お友達講師とは?

塾講師ウソつかない

読んで字の如くです。

生徒と友達になっちゃう講師です。

個別指導塾にはこの友達講師が溢れているんではないですか?

研修ままならない大学生講師たちの多くが、友達講師の道を歩み、さも生徒に信頼されているかのごとく振る舞う塾。いや、学習塾とは言えないかもしれません。お友達サロンかな?

個別お友達サロン。ま、そういう個別指導塾も多いでしょう。

私も学生時代、個別指導塾で働いたことがあります。

なので実態は少しは知っているつもりなんですね。

友達講師、たくさんいました。いや、ほとんどそうでしたね。(私は友達講師ではなかったですけど、怠慢講師でした。どっちもどっちですね…。)ゲームの話したり、テレビ番組の話したり、好きな人の話したり、プライベートの話したり。

友達講師って凄いですよね?生徒と携帯番号交換して、生徒と一緒に帰宅して、生徒と一緒にどっかのコンビニとか立ち寄って、しまいには生徒と付き合ってるとか…。

クビ、クビ、クビ、クビッ!

って当然、そうなると思いきや、見て見ぬふりですよ、教室長殿は。案外、友達講師ってその塾のボス的存在とかになってることが多くて、シフトもガンガン入ってるから教室長殿も何も言えないわけですよね。

池波正太郎の小説とかでたまにいるじゃないですか。若殿よりも藩政牛耳ってる家老みたいな。その家老職がお友達講師だったりするわけです。若殿もバカ殿なんで、何も言えんわけですよ。何か言ったら辞めて別の塾行っちゃう!って。行かせりゃいいんですよ、本来は、そんな奴。

ま、現実問題そうは行かないから、そういう講師が蔓延しちゃってるんだと思うんですけど。これね、お客様視点で考えたらホントあり得ない。どの塾入れてもこんな調子じゃ、学習塾全体が信じられない。塾なんて入れない方がいい、そう思われたって仕方ない。実際、私は自分の子供たちはそう思ってますし…。

ま、愚痴はこのくらいにして。お友達講師に関していろいろ書いていきます!

お友達講師の唯一のメリット

メリットなんて一つしかないですよ。

力のない講師でも、すぐに生徒と仲良くなれるってこと。

話を聞いてくれるようになるってこと。

笑顔を見せてくれるようになるってこと。

それだけじゃないですかね。

ま、それだけでも新人講師たちにとっては大きいんですよね。

だって塾講師ってなりたての頃はホント下手くそ。

授業やったって何言ってるか分からない。これはね、相当要領の良い学生でもそうです。

正当に授業すすめようとするとね、つまらん話に終始するんで、女子中学生とかからは嫌われる可能性も結構高い。「あいつ、マジつまんねぇ~」って。で、授業中オール無視。ずっと顔背けて。

私もありましたよ、ホント。学生時代に塾講師始めてから3年くらいは全然こういう経験ありました。だからね、その辛さは分かる。そういう生徒の授業がある日って、仕事場行きたくないレベルで憂鬱。

それを回避するためのお友達攻撃。これ、超有効なんですよね。塾講師の仕事、塾経営の仕事に特効薬は基本ないですけど、このお友達攻撃だけはホント、特効薬レベルで生徒が話をしてくれるようになりますから。ただし、おしゃべりですけど…。

まあ、生徒から無視続けられるという地獄から一刻も早く抜け出たい気持ちは分かります。だから、多くの個別指導塾ではそういうお友達講師が出没するんでしょうね。

だって、この地獄、真正面から乗り越えるのって超苦労しますもん。教科的な研究、上手い講師の授業見学、ダメ出し連発の模擬授業、そういう経験を相当に積んで積んで、ようやく正当に講師として生徒に認められるわけですから。ま、片手間大学生講師を多く使っている個別指導塾じゃ、正当にパフォーマンスを発揮できる講師を揃えるのは厳しいんでしょうね。

お友達講師の無限のデメリット

ダメ講師

一応思いつくだけは挙げましたけど、もっとたくさんデメリットはある気がします。そもそも生徒と友達関係になるなんて、学習塾の根本覆しますからね。私なんか憶病なんで、そんな講師というかスタッフが一人でもいたら、自分の塾潰れるんじゃないか、レベルで不安になります。なんで当然、そんなスタッフがいたら、

Mr.MMr.M

ハイ、君はクビッ!

