今回はまぁ私の指導力不足によって、気になる相談が生徒から出まして…。

その生徒、成績は中の上あたり。

で、受験にむけて結構意識が高くなってきているんです。

そんな中で私が担当している英語が伸び悩み…。

とくに英語のリスニング、そして発音・アクセント。

ま、仕方ない部分はあります。

私の授業はガチガチに文法重視なんで。で、学校の教科書対策バチバチに進めて行くので。

リスニングの対策なんて受験生になるまでしませんし、発音・アクセントの対策なんてほぼゼロ。

(というか、発音・アクセント問題なんか埼玉県の公立入試で出ませんから。)

実はこの生徒、文法に関しては結構力つけているんです。で、英語の長文問題にも対応できてるし。

結局ですね、この子の学校の先生がえげつないほどアクセント問題と発音問題を発動するんで、その部分でほとんど点を落としちゃってるんですよね…。

で、結局英語の点数が他の教科よりも低いもんで、「英語が分からない。」と…。

いや、ぜんぜん英語の力はついて来ていると、で、実際にできている文法問題を本人も見せると、で、実力テストもしっかり(それこそ本人が得意と思っている数学よりも)できていると。

しかし、学校のテストのインパクトはやっぱり強烈。

発音・アクセント量産の超イレギュラーテストにも関わらず、それで点数がとれてなければやっぱり苦手意識が出てしまう…。

ということで、その子はMr.M塾に通いながら、英会話に特化した塾にも通いたいとの申し出が…。

ま、私の指導力不足なんですけどね。

う~ん…。

他塾併用とは?

学校と塾の対立?

まさに今回の生徒がやろうとしているのが他塾併用です。

すでに一つの塾に通いながら、他の塾にも通うというパターン。

今まで通ってきた塾を辞める最後の一か月とかは普通に併用パターンになることもありますが、私の塾の場合は、他塾併用は結構珍しい。

というもの、他塾に通っている暇がないほど補習が入ったり、再テストが入ったりするから。

今回のケースのように、私の塾一本から始まって途中から他塾併用が始まるパターンなんて、それこそここ何年かないくらい珍しいです。

Mr.MMr.M

う~ん、悔しいですね~。

ダメなヒトダメなヒト

キミの指導力もまだまだってことだね♪

他塾併用が起きる理由

他塾併用が起きる理由を探ってみましょう。今回の私のケースは塾にとって良くない動機ですけど、場合によっては普通に意味ある他塾併用もあるような気はします。

もともと他の塾に通っている

私の塾で多いのはこのパターン。もともと英語教室的なところに通っていて、数学だけ私の塾だけとか。

ある地域では、小学校のうちは近所の格安学習教室的なところに通う生徒が多く、英語はその塾、数学はMr.M塾という併用が中1から中2くらいまで続くケースが結構あります。

このパターンは結局、英語の成績不振に陥り、中3時点ではほぼ全ての生徒が英語も私の塾で、となるのでそんなに悪いケースではないのかなと。(生徒の成績面から考えればよろしくないですけど。)

一部の教科で成績不振がある

ま、このパターンが悪いわけです。今回の生徒のケースもコレですね。

そもそも一部であろうと成績不振がある時点で、学習塾としては負けですから…。

今回のケースは、併用先の塾が英語専門の所らしいので、英語から始まって全教科その塾に流れるということはないのかもしれませんが、一教科から始まって結局転塾、なんてケースもぜんぜんあると思うんで注意が必要ですよね。

本当に成績は出し続けて行かないと…。

中学受験であれば苦手教科の補強もある?

私の塾では中学受験は扱わないのではっきりしたことは言えないですけど、中学受験の算数とかだと大手進学塾でグループ授業を受けながら、算数だけ特化して個別指導を他塾で受けるというパターンもありそうです。

個別指導塾の経営者の方に聞くと、早稲〇アカデミーの復習的位置づけで自分の塾に通っている生徒がいる、という話は割と聞きます。

これはこれでいいのかなって。中学受験はホント、新卒で入った大手塾の2年間しか経験ないですけど、まあ手間が本当にかかりますよね~。中学受験指導全体を見るのって超大変、進路指導、保護者対応を含めて。であるなら、どこか大手塾にその辺りは任せちゃって、自分の塾は得意な算数特化でおこぼれに預かろうってのは悪くない気がする。

