時代遅れ

本日は流行にはガンガン乗りましょう!という話。

ダメなヒトダメなヒト

アレ?キミ、どっちかというと逆じゃない?いつも言ってること…

確かに!

確かに私は教育業界のICT化だのAI利用だのアクティブラーニングだの、安易にそういう言葉に乗るのはブログ中でガンガン否定してきております!

だって零細個人塾の経営者が、そんな世の中の大きな流れを案じてもしょうがないでしょ?

たとえばね、自治会の役員が集まって地球規模の温暖化現象とか、世界規模の格差是正問題を論じても仕方ないのと一緒です。もちろん地球の一員として大事なことなんでしょうけど、その場でそれを論じても何も動かないし、何も変わらない。

むしろ自治会で話し合わなきゃならんのは、あそこは暗くて危険だから外灯をつけるように市役所に要請しようだの、草ボーボーでヤバい場所があるからみんなで草むしりやりましょうだの、今年の桜まつりはどうしようかだの、直近でクリティカルに自分たちの生活に影響のあることでしょ?

われわれ零細個人塾も一緒だと。

われわれが乗らなきゃいけないの流行は、AI利用でもICT化でもアクティブラーニングでもなく、自分の教室半径2㎞以内の局地的流行です!

この局地的流行は我々の塾命運を直近で左右可能性あり!

アンテナを顔じゅうに貼って、流行に後れないように死に物狂いで情報をキャッチしましょう!

半径2㎞以内の局地的な流行とは?

具体的に半径2㎞以内の局地的な流行はどんなものがあるでしょうか。思いつくものを挙げてみます。

学校の定期テストの流行

これは本当に地域差や先生差がすごくある部分。

「A中学校のB先生は、この時代において発音問題やらアクセント問題を15点分も出す変人!」

「C中学校では必ず時事問題が出題される!」

そんな感じの情報です。

この辺りはモロに生徒の成績に関わってきますので、常に生徒たちに情報収集して流行に乗らないといけませんよね?

以前に近くの個人塾長さんから「D中学校の社会のテストで、地図の問題がメチャクチャ出るらしいからやらせた方がいいよ。」なんてご厚意で教えていただいたこともありますが、ホント、このおかげで点数が10点規模で変わりますからね…。

ま、地域差がある話なんでホントぜんぜん参考にならないと思いますけど、私の地域の定期テストの流行で言うと

●中1一学期中間テストの内容が難しくなってきている。(以前は平均点が90点前後の超簡単な問題が多かった。)

●中2以降の理科のテスト範囲は、各学校でカオス状態となる。

●時事問題を出す先生が減った。英単語のアクセント、発音問題を出す先生が絶滅寸前。

みたいな流行がありますね。

地元高校の合格ボーダーラインの流行

ここもホント重要な情報ですよね。

地元人気公立高校にどれだけ生徒を送り込むかって、その塾の生命線だったりしますから。

私のところでは1つの人気公立校の難易度がここ数年、激上がりしている感じがします。

今まですんなり通っていたようなレベルの受験生たちがボロボロ落ちている…。

ま~流行に乗るんであれば、上位の生徒の志望校を落とさせてその学校狙いとか。

ま、私はそれは嫌なんで、あくまで下から伸ばして何とかその学校に届くように今までの常識を超えて追い込んでいきますが…。

公立高校受験をメインにしている塾にとっては、死活問題の流行です!

(よく〇〇高校の東大合格数がどうのこうの詳しい先生いますけど、いや、そういう生徒たちがターゲットの塾の先生ならもちろん必要ですよ?でも、そうじゃない私のような普通の生徒たちを普通に高校受験させるような塾の講師が目くじら立てて論じることでもないと思うんです。しまいには他県の高校のことまで「俺知ってるぜッ」って…、それ、目の前の生徒一人を獲得するのにそんなに必要ですか?って話。何か「塾の講師たるもの全国各地の進学校の合格実績くらい知っておくべきである」的な慣習法に則ってるんですか、という疑問。)

地域のお店の流行

先の2つの情報に比べると、ライトな流行になりますが。

地域のお店のどこが美味しいとか、どこが流行っているとか、ま、そういう話はお客様との話題になりますよね。

私の塾は生徒勧誘の営業活動は一切しませんけど、強いて言えばお客様とのコミュニケーションが営業の一つと言えなくもない。

そういう意味では話題作りは重要です。

タダの話題作りにとどまらず、結構教室の運命を変える場合もありますよ、局地的流行に乗り遅れると。

私の場合は、先日の教室拡大に伴う物件交渉のときがまさにそれ。

結局、今の教室のとなりを借りることにはなりましたが、移転を考えた物件のお客様からの評価が激低いことこの上なし!だったわけです…。アルバイトのスタッフも「あそこはダメ」、生徒たちも「え?ヤダ、普通に…。」、そして何人かの保護者に聞いても「先生、絶対にここの方がいいですよ!」と。

まさに半径2㎞の流行としては、そこの物件は無しだったわけです。地元住民としてはその駅前の物件どころか、その駅自体が「暗い、汚い、治安が悪い」という流行だったわけです…。

つまりね、この部分に関しては私は流行に乗り遅れていたと言うわけ。流行に乗り遅れていたからこそ、あとちょっとのところで、移転を決断して泥沼の運命を歩み始める可能性があったわけ。

