今、中学受験が熱い!佐賀県は7.86ポイント、和歌山県が7.53ポイント、高知県が7.34ポイント増加!

ショック

『塾と教育』という雑誌が、誰の断りも何の申請のないままに、今月も順調に塾に送られてきました。

(皆さんの塾にも送られてきていますか?いや、コレ結構面白いんですよね。)

で、5月号の記事で『(株)塾と教育社』(この雑誌の発行者)が書いたものがあるんですけど、そこに中学受験熱が全国的に高まっているという記事があるんですね。「中学受験沸騰」なんて言葉も出ています。

ちょっとデータを紹介しましょう。

<全生徒に対する中学受験経由の中学1年生の割合>

00年度(%) 18年度(%) 増減(%)
全国 5.26 7.86 2.6
北海道 1.72 3.21 1.49
青森 0.37 3.16 2.79
岩手 0.3 2.01 1.71
宮城 1.72 4.01 2.29
秋田 0.95 3.38 2.43
山形 0.49 1.49 1
福島 0.19 1.75 1.56
茨城 3.32 6.66 3.34
栃木 2.29 4.37 2.08
群馬 1.1 4.14 3.04
埼玉 2.25 4.78 2.53
千葉 4.61 5.86 1.25
東京 20.04 22.6 2.56
神奈川 9.44 10.44 1
新潟 1 5.26 4.26
富山 0.72 1.74 1.02
石川 0.64 2.6 1.96
福井 1.31 2.92 1.61
山梨 4.15 3.63 -0.52
長野 1.27 4.13 2.86
岐阜 1.1 2.47 1.37
静岡 3.03 6.26 3.23
愛知 4.15 4.79 0.64
三重 5.35 5.01 -0.34
滋賀 2.33 5.62 3.29
京都 8.25 11.3 3.05
大阪 7.7 8.58 0.88
兵庫 6.42 7.65 1.23
奈良 8.43 10.15 1.72
和歌山 5.6 13.13 7.53
鳥取 2.05 3.51 1.46
島根 1.38 2.99 1.61
岡山 3.55 7.23 3.68
広島 8.99 11.07 2.08
山口 2.26 5.74 3.48
徳島 1.85 6.67 4.82
香川 3.31 5.62 2.31
愛媛 2.52 8.02 5.5
高知 14.49 21.83 7.34
福岡 4.25 6.04 1.79
佐賀 4.18 12.04 7.86
長崎 2.53 8.05 5.52
熊本 1.85 4.94 3.09
大分 1.1 3.61 2.51
宮崎 2.88 8.62 5.74
鹿児島 3.52 5.53 2.01
沖縄 2.77 5.49 2.72

なんと2000年から2018年の18年間で、中学受験の割合が減った県は三重県と山梨県の2つだけ…。あとは全ての都道府県で中学受験の割合が上がっています!

で、その中でも表題の和歌山県、高知県、佐賀県に関しては7.5ポイント前後の高い伸び。

ちなみに割合が2倍以上伸びた都道府県は、なんと28都道府県にものぼります…。わが埼玉県でも、2.1倍の伸びを記録しています。青森県は8.5倍の伸び、福島県は驚異の9.2倍の伸びです!

確かに「中学受験沸騰」、その表現は正しいのかもしれません…。

いや、私なんて公立高校受験一本でここまで来てますし、とくにこの春の集客なんてかなり順調って言ってもいいくらいだったんで、「いやぁ~中学受験なんて手を出さなくても楽勝でしょ?」みたいな考え方が全然あったんですが…。

こういう数字を現実に見せられると、考えさせられますよね。

全国的にいかんともしがたい流れが来ているんですから、実際。

もしかしたら、今の集団指導+公立受験という柱を時代と共に見直さないといけない転換点を迎えているのかもしれませんよね…。

数字を普通に見る意識とは?

ハイッ、散々煽っておいて御免なさい…。私は全く中学受験指導なんて考えておりません!

今まで通りのMr.Mでございますッ!

いや、さっきのデータは本物ですよ?塾と教育の5月号を見れば書いてありますから。(一番左の増減に関しては私が用意しましたが。)

一部の特殊地域(高所得者の割合が多い地域)とかは関係大ありなのかもしれないですよ?でも、私のような普通のご家庭をターゲットに、普通の塾を経営している人には関係ないですって。この程度の数字。

普通に見て普通に考えれば、関係ないの丸分かりですから。

自分の立ち位置を正しく把握しろ!

私のような公立高校受験がメインで、さらに偏差値50台後半~60台前半の生徒たちをターゲットに、そして地方都市の片田舎で戦っている学習塾の立ち位置ってどんなもんでしょ?言い方変えれば、どの生徒層を狙って戦っているんでしょ?

自分の立ち位置を正しく捉えると、中学受験熱が沸騰しようと大して自分には関係ないことが分かります。

私のイメージ図を簡単に示しますよ。

自分の主戦場は侵されない

自分の主戦場は公立中位層なわけです。で、当然ですけど公立中位層の上には公立上位層がいるわけですよね?で、中学受験層が広まるときってどの層の生徒たち(ご家庭)が中学受験層に流れると思います?

