接客力

なんと、こんな怪しい零細個人塾経営者のMr.Mに、愛知県よりはるばる会いに来てくれた方が…。

ホント、Aさん、本日はありがとうございましたッ!

遠くから来ていただいたので、自分もできる限りのことを…。ということで、初めて自分の塾にお招きいたしました。

競合になることもほぼないですし。

いやぁ~、第二回ブログ読者対談のTさんと同じく、Aさんも大企業に現在勤められているんです。

情報に疎い私ですら知っているような会社ですよ?それがなぜにこんな片田舎のちっぽけな個人塾経営者に…?

皆さん、不思議に思いますよね~。

これがネットの力ですッ!

どうやら私は、ネット上で実際よりも自分を大きくみせる能力に長けているようです、知られざる自分自身の特技を本日のAさんのおかげで知ることができました…。

Aさんから言われたんです。「Mr.Mさんとお話して学習塾起業にこぎつけた方を紹介していただければ…」と。

いやいやいや、このブログ始めてまだ1年未満なんです!それはなかなか…。(このブログを見てくれた人で、参考にして学習塾開業をされた方はいるようですが…。)

どうやらAさんは、私がずいぶん長くブログ活動をしていたと思っていたようなんですね。

Mr.MMr.M

私、こう見えて…初心者ですッ!すいませんッ!

休日ということもあり、初めてブログ読者の方とお昼も一緒に食べ、楽しい時間を過ごせたMr.Mでありました!

大企業会社員Aさんの学習塾開業の悩みどころ

悩み

さすがに大企業に勤めているだけあって、準備万全という感じでした。質問事項もはっきり用意されていましたね~。すでに説明会や資料請求など、7社程度のフランチャイズに接触しているということで。

(自分に答えられることなんかあるのだろうか…?)不安ではありますが、思ったことは次から次へと言っちゃう性質なので、結局ベラベラしゃべってたり。

ま、とりあえずAさんの悩みを紹介したいと思います。

自立型個別指導塾と集団指導塾で迷う…

従来型の個別指導塾は開業資金の問題から考えていないとのこと。(ま、明光義塾とかのFC契約高いですからね…。開業資金の目安1000万とか…。)

そうすると残るは今流行りの自立型個別指導塾集団指導塾のどちらか。

で、Aさん当初は自立型個別指導塾を考えていたようです。そこはもうはっきり、『すらら』を使用するっていうところまで考えていたようなんですね。

現在、他業種に勤めるAさん。やっぱり自分一人で1から始めるのは不安だということで…。

しかし現在、集団指導に心を奪われ始めているとのこと。私も以前に書きましたが、自立型個別指導塾だと無制限での補習ができない、ということが懸念な様で。やっぱり回数で商品売るのが個別指導ですからね。それは自立型であろうと同じ。

しかも自立型の場合、自習と指導の境目があいまいなんで、無料で自習に生徒を呼ぶと「な~んでアイツは月謝払ってないのに毎日塾来てんだよ!」的なクレームが出かねない。

結果、勉強時間を増やせないので成績が伸びない。成績が伸びない塾に生徒は集まらない。個別指導塾あるある的ジレンマ状態。

集団指導だとそのリスクは少ないですから。その辺りは以前の記事に譲りますけど、Aさん、この部分に結構心が揺れている感じでしたね。

五教科指導できるだろうか?

実はAさん、TOEIC900点越えという超人的英語スキルをお持ちです。(私のような凡人からみたら神ですよ!)

で、すでに家庭教師や知り合いの子供の英語を教えるという活動は土日を使ってやっているんです。

しかもですよ、時には5人相手に教えることもあるのだとか。

私的にはここまでやってるんなら、間違いなく集団指導でしょ~。って感じなんですけど、Aさん、おっしゃるんです。

「英語以外にできるだろうか…」と。

大学受験とか中学受験は知りませんが、高校受験、とくに公立高校受験に絞ればできますって!

そこは声を大にして言いたい。TOEIC900点以上とるような勉強できる人なら、公立高校受験の五教科なんて2カ月も必死に勉強したら、絶対にできるようになりますって。大企業の営業マンなんですAさんは。仕事上で勉強することの5分の1以下の労力で思い出すんじゃないですかね、公立高校受験に必要な五教科の知識なんて。

この部分が精神的ネックになって集団指導を諦めるなんて、もったいないお化けが出ますよ!

集団指導ができるだろうか?