生徒の成績を考えれば認めるべきではない。

あくまでも公立高校指導をメインとした私のような塾、ということを前提に言います。

他塾併用は認めるべきではない。

生徒の成績を考えればそうでしょうね。(自分の塾が成績を上げるだけの力がある場合ですが…。)

私は今までに他塾併用で成績が上がった生徒をほぼ見たことがありません。

先ほど言った近所の英語教室に通っている生徒たちは、2年後半になる頃までにはきっちり英語の点数不振で、英語もMr.M塾に入ります。

他にも今回のケースのように文法、テスト勉強はMr.M塾で、英会話的なものをEC〇だの行く生徒もいますけど、成績伸びません。そりゃそうなんです、そっちの塾に行っている時間はMr.M塾みたいに追い込まれないので、生徒たちもゆる~くほんわか勉強してるだけなんですから。

ま、さすがに小学校からずっとEC〇に通っている生徒たちはリスニング問題は強いですけど、受験勉強考えたら、中2の後半くらいからはMr.M塾一本に絞って、ガンガン勉強時間増やした方がメリット大きいのは間違いないと考えるんですが…。

仮に私の塾で成績が上がらないのなら、併用ではなく転塾がいいんです。併用なんて、2つの塾で教え方も雰囲気も違うでしょうし、生徒たちの頭も心も混乱すると思うんです。落ち着きをなくすって言うか、どこかフワつくというか。

やっぱり塾側だって併用されれば、心穏やかじゃないですよね。私の場合は「絶対に負けねぇぞ…。」って闘志メラメラ燃やしますけど、場合によっちゃ「へぇ~そうなの。別にいいけどさ。じゃ、勝手にやってよね。もう今後はあんまり相談とかしないでよ、そっちの塾の先生に相談してよ。」的に拗ねちゃう先生だっていないとも限りません。

そういう意味でも他塾併用は、メリットがあることとは思えないんですよね。

売上減とか退塾リスクとか、もちろんそういう要因も大事ですけど、お客様の成績って面を考えても他塾併用は認めないというのが、本来あるべき姿のような気もします。他塾併用したいなら、塾自体辞めてもらう、そういう強い方針が必要な気がしますね。

しかし、私は認めます!

いいね!

といいながら、私は他塾併用は普通に認めています。

ダメなヒトダメなヒト

デメリットがあると知りながら?

そうなんです。デメリットがあると知りながら、割と平然と認めちゃいます。

認める理由は以下の3つ。

理由①そこまでの権限がないと考えるから。

一番大きい理由がここですね。

われわれはしょせん商売で学習塾をやってるんだということ。

商売である以上、お客様の選択に基本アレコレ口出すことはできないと考えています。

美容師が、明らかに似合わないヘアースタイルを所望するお客さんに対峙するじゃないですか。もう、プロの目から見ると明らかにそのヘアースタイルはその人の顔形からするとアウトなわけですよ。

で、それとなく「お客様は丸顔なんで、どちらかというとこっちの方がお似合いですよ♪」みたいな提示はしたりする訳です、やっぱそこはプロなんでプライドもありますし。でも、そのお客様は頑として聞かないわけです。

そういう状況において「ダメッ!絶対に!そんな似合わないヘアースタイル、私、やらないよッ!そんなに言うなら他所行きなさい!」とは言わんでしょう?心ではアウトだって分かっていながらも、渋々ながらそれでも最善の努力を尽くすようにカットをするでしょう?

そういう感じですよね。だから私も言いますよ?他塾併用によるデメリットははっきり伝えます。今回の生徒に関しても保護者にははっきり伝えています(逆に他塾併用で得られるかもしれないメリットも伝えています)。

デメリットを知った上でお客様が選んだ選択を私が強引に変えることはしちゃいけないのかなって。そんな権限ないのかなって。「じゃ、他に行ってください。」ってハッキリ言えちゃえばいいんですけど、もともと成績不振出してるのはこっちだし…。

他塾併用でも何でも、こちらに対して指導のチャンスを与えてくれているんだから、ホント、そこは感謝して全教科Mr.M塾一本で、という状況を全力で奪還していくしかないのかなと。

理由②モチベーションも大事な成績UP要因だから。

他塾併用を親が主導で勝手に決めたのなら考えものですけど、今回のケースのように生徒自身が他塾併用の選択を考え出した場合は、その生徒の今後のモチベーションにも関わります。