当たり前ですけど、公立上位層ですよね?だって中学受験って金かかるじゃないですか。手間も超かかるじゃないですか。平均年収が高いご家庭、教育熱が高いご家庭、さらに子供は優等生タイプから中学受験層に流れるってのが自然の摂理ですよね?(ま、例外も多少はありますよ。)

それを証拠に中学受験者が多い地域ってのは、その都道府県でも平均年収が高い市町村だったりするわけです。

それじゃ、中学受験熱が片田舎の公立高校受験メインの塾を食うほどに侵食するのってどのくらいの割合になったときでしょうかね?さっきのデータで言えば、たぶん埼玉県の平均中学受験率が25%以上とかになってからですよ?(それでも平均を押し上げるのはさいたま市だったり、川口市だったり、そういう都心に近い都市部が平均を押し上げるでしょうから、私の地域には影響はないかもしれませんし…。)

2000年~2018年の18年間で埼玉県の中学受験の割合って、たかだか2.53%増えただけです。(いや、2.53%増えただけでもすごいぞッ!という人もいるでしょうけど…。)2018年で4.78%の埼玉県の中学受験割合が25%に達するのって何年後になりますかね?

(25%-4.78%)÷2.53%×18年=約143.8年…

時代の流れとか一切無視した数字遊びの乱暴な計算式ですけど…。ま、埼玉県の場合、この調子で中学熱が沸騰し続けた場合、公立高校メインの塾の運命が狂わされるのが約143.8年後です!

Mr.MMr.M

お互い長生きしましょうね♪

少年少女の気持ちで数字を素直に正しく見ろ!

ま、私も冒頭に煽っておいて何なんですけど…。

どうでしょうか?ブログ読者の方の中に1人でも、最初の私の煽りで「やべッ、Mr.Mも中学受験をやった方が良いって言ってる…。ウチもそろそろ考えなきゃ!」みたいに1ミリでも思った人がいるでしょうか?

そう思ってくれた人には本当に説得力ある話になってくると思うんですが、結局、情報誌やら何やらで語られる数字なんてそんなもんなんです。誰かが誰かのメリットのために数字を使って誘導するわけですよ(言い方を悪くすれば煽る)。何かを買わせたいんでしょうね、でも、しょうがないです、それが商売ですから。(だから買う方が悪い。いや、買う人も悪くない、それを正しく利用できるのであれば。悪いのは買った後で騙されたとか、意味ないとかウジウジ言ってるだけの人たち。)

少年少女の気持ちでこういう数字を捉えてみてください。

「2.25%から4.78%に増えた?でも、4.78%って100人いてもたったの5人くらいでしょ?」

「18年間で2倍にも増えた?18年って結構長くね?」

みたいに…。何というか普通に見て、普通に考えてみる意識。

だってね、皆さんの塾、18年後に存在している可能性どれだけありますか?いや、私の塾だって18年後は相当可能性低いですよ?そのくらい長い年月の話なんですよ、このデータって。今年生まれた赤ちゃんが選挙権持つようになるくらい気の遠くなるような2つの地点比べてどうするんだ?という話。18年の年月って中学受験熱うんぬんじゃなくて、時代そのものが変わってるでしょ?

時代を読もうとするな!正しくあきらめろ!

時代遅れ

ま、大体こういう情報誌で数字が語られるときは、今の時代が云々かんぬんの話が出るわけです。

で、時代遅れになるとヤバいですよ~、あなたの塾が潰れますよ~的な煽りが続いて…。

そして、後半のページには新しい時代を切り開くためのツールの紹介がたくさん来るわけ。もしくはセミナーの宣伝とか

ハッキリ言いますよ、時代なんか読めないですから。で、読めない時代に乗るも乗らないもないんです。

『塾と教育』に記事を寄せている成功者の方々って、時代を読んだから成功したんですかね?私は違うと思うんです。あの人たちが成功したのは、ただ単に一生懸命働いて周りより多くのお客様に感謝されたからじゃないですか?

結果、成功して時代を語ることを許されているだけであって、時代に乗ろうとしたわけじゃないでしょ。(むしろ、「乗る乗らない」よりは時代を「作る作らない」の表現の方が正しいのかも。)

中学受験熱が高まるも何も、そんなの日本経済が木っ端みじんで破壊されればどうなるか分からないですし、大災害が都市部を襲えばそんな数字を読んでアレコレ考えてるレベルの話じゃないんですから。(ま、そんなことを言っちゃうと何もかもが無意味だろ?みたいな話になっちゃって、最終的には「自然に帰ろう!」みたいな思想が生まれちゃうと困るんですが…。)

何にしても私のような凡人が、誰かが何かを意図した数字を見て、誰かの誘導に乗って時代を先取りチャック全開しても、これほど無駄なことはないんですよ?という話。(時代を先取りチャック全開、という言葉は私が子供のときに、私の周りで流行った言葉です。ググってみたのですが、出てきませんでした…。それどころか、以前に私がブログで書いた記事がヒットするという恥ずかしき事態…。)

時代を先読みしたつもりになって、知り合いの個人塾長たちと酒のつまみに語らって良い気持ちになるのが生き甲斐だってなら何も文句は言いません。ただ、個人塾同士の血みどろの肉弾戦に勝ち残って、10年後、20年後も学習塾を存続させたいってなら、時代を読んでる暇があったら目の前の生徒の成績を1点でも上げましょう!という話。時代を読むことなんて、ハナからあきらめろ!という話。