物件交渉のすべてが終わった後で、半径2㎞以内の局地的流行に乗り遅れる怖さを体験したのでありました…。

学校の部活状況の流行

ここも案外大事ですよね。

どの部活の先生が怖くて、どの部活が超厳しいのか。

ま、いわゆるブラック部活動問題がどこに発生しているのか、なんかはかなり大事な情報。

たとえば新中学1年生の保護者に聞かれますよね。

「勉強メインで考えているんですけど、どの部活動に入った方がいいでしょうか?」みたいな。

全然流行に乗ってない先生だと平気で言っちゃうわけですよ。

「F子さんは何に興味があるんですか?音楽ですか?じゃあとりあえず吹奏楽部とかどうでしょうか?」

ハイ、時代遅れ決定なんです、こういう先生は。流行が全然わかってない。

F子さんが通う中学の吹奏楽部は、野球部とかサッカー部よりもクソ忙しい、まさにブラック部活動だったりするわけです。中3の夏休みまでフル稼働で部活があるような…。

流行に乗り遅れていると、お客様が望んでいることと逆のアドバイスをしちゃう可能性だってあるわけですよね。

地域の面白人間の流行

最後はくだらないと思われるかもしれませんけど…。

教室の半径2㎞に面白人間っていますか?

ま、たまに生徒たちの話に出る人っていません?

「何か叫びながらチャリンコこいでいる人がいるんだけど…。」とか。(生徒の安全考えると笑えないんですが…)

そういう人間の情報を掴もうという話ではないんです、ここは。

そういう人間になろう、という話なんです。

待ち合わせ場所になれ、という記事でも似たようなことを書きましたが、自分が半径2㎞以内の流行を作るような人間になるんです。いや、作るというよりも自分が半径2㎞以内の流行になる。

半径2㎞は広すぎますね。半径1㎞でもいいです。教室から半径1㎞でもっとも面白いと言われる人間になるイメージ。

半径1㎞以内の人間の中でもっともブログを書けば、「いいね!」をもらえる人間であること。

半径1㎞以内の人間の中でもっとも「顔」を知られていること。

半径1㎞以内の人間の中でもっとも「名前」を知られていること。

もちろん全員じゃなくていいんです。ターゲットとする小中学生に、その保護者に知られていれば良し!

そういう存在であればチラシ何かまかなくたって生徒は集まるでしょう?

半径1㎞以内の小中学生の中で、「今、最も熱い人は〇〇塾の△△先生!」

そう思われること。

私の塾もこの部分はまだまだですけど、私の塾の場合、私含めスタッフの顔写真が生徒たちにアプリで弄ばれているという美味しい流行が来ています。

学校の友達と見ながら笑っているそうです。家族で見ながら笑っているそうです。

「おいおいおい、止めろ止めろ。」と言いながら、心の中では(いいぞ、もっとやれ!)と。

アルバイトスタッフの一人はTwitterを更新する度に、生徒たちがそれを見ているらしいのです。生徒たちに知らない間にフォローされているらしいのです。

「先生、コレやばいですかね…」とそのスタッフは相談してくれたんですが、「いや、利用したいから君さえよければ続けてくれ!」と。(もちろん、塾のお客様が見ているということを意識して投稿するようには伝えています。)

ま、偉そうに言ってますけど、私もこういうことを意識し始めたのはここ2年くらい。ただ、直近の1年間の生徒数の増加なんか見ると、かなり大事な部分なのかもしれませんよね。自分たちが局地的な流行になるっていう意識って。

半径2㎞以内の流行は教育業界の流行より100倍重要

AIの普及で将来の職業がどうのこうの。

そんな大局的な流行が、われわれの明日の飯にどれだけのインパクトがあるんでしょうか。

もしくは、そのような流れが仮に押し寄せてきたときに、我々ができることってどれだけのことがあるんでしょうか。

私は想像しますよ。

こういうでっかい時代の流れが語られるとき、その流れに脅迫された何人もの塾経営者が身の丈に合わない訳の分からない商品を買わされている姿が。

なんでそういう大きな時代の流れには飛びつくのに、半径2㎞以内の流行には無頓着なのか?新しい塾が出来た、で、その塾の先生がクソ面白いらしい。何でその流行には乗らないのか?その先生は何がクソ面白いのか?生徒に聞いて真似すればいいのに…。流行に乗ったらいいのに。

AIだのICTだの、そんな時代の流れがあなたの塾の経営を脅かすんだったら、もう個人塾なんてどこもかしこも木っ端みじんです。われわれ竹槍部隊がいくら新しい竹槍を必死にたくさん持っていても、どうしようもない時代の流れなんです。下手に流行に乗ったって抗ったって無駄なんです。

結局、われわれ零細が生き残るかどうかの時代の流れなんて、半径2㎞以内の流行に敏感になれるか、そしてそれに乗り切ることができるかの局地戦なんですよ。

生徒たちの間で近所の塾の先生の顔写真を何かのアプリで変形させて爆笑するのが流行っていたとする。その流行りに乗るには、ホームページに顔写真を載せる、もしくは生徒に写真を撮らせるようにうまく仕向ける。

近所の塾が軒並み受験を避けるようになってきている人気の公立高校があるとする。自分たちもそれに乗る。いや、それとも敢えて差別化のために勝負する塾になる。流行をきっちり捉えて伸るか反るかの判断をする。漠然と何気なく、昨年と同じ受験指導をしている場合ではない。

そういう半径2㎞以内の流行は、われわれの明日の飯を決めますよ?一年後の生活を変えますよ?よく分からないAIだのICTだのアクティブラーニングに片手間で形だけ合わせるかのように流行に乗っている場合ですか?全くお客様に関係ない進学校の情報をかき集めて、受験情報に長けた先生気取っている場合ですか?明日のおにぎり一個を増やせるような流行にこそ、われわれ零細は敏感に反応して、死に物狂いで必死に乗るべきでしょう?