ですけどね。

では、デメリットを見ていきましょう。

・講師という立場を譲るということ

講師の立場を譲る行為ってのは相当デメリットですよ?友達に勉強教えてもらうって、生徒たち、こっちの話、ちゃんと聞きます?

どうせ二言目には「え~っ、分かんな~い♪」

で、お友達講師「分かるだろ~、簡単じゃ~ん♪」

生徒「分かんな~イ、分かんな~イ、分かんな~イ♪」

威厳もない、迫力もない、敬意も持たない対等のお友達関係になれば、こんなもんです。成績上がるわけない。

「講師」ってのは勉強を教える立場なわけです。で、生徒は相手が「講師」であるから、勉強を教わるんです。「講師」じゃなくなったら、生徒としては勉強を教わる必要はない。だって、目の前にいるのはお友達なんだもん。

・自ら妥協を生徒に教えるということ

ハッキリと自覚する生徒はいないと思いますけど、やっぱり何となく感じますよね。

あ、この人、妥協したなって。私に媚び売って、私と仲良くなろうとしてるなって。

勉強とかスポーツとか、自分自身の限界と戦うっていうか、自分自身の成長がテーマのことって、妥協って二文字が一番の大敵なんですよね。妥協する奴は勉強でもスポーツでも伸びないわけです。

その勉強に対する大敵、妥協することを自ら身をもって教えてしまうのが、お友達講師です。お友達講師ってのは、まず始めに自分自身の妥協から生徒の指導にあたるわけです。

正当な講師という苦難の道を妥協して、お友達攻撃発動しちゃうんですから。

率先して生徒に妥協を教えるなんて、罪ですよ?あ、これ、もちろん、学生講師を批判している訳じゃないですからね?お友達講師を容認している塾のボス、経営者、そういう立場の人たちが問題なんですからね?

・正当な努力、成長の道を閉ざすということ

お友達攻撃ってのは禁断の果実ですからね。

使ったら戻れんのです。味を占めちゃって。

で、勘違いもするんです。周りにしっかりそれを戒める力の持った指導者がいない場合。

あ、俺の授業、生徒にウケてる?俺、授業うまいじゃ~ん♪みたいに。

お友達攻撃から抜け出せんわけ。もうね、お友達依存症ですよ、診断的にはね。

正当に教科的勉強をして、入試研究して、模擬授業して先輩講師に滅多打ちにされて、エース講師の授業見学して、youtubeでベテラン講師の授業見て…。そういう努力を怠っちゃう。

だってそんなことしなくても、俺にはお友達攻撃があるんだもん。だってお友達攻撃かませば、俺っちの授業、生徒から超ウケがいいんだもん。他人の言うことなんて聞く必要ないんじゃな~い?ってね。

勘違いもいいところ。これね、ホント酷い塾になるとお友達講師の家老職勤めていなさる大学3年生とか4年生のアルバイトがね、「授業で最も大事なのは雑談であるッ!」とか、堂々とのたまっている塾もあると聞く!

たかだか15年超の経験しか積んでない私ですけどね、ハッキリそこは言いますよ。

Mr.MMr.M

それはない!

雑談なんて本来的にはなくても生徒の興味をひきつけられるのがベスト。それだけの授業力を身につけるべきなんです。雑談なんてやむを得なくするようなもんですよ。(ただし、お友達雑談はしませんよ?講師としての雑談です。)

・周りに迷惑をかけ続けるということ

で、お友達講師の雑談って、公共性のあるような代物じゃないんですよ。もうね、ただのおしゃべり。友達同士のおしゃべりと一緒。

これね、周りで真剣に勉強してる生徒、真剣に授業を展開している講師からするとクソうるさい。超迷惑。

しかもね、お友達講師ってのは、さっきも言ったように勘違い野郎が多いんで、自分の授業に酔ってるんですよ。なので、自分が迷惑をかけ続けていることに気づかない。で、うるさいって指摘しても「お前らッ♪俺の授業が盛り上がってるもんだからッ♪嫉妬してるんだろッ♪どんまいッ♪」とか、もうね、全然聞く耳持たないヤバい野郎って場合も多い。

