学生アルバイトは正社員講師なんか夢見るな

夢・希望

学生アルバイト講師をやっていて、将来の正社員講師を夢見る人がどのくらいいるだろうか?

という疑問はあるのですが…

それでもヤフー知恵袋なんかには「将来塾講師になるのが夢」的な相談が寄せられていたりします。

自分自身が学生時代からこの業界にどっぷり浸かって来て言えることは、「中途半端なら辞めろ」と。

子供が好きだの、他人に教えるのが好きだの、そんなソフトタッチな動機なら辞めろと。

ま、今回は将来、正社員として塾講師になりたいと夢見ている若者へ、塾講師として15年程度生きてきた中途半端な経験者であるオッサンからのメッセージということで。

学校の先生になりたいのなら辞めろ

多いですよね。学校の先生になりたいから、その保険的な感じで塾講師を志望する人。

これ、私の大手学習塾時代にもいました。同期に結構な割合でいたんですよ、教員崩れの人。学校の先生になりたかったけど、採用されない(試験を受けない)で塾講師になっちゃった人。

で、結局、塾を辞めていくんですよ、こういう人。

辞める理由が「学校の教員を目指すので…」って。

Mr.MMr.M

お前、学校の教員ダメだったからこっちの世界来たんじゃないのか~い!?

ってツッコんじゃうんですけどね。

学校の教員志望で塾講師やる人って半端な人が多いんですよ。学校の先生に対しても、塾講師に対しても。

世間体も悪くないし、安定してるし、そこそこ教えるのも好きだから学校の先生志望って感じで。でも、そこまで強い動機でもないから学校の先生になるまでは行けなくて、仕方なく保険で塾の先生になっちゃった、という人。

だから辞める。

このブログで散々書いてきてるんで、今回は細かく書きませんけど、保険で何年も頑張れるほど塾業界って生ぬるくないですから。それはそれは真っ黒くろすけの会社が多いんですから…。

「将来、学校の先生になりたいんで塾講師のアルバイトをやりたい。」なんて学生アルバイトも多いですけど、それなら塾講師のアルバイトなんかやらなくていいですよ。

片手間で個別指導塾のアルバイト講師やるんだったら、ほぼ指導力向上とか望めないし。逆に集団指導バリバリにやって経験積みたいとか考えてるんなら、それはそれで塾講師にのめり込むと単位落として留年とか…、本当にありますからね。

学校の先生になりたいって動機なら正社員講師どころか、アルバイト講師もやる必要ない。塾業界なんて世間が狭い世界で過ごすんじゃなくて、もっと外に出て知見を広げるバイトとか活動に精を出した方がいい。人間性を広くした方が、将来、学校の教員になったときに素晴らしい先生になるんでは?

家庭を大事にしたいなら辞めろ

30歳前には結婚して、子どもも2人は欲しいな~。休日は毎週、家族で過ごして、最低でも年に2,3回は旅行に行って…。

ダメなヒトダメなヒト

ムリムリムリムリ!

ま、今の私はそういう生活できてますけど、正社員塾講師でこうやって家庭と仕事のバランスが取れている人ってどのくらいいるでしょうかね…

実体験で言いますけど、私が大手学習塾に正社員講師として勤め続けていたら、まず無理だったでしょう。

だって午前10時に家を出て深夜1時過ぎに家に帰って来る。で、週に1回休みがあればいい方。年末年始も二日しか休みがない…。これで家族サービスなんかできないでしょう?

