数字

『塾と教育』5月号より一つ記事を紹介します。

タイトル通りです。

小学生の英語教育に関する意識調査について。

大手学習塾の栄光ゼミナール調べの資料。

正直、私はあんまり興味ないんですけどね、こういう調査。

なんか思惑があるような気がするし、そもそも栄光ゼミナールに通っている保護者383人という極めて偏りがある(可能性が高い)人たちの意識調査なんで…。

(私曰く、栄光ゼミナールは月謝が高いのでそれなりに意識の高い保護者が集まっているだろうと…)

ま、それでも有難く記事のネタに使わせてもらっちゃいますけど。

小学生の英語教育に関する意識調査(栄光ゼミナール調べ)

■ 2020年度からの小学5・6年生での英語教科化「知っている」保護者78.6%

■ 2018年度に、小学校での英語の授業や取り組みが増えたと回答した保護者44.9%

■ 授業外で、英語の学習・習い事をしている小学生の約3人に1人

■ 授業外で英語を学んでいる生徒のうち、4人に1人が「学習塾」で学んでいる

<調査概要>

調査対象:小学1年生~小学6年生の子どもを持つ栄光モニター会員(栄光ゼミナール、栄光の個別ビザビに通塾する保護者)

調査方法:インターネット調査

調査期間:2019年2月6日(水)~2月20日(水)

解答者数:383名

2020年度からの小学校での「英語」の教科化・必修化への認知度

Q.2020年度から、小学5・6年生で、英語が教科化されることについて

A.知らない 21.4%

B.知っている 78.6%

Q.2020年度から、小学3・4年生で、英語が必修化されることについて

A.知らない 32.4%

A.知っている 67.6%

2020年度から始まる、新学習指導要領において、小学5,6年生では、英語が教科となり成績がつくこと、また小学3,4年生では、成績はつかないが必修となる。

小学生の保護者に聞いたところ、「小学5・6年生での教科化」については78.6%、「小学3・4年生での必修化」については67.6%が「知っている」と回答した。

2017年度と比べた、今年度の学校での英語の授業や取り組み、英語に関する宿題・課題の状況

Q.2017年度と比べて、英語に触れたり学んだりする授業や取り組みなどは増えたか。

A.増えた 44.9%

A.変わらない 35.0%

A.減った 0.5%

A.英語に触れたり学んだりする授業や取り組みはない 1.3%

A.分からない 18.3%

Q.2017年度と比べて、学校から出される英語に関する宿題・課題は増えたか

A.増えた 4.7%

A.変わらない 25.3%

A.減った 0.3%

A.英語に関する宿題・課題はない 57.2%

A.分からない 12.5%

「学校での英語に関する授業や取り組み」「学校から出される英語に関する宿題・課題」について、2017年度と比べた今年度の状況を聞いたところ、授業や取り組みが「増えた」と回答した保護者は44.9%で最も多かった。今年度から始まっている、新学習指導要領の移行期間が影響していると考えられる。

宿題・課題について、「英語に関する宿題・課題はない」と回答した保護者が最も多く、小学5・6年生に限ると「増えた」「変わらない」と回答した保護者が34.0%となり、小学5・6年生の3分の1以上が、英語の宿題・課題に取り組んでいることが分かった。

子どもが小学生の間に「英語4技能」で特に身につけさせたい力

Q.子どもが小学生の間に、「英語4技能」で、特に身に付けさせたい力

A.話す力 54.3%

A.聞く力 35.5%

A.読む力 6.5%

A.書く力 3.7%

保護者に、子どもが小学生の間に特に身に付けさせたい「英語4技能(話す・聞く・読む・書く)」を聞いたところ、最も多くの保護者が回答したのは「話す力」で、54.3%にのぼった。

次いで、「聞く力」が35.5%となり、小学生の保護者の約9割が「話す」「聞く」力を重視していることが明らかとなった。

学校の授業外での英語に関する学習や習い事の状況

Q.学校の授業外で、現在、英語に関する学習や習い事などをしているか。

A.している 32.1%

A.していない 67.9%

Q.学校の授業外で取り組んでいる英語の学習や習い事の種類

A.学習塾 24.6%

A.英会話教室(日本人講師) 32.8%

A.英会話教室(ネイティブ講師) 34.4%

A.通信教育・DVD教材・市販教材 13.1%

A.オンライン英会話 9.0%

A.家庭教師 0.8%

A.その他 9.0%

学校の授業外で、子どもが英語に関する学習や習い事をしているかを聞いたところ、32.1%の保護者が「している」と回答し、小学生の約3人に1人が、授業以外で英語学習や英語の習い事に取り組んでいることが分かった。

