ブログを読んでいただいている人たちの中には、うすうす感じている方もいるかもしれませんが、私は正直者ではありません。

ま、取り立ててウソつきでもないと思いますけど…。

相当のひねくれものであることは間違いないですね。

ダメなヒトダメなヒト

うん、よく分かる。

ただですね、こう言っちゃうと何か恥ずかしいんですが、経営自体は相当正直にやっているかと。

もちろん、自分の生活、スタッフの生活、教室の拡大、そんなことを考えてもらうべきものはしっかりもらっていますけど、だまし討ちって言うんですかね。そういう形での商売は一切していないつもりです。

だから、自分の塾のパンフレットとか他の塾の先生に見せると言われるんですね。

「教材費、テスト費、安すぎないですか?」「講習費安すぎないですか?」って。

だって嫌じゃないですか。チラシとかに載せる授業料だけ安くして、「※諸経費は別途かかります。」なんて書いておいて、その諸経費がメッチャ高いとか。なんか「汚ねぇ~。」って思われそうじゃないですか。

その代わり、私の塾は割引はありません。どこの塾でも当たり前に存在する兄妹割引すらありません。入塾金半額キャンペーンとかも一切ないですし。

ダメなヒトダメなヒト

それじゃ~、儲からないでしょ?

う~ん、私はこれでも十分やっていけると思うんですよね。むしろ、正直にやっていった方が難しいこと考えなくて良い分、儲けやすいとすら思ってますし。

今日はひねくれものの私が行う正直者の経営について書いていきたいと思います。では、どうぞ!

正直者の経営のメリット

正直者の経営をすることのメリットを書いていきます。

①面倒がなくなる。

以前に教材費やテスト費について記事を書きました。

で、そのときに「教材費やテスト費で儲ける考え方はしない」って書きました。

なぜか?

言い訳が立たないから。

たとえば1冊1000円の原価の教材を渡したとするじゃないですか。

それに1000円も価格を上乗せして2000円の教材費請求したとするじゃないですか。

で、原価がバレて「なんで1000円の教材なのに、教材費が2倍もするんですか?」ってなるじゃないですか。(バレなきゃいいなんて思わないでくださいね。今の時代、隠してることはいずれバレます。その前提で動いた方がいいです。)

送料とか手数料とか、明確な理由があればいいんですけど、そうじゃなくてマージン分を乗せてたとしたら言い訳立たないと思うんです。

「教材やテストは中間マージンもらってます!」って堂々と言える塾、そんなにないですよね?

で、そうやって言えないもんだから、とってつけたような理由が必要になる訳ですよ。「塾独自の使用方法で他の塾とは違うんです。」とか。いや、それならそれは教材費じゃなくて、授業料にあたるんでは?とか思っちゃうんですけど。

もしくは、「自作の教材を印刷する分などがありますから。」って?じゃあ一体、教室維持費とか管理費ってのは何なのか?

もうね、しっちゃかめっちゃかになっちゃうんですよ。何かひとつ誤魔化しで儲けようとすると、その穴埋めの理論武装が始まって、その理論武装のための理論武装が始まって。で、そんなことばっかりしている塾って、何か怪しいんですよね。何か信頼できんのですよ。浮足立ってる感じで。嘘ついてる感じで。

儲けたいなら教材費とかテスト費とか、目立たないところに金額を誤魔化し誤魔化し分配するんではなくて、堂々と授業料に乗せちゃう。正直に。それなら「なんで授業料がこんなに高いんですか?」って疑問があっても、「それだけの授業をやってるからです。それだけ成績を伸ばしているからです。」で終わり。

面倒くさくないじゃないですか。これは相当のメリットですよ。とくに、センスがない、能力がない私のような経営者にとっては。

だって色んなところにポイントを分散させて、それ相応の付加価値もないのに利益をつけていくとするじゃないですか。そうすると、さっきの教材費とかテスト費みたいに「それ、何でそんな金額なの?」みたいな疑問に対していちいち理論武装しなきゃいかんのですよ。そのポイントが増えるんですよ。

売上あげるためだけに、大した商品力のないゼミを開講したり、手数料目的で北辰テストや英検の受験を必要以上に薦めたり。

どんどん理論武装しなきゃいけないポイント増やして、さらにクレーム発生の可能性増やして。それらをスムーズに処理していくのって相当の能力とかセンスが必要になると。

正直に本心から必要だと思うものを必要な分だけ売るってなれば、相当の面倒がなくなるんですよね。でもって仕事の範囲が狭まるんで、少ない資源を集中投下できるようにもなりますし。

②スタッフのモチベーションが保てる。

大手学習塾時代を思い出すんです。

たとえば、受験を終えた中学3年生を高校生になっても続けてもらう進級業務ってのがあるんです。で、普通科じゃなくて専門学科に進む生徒がいるじゃないですか。高校1年生から塾に通う必要性ってありますか?だって3年後就職するんですよ?