「自分がやりたいようにやる。」

これを否定してしまうと、モチベーションが一気に下がるということも十分考えられます。大人でもそうですけど、モチベーションが下がればパフォーマンスは必ず下がりますよね?多感で繊細な中学生なんて、大人の比じゃなく下がります。

モチベーションが低下してしまえば、英語一教科の成績不振どころの騒ぎじゃなくなる可能性もあるんです。

一方的に「ダメ、他塾併用なんて意味ない。」なんて一蹴して、モチベーション低下して全部の成績が下がったら、それこそお客様だけじゃなくて自分たち自身にもデメリットがあるわけですから。

コレ、勘違いしないでくださいよ?「こいつは俺を信頼しているから、俺が言うことを聞くだろう」とか考えて一蹴しちゃう人。仮に信頼されているんだったら尚更生徒の言うことを一蹴するなんて最低ですから。ろくすっぽ理由も聞かれずに信頼している人から一蹴される生徒の気持ち、考えてください。モチベーション低下どころか、裏切られた気持ちで相当ショック与えますから。商売以前に人としてヤバいレベルの最悪の一手だと。

理由③失敗するのもまたいい経験になるから。

ほぼ失敗が分かっているんです。私もまだまだ塾講師としての経験値は未熟者の領域ですけど、それでもやっぱり他塾併用がもたらす結果に暗雲立ち込める感はハッキリあるんです。

でもね、コレ、受験直前ならやっぱり神経質に相当考えなきゃならないことですけど、まだ時間があるんです。失敗しても挽回できる時間がある。

この生徒がリスクを知りながら自分で選択して、そして失敗を経験する。それもまた、これから先の長い受験生活に向かって良い経験になるんだと。

子どもも大人も関係なしに、挫折を知った人間は強くなる。

そういう大きな視点で見れば、他塾併用だってメリットはあると。挫折を知ってフルでMr.M塾にこの生徒が復帰したときに、その挫折を乗り越える経験が成績にもたらすメリットを私は信じます。

ま、そうでも考えないと、不甲斐ない自分の指導力不足の情けなさと、他塾併用に対しての嫉妬みたいな子供じみたしょぼい感情に折り合いがつかないという部分があるんですけどね…。

付け焼き刃の足し算対応は絶対にやらない。

ダメ講師

ちょっと話がズレちゃいますけど、今回の生徒のケースで私が絶対にやっちゃいけないと考えている一手。

それは「それならリスニング対策とか単語の発音・アクセント対策もMr.M塾でやって行きますから。」という申し出。

ダメです、こういう一手は絶対に使っちゃダメ。付け焼き刃の足し算対応。

こういう対応ばかりしていると、業務がどんどん増えます。で、付け焼き刃なもんだから、業務が増えてもたいした成果が上がりません。だって専門外のことをやっつけ的にやるわけですから。お客様にとっても時間の浪費になる可能性がある。

それにお客様に何か言われればホイホイそれに応えていくなんて、プライドないじゃないですか。そういうことを平気でやってるとお客様からも軽く見られていくと思うんです。「何か言えば何でも自分たちの思い通りにしてくれる。」って。

お客様に敬意を持って、お客様に誠心誠意を尽くすってのは商売の基本中の基本だと思いますけど、ホイホイ何でも御用を聞きまっせ、というのは全然違う。われわれ商売人はお客様の家来ではないんですから。

われわれは自分たちが自信を持って提供できる商品、それを買ってもらうことでお客様を幸せにできる商品、その範囲で誠心誠意、お客様に尽くすべきなんです。

だから私は今回も絶対に「リスニング、発音、アクセント対策もバッチリやりますよ。」とは言いませんでした。それはMr.M塾の専門ではないし、そこに力を入れないことは入塾段階から言ってあることだから。

仮に「リスニング、発音、アクセント」をやらずにこの生徒がMr.M塾を去ったとして、問題はそれらをやらなかったことじゃないですよ、きっと。退塾してしまうのは自分が得意としている「文法、テスト勉強、受験対策」がまだまだ未熟だからです。

得意技がきっちり魅力的な商品であるなら、最悪でも併用でとどまるはずだと。うちの売ってない商品を他所で買うという他塾併用までで止まるはずだと。

この春、異常なまでの問い合わせで、もはや全学年満席状態に近づきつつあるMr.M塾ですが、いいことばかりじゃないのです…。やっぱりね、少しの油断でちょっとずつ綻びは出るもんなんです、商売は。失敗は失敗として受け入れて、気を引き締めないといかん!ということで。