しかもね、結婚考えて昇進するじゃないですか。(そもそも正社員塾講師って給料もたいしてもらえないんで、昇進するしかないんですよ。)教室長になるじゃないですか。さらに休みが減るわけですよ。さらに勤務時間が増えるわけですよ。

これも実体験なんですけど、私の大手塾講師時代2年目の上司は教室長兼課長の人で、ほぼ休みゼロだったんですね。でもってこの人、自宅から勤務先まで電車で1時間半とかかかるわけです。たまに(頻繁に)終電逃して教室泊まったり、近くのビジネスホテル泊まったりしてたんです。

で、奥さんに浮気を数回疑われたことがあるという…。そりゃ、奥さんだってまさかこんなにブラックだとは思ってないでしょうから。切なすぎですよね…、身を粉にして働いた挙句、家庭では浮気を疑われるという地獄。ま~この人は結構軽い感じの人でギャグセンスも高かったんで、それでも乗り切ってましたけど、コレ、真面目な人だと鬱になっちゃうんじゃ…。

家庭を大事にしたい、なんて少しでも考えているんなら塾業界は厳しい。ま、そもそも家庭を持つどころか結婚するまでが難しいかと…。

休みもないし、普通の人たちと生活リズムも違うし(塾の仕事は夜なので)、まず出会いがない。

ま、コレは実際に塾業界に飛び込んでみると分かりますけど、結婚してない人、多いですから…。

集団指導に飛び込めないくらいなら辞めろ

ダメ講師

学生アルバイト講師のほとんどが個別指導だと思うんです、経験値が。

で、個別指導やってて「塾の講師って楽しいな。将来、塾講師として働きたいな。」と思ってるレベルなら辞めた方がいい。

まず、塾業界において個別指導しかできなような正社員講師は需要がほぼない。

個別指導の延長で正社員というのは、個別指導塾の教室長くらいでしょ?

で、個別指導塾の教室長って給料も低いし、超絶ブラックまっしぐらでしょ?

正社員講師として指導を中心に生きていきたいなら、集団指導ができないと厳しい。

だから、学生アルバイトのうちから、本当に強い気持ちで塾の正社員を考えているのであれば、集団指導ができる環境を見つけないと。

「個別指導で大学4年間経験積めば、かなり指導経験積んだって言えるでしょ?」

言えないです、ハッキリ。悲しいですけど…。

これは個別指導と集団指導の両方をやったことが少しでもあれば、ホント、実感できると思いますけど、全く別物ですからね。

個別指導の経験をいくら積んだって、集団指導の力はほぼつかないですから…。

私も学生時代に個別指導塾、集団指導塾、両方で働きました。なので、その辺りのことはよく分かるんですが、少なくとも学生時代の塾講師の経験が、正社員講師になったときとか、今の自分に結びついている部分ってほぼ100%集団指導塾の経験ですよね。

言葉悪いですけど、集団指導アルバイト講師からすると、個別指導塾のアルバイトなんか遊びです。「そんなの誰でもできるでしょ?」って言われても仕方ないかと…。で、誰でもできるものが将来につながるわけがない。将来、周りに勝てる武器になるはずがない。(個別指導塾の授業って、先輩が後輩にものを教えるってレベルとそうそう変わらない。)

正社員講師はもちろんですけど、その先に「自分の塾を持ちたい。」って考えてる場合は、余計に集団指導の経験がアドバンテージになる。自立型個別指導塾の経営者の方だって口々に言いますから。結局、集団指導で教えるくらいの力がないと厳しいって。

なので、塾講師として自分の将来を夢見るなら、少なくとも集団指導に飛び込む覚悟は必要だと。そのくらいの覚悟はないと、結局、塾業界に飛び込んだ後で、その過酷さに木っ端みじんにやられます…。

独立開業を夢見ないくらいなら辞めろ

先ほど「家庭を大事に」は難しいと言いましたが、私はできています。(いや、できていますってハッキリ言っちゃうと、妻からは「全然、できてねぇーよ!」とか言われそうで怖いですけど…。)

基本土日は休みますし、朝は7時には起きて家族と朝ごはんを一緒に食べて(さすがに夕食は一緒に取れませんけど)、日が変わる前には寝ますし。旅行も年に少なくとも2,3回は行ってますし。

じゃ、なんで塾業界にいながら、こういう生活ができているかって言うと、独立開業したからってことに尽きます。

こういう働き方で家族を養えるだけの稼ぎがある仕事を自分自身で作り上げてきたからです。

つまりですね、独立開業をしないと厳しいということです。

大中小限らず、塾経営者は「休まない」という思考に支配されている人が多数です。他人より勝ること=他人より長く教室を開けている(決して他人より多く仕事をしているわけではない)ことだと思っている人が多数。