五教科指導の知識的な部分よりも、こっちの方が大変だと思います。集団指導のコミュニケーションは、日常のコミュニケーションやAさんが営業で行うコミュニケーションとは明らかに違います。1対1のコミュニケーションとは全く異質なんです。

近いのはプレゼンテーションですよね。もしくはパフォーマンスとか。

生徒3人までは1対1のコミュニケーション×3で乗り切れる感覚はあります。4人以上になると対集団的な要素が強くなっていくような気がします。対集団のコミュニケーション力が必要になってくるのが4人以上だと私的には感じますね。

日常や仕事でこの対集団コミュニケーションを練習するのって難しいですよね?普通の生活してれば、仕事でもプライベートでも1対1のコミュニケーションで事足りますし。

だから集団指導って最初の壁が高いんだと思うんです。

ただし、Aさんの場合、すでに対5人への指導を定期的に経験している。で、これからもそういうチャンスがどうやらあるようです。学習塾開業前に対集団コミュニケーションを実践できる場があるのは、メチャクチャ貴重だと。なかなかいないですよ、そんな環境がある人。

もう、こういう話を聞いちゃうと、私の心の中では「Aさん、絶対、集団指導で始めた方が良いですよッ!」って言いたくなっちゃうんですけど、独立開業って誰かが軽々しく「〇〇した方がいい。」なんて言えることじゃないですから。誰にも責任取れる話じゃないですし…。

ただ思いますよね。Aさんの場合は、知識的にも、テクニックを磨く場を持っているという環境的にも、集団指導を十分に選択肢の一つに入れることができるって。

FC加盟と個人塾起業で迷う…

夢・希望

集団指導が果たして自分にできるだろうか?という不安と同じように、他業種から飛び込んで自分一人でやれるだろうか?という不安もあるようです。

そこで出てくるのが、FC加盟ですよね。ま、フランチャイズ加盟しておけば色々サポートを受けられるって考えますよね。

リスク回避とは?

Aさんがおっしゃってたことに、「フランチャイズ加盟をしてリスクを回避する」という話があったんですね。それはたぶん、失敗するリスクの回避のことを言っているのだと勝手に解釈したんですが、私が色々調べたり、実際にFCオーナーに話を聞いたりしている感じだと、FC加盟は失敗を回避することにつながらない。

いや、むしろ、加盟金やロイヤリティなどが発生する分、FC加盟の方がリスクは高い。リスク回避するなら、ホント、それこそ私のように安アパートの一室で、月々のランニングコストを10万円以下に抑える方がリスク回避になるのでは?

他のリスクもありますよね。もし仮にFC本部の流れにのっとって経営進めて行く中で、「あ、やっぱFC本部の言う通りにやってるだけじゃダメだこりゃ。」ってなったとき、FC加盟している限り縛りがあるじゃないですか。

一発逆転で思い切ったチラシ一つ作ろうにも、FCの縛りで出来ないじゃないですか。「自立型なんて理想論言ってられねぇ、この生徒はガッツリ解説してやらないと!」ってなってもFC本部から言われるじゃないですか。「特定の生徒だけ1対1で指導するのはやめてください。」って。

たとえば中2の生徒全員がいまいちオームの法則分かってないから、一緒に集めてホワイトボードで解説したりするじゃないですか。そしたら「ホワイトボード使って集団指導じみたことするのはやめてください。うちは自立型個別指導なんですよ?」って。

そういうこと出来ないで、成績上がらなくて生徒が塾を辞めていったとして、本部に文句言えますか?

「アンタたちが解説するなって言ったから、その通りにしたんだぞ!オームの法則、一斉に教えるなって言ったから、中2の連中、全員理科のテスト全滅で今月その中の半分が辞めて行ったんだぞ!」

本部に怒りぶちまけたって「それは契約事項の範囲内でオーナーがしっかり対応してください。」って無機質な回答が返ってくるだけじゃありません?

ハイパーしょぼい経営者Mr.Mが偉そうに経営語るのはホント恥ずかしいんですけど、経営って問題点が起きたときに改善していくことが必然ですよね?その改善をいかに早く、いかに思いきれるかが、メチャクチャ重要ですよね?FC契約ってその改善の足、引っ張ったりしませんか?

改善しなきゃいけないのに、思い切り変えなきゃいけないのに、それ分かってるのにできないなんて、それこそリスクだと私は思うんですけどね~。

『それでもフランチャイズを選びなさい』という謎の本

Aさんが読んだ本らしいんですね。その中からAさんに質問されたことと私の回答。

問.個人開業はFC加盟よりも様々な面で責任が重い?

答.FC加盟でも立派に経営者。FC本部の社員とは全然違う。FC契約はオーナーと本部の対等な契約であるはずだから、FC加盟しようが個人開業であろうが責任は全く変わらない。(その辺りは昨今話題になっているコンビニオーナーの24時間問題を見るとよく分かりますよね。)

問.個人開業だと休みがとれない?