・生徒が辞めるリスクが非常に高いということ

これはね、学習塾に通う理由の根源的なところで、学習塾ってのは「講師」に「勉強を教わる」ところなわけです。別にね、お客様は「お友達」と「おしゃべりをする」ために来ている訳じゃないんですよ。

小中学生は、そこのところをはっきり認識している訳じゃないんで、年上の人とおしゃべりできるのが最初は物珍しくて、楽しく通ってくれたりするんですね、お友達講師だと。でもね、必ず気づく。そうですね、受験を本気で意識する頃が一番多いんですかね。気づきの時期としては。

あれ?俺、塾に勉強しに来てるんだよな?なのに、先生とおしゃべりばっかり…。いやいやいや、このままじゃダメでしょ、俺?俺、ちゃんとした先生がいる塾行って、ちゃんと勉強教えてもらわないと…。って。

で、同時に気づく。「友達」と「おしゃべりする」んなら、結局、本当の同級生の友達と話した方が面白いってこと。別にわざわざ月謝払って、中途半端な年上の「友達」と話さんでもいい。そもそも中途半端に話す「友達」なんていくらでも替わりがいるって。気づくんですよ、必ず。だから、塾辞めるんですよ、結局。

すげー苦労して、正当な力ある講師になった人はその限りに非ず。だって、替えはないですからね。その講師はその塾にしかいないんですから、他の塾に行くわけにはいかないんですよ。ましてや、友達じゃないですから、友達の代替じゃないですから。結局、お友達講師なんてのは、血のにじむような経験積んだ講師の前じゃ、木っ端っ微塵に吹き飛ばされるわけですよね。

・保護者受けがかなり悪いということ

保護者は友達とおしゃべりさせるために、子どもを塾に通わせてるわけじゃないですから。

仮に自分の担当講師が、お友達講師だったとしたら…。まともな親なら許せんでしょうね。

なんのために金払ってんだ?って話。

即刻、担当変えてくれって。で、変わった先の講師もお友達講師。ざっけんな、もう一回変えてくれって。で、またお友達講師。…なになになに?この塾、そういう講師しかいないんかい?って。

ま、個別指導塾じゃ、こんなの珍しくないのかもしれませんけどね。

「お友達講師?いいね!」なんていう保護者、まずいないです。

・誤魔化しの一手は自分自身の人間性を低めるということ

ま、学生講師でこのブログ読んでくれている人なんて、それこそいないでしょうけど…。

お友達講師やってる人、辞めた方がいいですよ。

人間性、低めますよ?

だって誤魔化してるの自分でも分かるでしょう?

正面から勉強してます?入試の研究してます?模擬授業してます?授業見学してます?授業準備してます?

「いや、学生なんでそんな時間ないから。」

でしょうね。だからと言って誤魔化しでお友達攻撃使い続けると、慣れちゃいますよ?仕事上で誤魔化してもいいんだって癖がついちゃいますよ?。時間がないならないなりに、正面から仕事にぶつかって生徒から低い評価もらってた方が、自分自身にとってはいいですよ。

「仕事って甘くねぇ~んだな」って。分かるじゃないですか。仕事の厳しさとか現実が。塾のバイトしてて、正社員の塾講師になる人なんて少ないのかもしれないですけど、何の仕事就くにしても大成したいなら誤魔化しなんて通用しないんですから。

実力がないならないなりに、努力が足りないなら足りないなりに、精いっぱい仕事にぶつかって、それ相応の評価を受けた方が自分のためにはなると思うんです。

ま、私は運良くお友達攻撃を禁じるような塾にアルバイト行ってたことがあるんで、それ相応の評価を生徒たちから受けて深く心が傷ついた覚えがいくつもありますけど…。正直、今となっては有難いですよね、そういう経験。上手く行かなかった経験が、確実に今の私を形作ってますから。

お友達講師?百人かかって来ても負けねぇースから。たぶんね、塾講師を真正面から泥すすってやってきた先生方、10年以上の戦士なら皆こういう自信持ってますよ。で、実際、絶対負けないでしょうし。

獅子の子落としのごとく、這いつくばり泥をすすり、それでもなお地上を目指し立ち上がれ!