そんな業界なんです。誰かに使われている状態で、「仕事も家庭も充実したい」、そんなことを求めるのは入間川で砂金を集めるレベルで難しい。

「仕事も家庭も充実したい」なら独立開業しかないと。独立開業の覚悟を持てないなら、塾講師への道はどこまで行っても苦しいかと…。

だからこそ、さっきの話にもつながるんです。結局、独立開業が先に待っているのであれば集団指導の経験も絶対に積んでおいた方がいいって。

辞めろと言われて迷うくらいなら辞めろ

と、ここまで自分自身の業界を散々な感じで言ってきましたが。

この記事を見て迷うくらいなら辞めた方がいいということです。

辞めろと言われて迷うくらいなら辞めろと。

そんな弱い動機で生きていけるほど楽な世界じゃないんですから。

ヤフー知恵袋でも書いてありましたよ。

「塾講師になるって言ったら親が学校の先生になれ…うんたらかんたら」、と。

当たり前ですって。親なら言います。

だから何だッつー話、自分がやりたいんだからやるんだッつー話。親が反対してようが勝手に履歴書送るんだッつー話。そして勝手に自分の金で開業するッつー話。

という覚悟がない限り、辞めた方がいいと。

下手すりゃ「やりがい1で苦行が9」みたいな世界なんですからね。鈍感な私だって独立開業の夢がなければ、あの大手学習塾の2年ですら耐えられたかどうか…。

二十歳前後の若者たちにこんなことを言うのは厳しいのかもしれんのですが、塾講師ってなかなかにハードなんでね…。

ま、「そんな馬鹿な…」と思うんだったら、塾のアルバイトやってみたらいいんです。で、正社員の様子をじっくり見てみりゃいいんです。私の言ってることがよく分かるでしょうから。仮に私が言ってることと全然違って、「いや、この会社の正社員講師たちは皆生き生きと輝いているぞッ!」って感じるなら、その会社に入ればいいんだし。

塾業界にホワイト企業はないのか?

集団指導は少ない

最後に塾業界にホワイト企業は存在しないのか?ということについて。

「労働環境も整っていて、安定性抜群の大企業」みたいな話でだったら、「ない」と。

だって、そんな会社あったらこのブラックドロドロの業界で超有名になってるでしょ?

知らないですもん、そんな会社。(塾関連企業ってことであればあるのかもしれないですけど、塾講師メインで働くってなるとないでしょう。)

ただ、安定性とか給料面では目をつぶって、「労働環境」や「やりがい」の部分でホワイトっていうのなら、少ないとは思いますけど、存在してるのかなって。

それは個人塾

いや、断っておきますけど、個人塾だって7割8割ブラックですよ?だって、個人塾経営者だって元はブラック大手塾出身者が多いんですから。その常識が染み込んでいる人が多いわけですし。

ただ、ホント少数の2割くらい、まともな労働環境で塾経営している個人塾経営者もいるのかなって。

週に2日は基本休みで、少なくとも年間休日100日は超えるって感じで。(年間120日とかになると、かなり少ないとは思いますけど…。)

一応、ホワイト個人塾?を見分けるときのポイントを挙げるとすれば、土曜日休みってところ。

土曜日って塾関係者にとってはイベントやったり面談やったり、営業面でかなり重要な日なんです。その営業面でかなり重要な日を捨てでも、スタッフや自分の休日にあてるって姿勢が出ている個人塾は、少なくとも勤務体制に関して多少の期待はできるかと。

調べれば分かりますけど、土曜日休みの個人塾、結構少ないですから。今や休日をとることが使命みたいに感じているMr.Mでさえ、開業当初は土曜日を平然と営業日にしていましたから。

正社員塾講師として、やりがいと自分の生活を両立したいという淡い希望をお持ちの若者たち、相当確率は低いかもしれないですけど、土曜日休みの個人塾に望みを託したらどうでしょう?ということで、今回の記事を終わりにいたします。