答.ほかの業界は分からないが、学習塾に限って言えばFC加盟と休みは関係ない。むしろFC加盟によって、全体研修的なものが休塾日に設定されることもあるだろうし、以前の記事でも書いたが、勝手に休日設定できないFCもある。学習塾業界においては休みの日数は、FC加盟うんぬんではなく、個別指導塾にするか、集団指導塾にするかが大きな分かれ目である。

問.個人開業だと情報が少ない?

答.これも学習塾業界に限れば、ネット情報でも十分に対応できる。また、教材会社と取引を開始すれば、かなりの情報を教材会社から得ることができる。学校説明会も別にFC加盟してなくても、ぜんぜん参加できるし、むしろFC加盟してなきゃ得られない情報とはなんぞや?という感じ。少なくとも私は、個人開業での情報の不利を感じたことは今までにない。

問.個人開業だと信用がない?(金融機関、賃貸関係)

答.自分自身は融資を受けたことがないから金融機関に関しては分からない。賃貸に関しても、家賃が高い事業用物件だともしかしたら個人開業がネックになることもあるのかもしれない。ただし、私のようなアパート1室経営でスタートすれば、そもそも融資を受けるほどの額はかからないし、住居用アパートに信用もクソもない。(さすがにクレジットカード止められているレベルのブラックリスト入りの人は厳しいのかもしれないけど…。)アパート1室経営レベルなら、このあたりの信用ことは全く考えなくてよい。

開業時期で迷う…

疑問

Aさん、昨年ご結婚され、第一子の誕生も控えているとのこと。そういう部分からも開業時期について迷っていました。

そりゃ迷いますよね?奥さんにとってもかなりデリケートな時期ですし…。Aさんにとっても、子どもができたことで生活が一変する可能性大きいですから。

学習塾に転職も視野に

経験を積むということで、学習塾に転職しようという案も考えているようです。ただ、開業時期が延びることや、それによって開業に踏ん切りがつかなくなるリスクも考えていました。

私もAさんが独り者だったら、「時間が一番大事。まず早く始めて経験を積んだほうがいい!!」とか言っちゃったかもしれませんが、状況が状況だけに軽々しくは言えません…。

たしかに経験を積むって部分は大事なんですけど、Aさんはすでに経験を積む場を休日に作ってる。その上で学習塾に勤める必要があるのか?とは思ったりしてます。

仮に学習塾に勤めたとして、「学習塾経営」の勉強はできませんからね。学習塾講師としての経験、学習塾従業員としての経験が積めるだけですから。「学習塾経営」の勉強は、学習塾経営者にならないとできないんです。

一年後に勝負か!?

話を聞いていく中で、Aさんの中では一年後までに勝負の気持ちが強いようでした。

それが実現すると、今週の火曜日にお会いした神奈川県のYさんと同じ2020年の春開業ですね!

何か運命を感じます…。(今度お互いを紹介してみようかな?そういう役割もMr.Mの使命なのかッ!?)

ただ、帰りの車の中でも言いましたが、決して学習塾開業ありきの考えに縛られないでいただきたいです。

このまま仕事を続けるも良し、一年後開業するも良し、いったん学習塾に転職してから考えるも良し、FC加盟するも良し、集団指導個人塾開業するも良し。

とにかく柔軟に。伸縮自在に気持ちを持ち続けて欲しいと思います。自分と家族の幸せを第一に考えた選択を願っております!(それはもう他人には分かりません。)

仕事に対する20年後の不安の相違

Aさんのふとした言葉も印象に残りました。

「今の退屈な仕事を残り20年も30年もできるとは思えない。」

待遇は保証されている大企業の人でも、将来の仕事に対する不安はあるんですね。

でも、われわれ零細個人塾経営者の将来の仕事に対する不安とは全く違う。

「20年後、30年後、今の楽しい仕事が果たして続けられているだろうか。」

われわれの不安はこれですよね?

だからこそ、今を頑張れる。いや、今を頑張らないと明日がない。

どっちの悩みがより大変か?

そんなのは個人個人で違うだろうし、どうでもいいこと。

少なくとも私は、Aさんの悩みを持って仕事にあたるのはイヤだなと。耐えられないなと。エネルギーを出せないなと。創意工夫をする気にもならないなと。

Aさんもそういう気持ちで個人塾開業を考えられているのかもしれません。

20年後の仕事に対する不安は、きっと個人塾開業をして自分の思う通りの仕事ができたとしても消えないはずです。でも、その不安の質は明らかに変わるのかなって。「個人塾経営者が抱く不安の方が、今自分が抱えている不安よりも幸せになれる」という決心が、Aさんみたいに悩んでいる方たちの背中を押すのかもしれません。

大企業に入ったからと言って、全てが万々歳なんてことはないんだと。2回目の読者対談のTさん、今回のAさんの話を伺って改めてしんみりムードになってしまうMr.Mでありました…。

Mr.MMr.M

最後に、Aさん、ホント遠い所ありがとうございましたッ!


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