覚悟

獅子の子落としとは、我が子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるというたとえ

(Wikipedia)

現実問題、人手不足はすごいことになっているでしょうから、こんなこと言っても「いや、マジ、理想論言わないでよ…。」って嘆く方が多いでしょうけど。

お友達講師、やっぱり禁じて行かないと…。

どうしたって経験がものをいう商売ですよね、学習塾講師って。その経験って部分、真正面から向き合わせて、失敗させて苦汁を飲ませて強い講師にしていかないと。

最初の最初、ホント大事なその経験に目を背けて「学生アルバイト辞めないように、生徒も辞めないように」の精神で、お友達講師容認したら塾自体のモラル、絶対上がらんですよね?当たり前ですけど、生徒の成績なんか二の次、三の次になりますよね?

ま、私なんかが声を上げたって何も変わらんのは百も承知で言いますけど、お友達講師蔓延塾、やっぱり少なくしていかないと、学習塾業界全体の信用にかかわるような気がしないでもない。

塾なんてどうせ行ったって、まともに勉強教えてもらえないでしょ?って不信感、持ってるお客様、少なくないんじゃないでしょうか?

そういうお友達講師塾が増えれば増えるほど、私の塾ような伝統的な厳しい集団指導塾はますますお客様に支持されていくのかもしれませんから、「いいよ、いいよ、どんどんお友達講師作ってよ!」って気持ちもありますけど…。

業界全体を考えるほど余裕ある訳じゃないですし、その器でもないですから、自分の塾のことだけ考えてりゃいいんでしょうけどね。

ただやっぱり、仕事に正面から向き合って嫌な経験もたくさんして、で、お客様に講師として信頼してもらって、そして卒業後も毎年年賀状をもらったり、アルバイトとして帰って来てくれたり、道端で保護者に会えば気軽に世間話をしたり。

そういう塾講師として、正当なやりがい、正当な生きがいみたいなものを感じさせてもらえるようになると、お友達講師をやってる人たちって可哀そうだなと。この仕事の本当の醍醐味みたいなのを永久に分からないまま、過ごすんだろうなと。

お友達講師をやってる本人たちだけじゃなく、そういう講師たちばっかを使って塾運営をしている経営者、教室長、塾長たちも同じ。きっと「この仕事は本当に面白い。」って心から感じることって少ないんじゃないでしょうか?いつも、「生徒辞めないかな?講師やめないかな?あぁ、怒りたいのに怒れない。怒ったら辞めちゃうんじゃないか?」そんな不安で毎日過ごす。

数字とにらめっこして「売上が足りない。もっとコマを取ってもらわないと。でも、授業を消化しきれていない生徒もたくさんいる。でも、授業に入れる講師がいない。数字が足りない、数字が多い。丁度にならない、何もかも丁度にならない!」みたいな…。

生徒が辞めてしまう?学生アルバイトが辞めてしまう?その前に、自分自身がこの業界から去ってしまう危険性が高いんじゃないでしょうか?

塾講師、塾経営の醍醐味もぜんぜんわからず、この世界から去っていく人の多くが、お友達講師だったり、それに振り回されている人だったりするのでは。

ま、塾業界20年未満の私が偉そうに言えることでもないんですけどね。私もまだまだこの仕事の本当のやりがい、生きがいみたいなのには辿りついてないでしょうし。それでも偉そうに語るのがMr.Mってことで…。

Mr.MMr.M

ご勘弁を!

お友達講師って、禁断の果実…いや、禁断の薬ですよ。使い始めたら、依存しますよ?依存症になったら、軌道修正するのに偉い苦労するんです。でもって、依存している講師が一人でもいれば、塾の運命を脅かすんです。そのくらい危険、そのくらい神経質に考えなきゃいけない問題。