを覚悟で言いますけど、保護者が見ていることによって多少なりとも緊張しますよね、われわれ自身が。

で、多少なりとも改まりますよね。いつもは生徒をツッコんでリズムをつかむ講師がそれを封じられる。くだらないダジャレを連発する講師が普段の3割減でしか、ダジャレを言えなくなる。そんなことが起きると思うんですよ。

少なくとも私は「はい、ナマステー。」とか「だ~めだっぺよぉ。」とか、自分お得意のクソ寒い受け答えは封じられちゃう気がするんですよね。で、クソ寒い受け答えを期待している生徒たちは、「あれっ?今日の先生、調子悪い?」みたいに。

そんなの保護者の見学をたくさん経験して慣れろよ!とか言われちゃいそうですけど…。

保護者の授業見学を断って集客に影響したことはあるか?

塾講師ウソつかない

一切ないです。

「保護者も授業を見学したいんですけど。」って、言われたことは何回かあります。

そのすべてに断ってきましたけど、一度も「じゃ、そちらの塾には行きません。」と言われたことはありません。(もしかしたら、体験授業後に入塾しなかった生徒の中には、コレが理由だった生徒もいるかもしれませんけど…。)

中学受験とかをメインにしている塾は分かりませんよ?保護者の要求も高いですし、塾を選ぶ目も厳しいでしょうから。

でも、公立高校受験をメインにしている塾で、そこまで神経質になるような保護者は少ないってことかもしれません。「ま、本当は見たかったけど、そこまで言うってことは自信があるんだろうな。」って思ってもらえたのかもしれませんし。

とにかく、この方針が集客の足手まといになっていると感じたことは皆無ですね。

とは言え、実はリスクも相当にある方針なのかも…

とココまで自信満々に「保護者の授業見学は認める必要はない」みたいなことを言って来ていますが…。

実は考えるとものすごいリスクが潜んでいる方針なのかも…とも思うんです。

だって「保護者の授業見学お断り」なんて方針を打ち出したら、「何か見られたくないものでもあるのでは?」って思われるの普通じゃないですか。

で、実際、クソマズイ授業を展開したり、お遊び授業に終始したり、とにかく授業の商品品質がしょぼすぎるって場合には、どうなります?

父「どうだった?今日の塾の体験授業は?」

娘「超つまらなくて分かりにくい授業だった。」

父「(やっぱりかッ!)」

ってなって、次の週にはそのことが伝わるわけですよ。コレ、ただ単に授業がダメだったってよりも、火の広まりの威力は大きいですよね。「あそこの塾が保護者の授業見学を断っているのは、授業がクソつまらないからだぞーッ!」って、余計に大きくなるっていうか。かなりヤバいですよね?

だからね、「ウチは自信があるんで自由に見てどうぞ。」って言うよりも、実はものすごいリスクをはらんだ方針なのかもしれないんですよね。

ま、ホント、最初はアパート1室のあまりの狭さに、「あ、コレは保護者の見学は無理だな…。」って始まった方針でしたけど、よくよく考えるとリスクが大きいんだなぁ~と。

だからと言って今後も貫きますけどね、この方針は。ちゃんとした授業を展開し続ければ、支持されるわけですから。