また、英語学習や習い事に取り組んでいる保護者にその種類を聞いたとこr、最も多かったのは「英会話教室(ネイティブ講師)」で34.4%、次いで「英会話教室(日本人講師)」32.8%だった。英会話教室のレッスンは、保護者の多くが子どもに身に付けさせたいと思っている「話す力」「聞く力」を鍛える内容も多く、英会話教室のニーズが高いのではないかと考えられる。

小学校や自治体で行っている、英語の授業や取り組みで知っているもの

<公立小学校での取り組み>

・低学年のうちは、ネイティブの先生が英語だけで歌やゲームの授業をして、高学年になると、日本人の英語専任教員が読み書きも含めた授業をしている。

・週2回授業があり、それぞれネイティブと日本人が担当。4年生から動詞の活用形を覚え、単語や筆記テストも実施。

・ICTを活用してリスニング・発音などを練習し、ネイティブによる授業の不足を補っている。

・市独自の英語学習ビデオを作製し、帰りの会の前に10分ほどの学習を毎日行っている。

・週1~3回の授業のほか、毎日昼休みに「ENGLISH TIME」という英語の時間を10分ほど設けている。

・保護者がボランティアで、1時間目の前に英語のレッスンをしてくれる。

・日直の当番日誌記入の際、氏名、日付、曜日、教科名を英語で記している。

・公立の小学校ですが、オーストラリアの提携校と生徒同士の交流があり、学習発表会でその取組と成果が発表された。

・年に一度、東工大の留学生と英語を使って交流する機会がある。

・東京都の英語村に学年全員で出かけた。

・自治体が、米軍基地と協力して開催している英語キャンプがある。

Mr.M的見解のまとめ

以上の栄光ゼミナールがとってくれたアンケートと回答にはほぼ興味がないんですが、一つだけ栄光ゼミナールにとって欲しいアンケートがある!

それは中学生の保護者に、「小学生の時に英会話教室的なところに通わせて、いざ中学生になったらぜんぜんテストで点数が取れなかった。Yes?それともNo?」というアンケート。

で、次に「それではYesの人に聞きます。小学生の時に英会話教室的なところじゃなくて、英単語とか英文法的なものをガッツリ教えてくれる塾にしとけばよかった。Yes?それともNo?」というアンケート。

コレ、Yes-Yesの回答、結構あると私は予想してますよ。

で、その予想に基づくと「英語4技能に対応するための新しい教材開発しましたッ!」的な話はとりあえず他人ごとに聞こえます。(ということで不要なサービスを増やすこともしませんし、不要な教材を買うこともありません。)

あとはね、やっぱり煽り的な匂いですよね。とくにこの記事で注目するのは「子どもに小学生の間に、英語4技能で特に身に付けさせたい力」って部分。「話す力」「聞く力」で90%近く占めているという結果。

この資料と同じページに栄光ゼミナールの小学生英語についての紹介もあるわけです。塾経営者向けの雑誌に栄光ゼミナールの教室の宣伝してもしょうがないのに?いやいやいや、個人塾経営者の皆さんは大手塾がどういうことをやっているか、HPを見たりするわけです。あぁ、やっぱり大手塾はそういうこともできるのかぁ~、ウチではできないなぁ~なんて…。

ところがどっこい、「何やら栄光ゼミナールで使われている教材は個人塾でも使うことができるらしいぞッ!?」と…

今度は栄光ゼミナールの教材を作製している系列会社のエデュケーショナルネットワーク(EN)のサイトを訪問するわけです。

考えすぎですかね?

いや、ちょうどENの『教材案内』の冒頭に英語4技能教材マップなんてものが親切にもでかでかとあるものですから…。ENは「英語4技能」で売り出してんだなぁ~、と。ま、親分の栄光ゼミナールがそれを援護射撃することもあるのかなぁ~、と。

ま、商売なんでね、そりゃ誰でも誘導はします!(私だって広告収入の誘導はしますもんね。あ、いや、こういうこと書くと「騙す」みたいなこと考える人もいるかもしれませんが、騙してはいませんからね!私は私が良いと思ったものしか紹介しませんし、紹介しているほぼ全てのものを自分も使ってますから!)

ということで、栄光ゼミナールがとってくれたアンケート結果について、ほぼ無関心のどうでもいい見解しか示さなかったわけですけど…。

いや、それぞれが大事だと思った部分を切り取ってくれればと。ま、栄光ゼミナールさんが集めてくれた資料、人によっては大事な部分もあると思いますから…。

(ただ、この資料を持って「今のお母さん、お父さんのほとんどが英語に対して会話能力を小学生のうちに求めている!」みたいな極論に達するのは止めましょう。相当のバイアスかかった資料ですから。コレ、当たり前ですけど私の塾で統計とったら全然違う結果出ますから。ま、383人も小学生いないですけど…。)