悩み

(ブログ読者の方からメールをいただきましたので、以下の記事を追記いたしました。学習塾のブラックさを知りたい方はぜひご覧ください! ☞『塾講師の正社員の実情。大手学習塾の労働環境は過酷に厳しい…。』)

「授業ができない」、とか「問題が難しい」とか、そういう当たり前の話は抜きにして…。それは誰でも想像ができることだと思いますので。

この度、新講師を迎えたMr.M塾ですが、他業界からの転職だけに主に生活リズムで苦戦している模様…。

あとはお客様とのコミュニケーションですかね。

う~ん、ま、仕方ないとは思いますが…。

どうなんでしょう。私は学生時代から、この業界一筋で生きてきているんでもう分からないんですが、いずれ慣れるものなのでしょうか?

ま、慣れてもらわないと困っちゃうんですけど。

今回の記事は他業界から塾業界に転職してきた人がぶち当たる大前提の壁を書いていきます!

Mr.MMr.M

これだけ評判の悪い塾業界に転職を考える人がどのくらいいるかは未知数ですが…

昼御飯の時間が中途半端になる

私は朝10時半~11時半くらいに昼食をとるんですが、どうやらこれでは早すぎるらしいのです。

朝ごはんを食べて、さすがに10時半にはお腹は空いていない…。11時半に食事が終わるとその後が持たない…。(私の場合は朝ごはんはコーヒーを飲むくらいですので、10時半にはお腹がメッチャ空いてます。)

ちなみに私も相棒講師も、教室に入ったらご飯は食べません。要は10時半~11時半に家で昼食を食べて、夜帰宅してから夕食を食べます。一日、二食というやつですね。ま、夏期講習中とか、テスト前で朝から晩まで勤務のときとかは一日一食とかもありますけど…。

われわれは慣れてるんで普通だったんですけど、今現在、夕方4時に食事をする新スタッフを見ると「あぁ、俺たちって異常なんだなぁ~」と。

夜ご飯が食えない

塾のメイン労働タイムは夕方6時以降とかですよね?小学生指導があると夕方5時以降とか。

われわれ零細個人塾なんて、すべての講師がフルで授業に入って何とか回っているんで、夕方5時以降に飯を食う時間なんかないわけです。(よって食わないんですけど…)

コレが相当応えるようで…。もうお腹が減って力が出ない状態。

われわれこの業界にどっぷりはまっている人間は、腹が減ってからが勝負のところありますからね~。腹が減ると脳科学的に脳が活性するとかいう話も聞きますし。ま、そういう理屈をつけては根性論で乗り切るわけで、そういうところがブラック思想なんだよね~と言われると反論のしようもないんですが…。

帰宅後、夜10時半過ぎとかに夕食を食べる生活ってやっぱり異常なんですね~。

エネルギー配分が難しい

休日取得

ま、まだまだ新人なんで緊張しているからしょうがないと思いますけど、午後2時に出社してそこからエネルギーを使いまくっちゃうんですよね。

真面目な方なんで、全力投球はぜんぜん良いことなんですが、やっぱり相棒講師と比較すると全然違うんです。

新人講師は変な話、出社してから生徒が来る時間になっても常に一定ペースの動き、話し方。

相棒講師は午後2時~午後5時くらいまでは、カンペキに事務モードなわけです。喋り方、喋る大きさ、全てが何か省エネモード。もちろん、サボっているわけじゃなくて(彼は仕事が山のようにありますので)事務的にパパっとこなしている感じ。余計なことを考えずにホイホイホイって。

で、生徒が一人来始めると、とたんにモードが変わるんです。声も3倍くらい大きくなって、異様にテンションが上がる。それまで我々と話していたのが、授業前から自分モードというか、われわれスタッフなんか眼中になくなって、対生徒たちとのコミュニケーションに9割方移行するんです。

通常モードと戦闘モードって言うんですかね。

まあこのモードチェンジができなくても仕方ないですよね。ここまで時と場合によってモードを変えるような仕事ってなかなかないですから。私の数少ないアルバイト経験で言うとコンビニのレジ打ちだって、郵便局の配達だって、別にモードはいつも一緒で良いわけですし。

私なんて午前中に家で仕事を終わらせちゃうこともあるんで、教室入ってから夕方までの間、スタッフたちとバカ話するのに夢中になってたりして、「昼行燈みたいな奴だなぁ~」なんて思われていないか心配です…。

テンションの波の調整が難しい

エネルギー配分に関わることですけど、われわれは夕方から生徒が来る時間に向けて徐々にテンションを盛り上げていかないと行けないんですよね。

これは他の業種と比べると、夕方5時、あぁもうすぐ今日の勤務も終わりだ…。さ~て家帰ったら何をしようかなぁ~なんて、流しの時間に入っちゃう人もいるような時間帯なわけです。

われわれはここから昼間のテンションを5倍くらい上げないといけない訳です。コレ、エネルギーを使い果たしている状態だと結構大変なんですよね、きっと。(新人の彼を見ていると本当にそう思います…。夜7時くらいには、抜け殻みたいになってますから。)

コミュニケーションの質のズレ

他の多くの業種の場合、お客様は大人なんです。

なので、コミュニケーションも「丁寧に」を心がければそれほど事故ることもない。

ただ、学習塾の場合、われわれが接するのは子供たち。

もちろん、気持ちの中には「丁寧に」「謙虚に」は必要です。ただ、「丁寧に」「謙虚に」奉仕するからこそ、「面白く」という要素がメチャクチャ重要。

それこそ、一挙手一投足、一言一句、「面白さ」を意識したコミュニケーションが本当に大事なんですね。

当然、私や相棒講師は変なキャラを演じて、休み時間中は常時奇妙なやり取りを生徒とするんですけど、当然、新人講師にそういうやり取りはなかなかできない訳で…。

ま、おそらく中学生と何を話したらいいか分からない、というレベルから始まるんだと…。

視線が多い

所得・年収

彼を見ているとまさに身の置き所がない、という感じ。

塾講師って、当たり前ですけど常に生徒たちから見られているわけです。

たとえば大あくびをしたとします。「あ、あの先生、眠そうだなぁ~」と。

髪をいじっているとします。ガラスで自分の姿を執拗に確認していたとします。「あ、あの先生、カッコつけてんなぁ~」と。

毎日同じ服総、そして汚い恰好で教室に来たとします。「あの先生、不潔だな~」と。

教室巡回していても、当たり前ですけど生徒たちからすれば「何だ何だ?この人は?」みたいに思われるわけです。そりゃ仕方ない、だって何者なのかまだまだ分からないんですから。

で、中学生ってとくに残酷な視線を向けたりするんで、そういう生徒と目が合うと「あれ?俺、何か悪いことやったかな…?なんて過度に不安になってストレスためたりしちゃうんですよね…、きっと。

対集団とのコミュニケーションの必要性

ここも特異なんですよね、他の業種と比べて。たとえば、話すことの多い営業だって、基本は一対一のコミュニケーションじゃないですか。

塾講師って、集団授業なら授業はもちろんですけど、授業以外のコミュニケーションも対集団のことが多いんですよね。

たとえば今日なんか、新人講師に自転車置き場の整理をやってもらったんですけど、鍵を抜いてない自転車が一台あるわけですよ。われわれからすれば、その場に居る生徒50人程度に向けて「白い自転車、鍵抜いてない人~、誰~?」って当たり前にの様に叫んじゃうんですけど、コレができない。

私のところに来て「すいません、M先生。カギを抜いてない自転車が一台あります。」との報告。ま、来て間もないんで、今日は代わりに私が叫びましたけど、そのくらい普通に対集団に聞けないようだと、この先、集団指導の塾講師なんてとてもじゃないけど、やっていけない訳で。

キャラ設定

ラーメン屋さんですらキャラ設定、要はパーソナルブランディングが必要な世の中ですけど、塾講師なんて本来、その最たるものですよね。

お客さまに喜んでもらえるキャラ設定なしには、儲かる塾なんて作れない。(だから「人」を売る集団指導が最強の指導形態だと私は主張するんですけど…。)

まあ、なかなかスーパーの店員とか、郵便局員とかでキャラづくりを意識して働いている人もいないですからね…。(いや、それでもキャラ設定意識したほうが絶対に店は儲かると思いますけどね。)

私の塾では新人講師の初出勤日には、「あなたにはこういうキャラで仕事をしてもらう。」ということは伝えてあります。もちろん、人格とか風貌を完全に無視した設定はしてませんけど、私と相棒講師にない要素って言うんですかね、今の教室にこういう要素のキャラが欲しいな、ということを優先して要求しています。

「できますかね…。」なんて不安を口にしてましたけど、やってもらわんと売り上げは伸びない訳ですし、自分の給料だって増えない訳で。ま、そこは塾講師として絶対なんで設定キャラになれるように、演じ続けるしかない訳です。

まとめ

今回、新たに講師を迎えたことでわれわれ塾業界の特殊性を否が応でも感じましたよね。

「いや、こんなに長い時間、飯食わないなんてムリでしょ?」とか、「こんな時間に、変なキャラ演じてグッドモーニンッ!とか言えないでしょ?」とか…。

他の仕事が閉めの作業に入る営業時間の終わりの終わりまで(いや終わりだからこそ)、ハイテンションでお客様にぶつかるって…。

いや、考えると異常なんですよ?われわれ塾講師って…。

その異常さを認識しないと他業界からの転職者なんてなかなか来ないのかもしれませんね~。