でもね、たとえばそういう子でも信頼している講師から、あれやこれや説得されると続けてくれるわけですよ。じゃあ説得する講師の気持ちはどうなのかって。本当は嫌なわけですよ、本当はそんな売り上げのためだけに思ってもいないことを言って説得するのなんて、本望じゃないんですよ。

私立高校の滑り止めの受験あるじゃないですか。埼玉県の私立高校だったら、確約あればまずもって合格するんですよ。でもね、合格実績稼ぎなのか何なのか分からんのですが、「落ちる可能性もある。」とか言って2校、3校受けさせるわけです。講師たちは知ってるんですよ、「確約があっても落ちる」なんて都市伝説級に幻だって。

何かを誤魔化すような仕事って、それをやるスタッフのモチベーションを著しく下げる。これは間違いない。大手学習塾時代に「本当にこれっていいんですか?」なんて、熱心なアルバイト講師に何度も相談されました。「これって詐欺じゃないですか?」って言う講師もいましたよね。

当時の私は大手塾の理論をぶちかまして、何とかアルバイト講師の不満を押さえつけていましたけど、それは大手塾だからできたんです。零細個人塾でこんな不満がアルバイト講師たちの間にたまったら、速攻でドカンですよ。皆総出で辞めちゃうんじゃないですか?それかモチベーションダダ下がりで、適当に仕事をやるようになるか。

やっぱね、アルバイトって言っても誇りのある仕事がしたいんですよね。正社員ならなおさらだと思いますが。正直者の経営って、そういう面で「ああ、俺のやってる仕事はお客様の役に立つ仕事なんだ。」ってスタッフに思ってもらえる経営でもあると。下手な理論武装とか押さえつけをしなくてもいいんですよ、正直にやってれば。

③お客様に好きになってもらえる。

単純に誤魔化しをしないですからね。お客様から何を質問されても、単刀直入にズバズバこたえられる訳です。ウダウダ言わないから、「あぁ、この塾の先生たち、正直だわ。」って好意を持ってもらえることもあるかと。

お客様に好きになってもらうために、わざわざコミュニケーションの電話連絡入れる塾もあるじゃないですか。ま、私が勤めていた大手塾がそうだったんですけど。あれやこれや嫌われるポイントいくつも作って、それを挽回するために月一回全件に電話連絡するとか、半端なく無駄な作業なような気がして…。

誤魔化さず、真正直に、真摯に仕事に打ち込んでいれば、嫌われることなんてそうそうないと思うんです。だったら、お客様に媚びを売るような電話連絡とか面談とか、必要なくなるじゃないですか。

仕事は「できる限りシンプルに」が基本。

正直者の経営を進めていけば、行きつくところはシンプルな経営です。

だって私は能力がセンスがないんです。

あれやこれややって、その全てでお客様にメリットを与えることなんて絶対に無理。

自分の得意なことに絞って限定的な範囲でしかお客様に応えられない。

要は、公立高校受験で志望校に合格させること。それに付随して定期テストや北辰テストの成績を上げること。それのみ。

それのみだったら自信を持って提供できる。自信を持って授業料をもらえる。

とにかく心にやましい所が一切ないものを売る。

多分ですね、そうするとホント1個か2個くらいしか残らないはずなんですよ。自分が売れる商品って。シンプルにならざるを得ないんですよね、正直にやると。

足し算をするな。引き算を考えろ。

斬る

売上が上がらなくなったり、経営的に行き詰ったりしたときに何を考えますか?

売上を上げるために商品を増やそうって考えますか?

で、流行りのプログラミング教室とか、幼児英語教室とか展開してみたり?ICT導入してタブレット授業をやってみたり?集団指導だけだと客が集まらないから、個別指導も併用してみたり?午前中の空き時間にパソコン教室やってみたり?遠くからも通ってもらうために送迎をやってみたり?

足し算を考えますか?足し算で売り上げを上げようって。

これね、私は矛盾してると思うんです。

だって、A,B,Cの3つの商品で売り上げが上げられないんですよ?3つの商品を思い通りに売る能力すらないんですよ?センスがないんですよ?なぜにDも増やす?なぜにEも増やす?

A,B,Cの3つでも追っついてないのに、DもEも増やして、まともに回せるわけがない。

生徒でたとえると、数学もまともに成績を上げられてないのに、英語も国語も手を出すようなものです。1つもものにしてない状態で、2つ3つ手を出したってうまく行くわけないですよね。

それなのにピンチになると足し算の経営を考える人、多すぎるような気がします。

私は逆。引き算を考えますね。

A,B,Cで結果が出ないんであれば、どれかを切る。どれかを切って、残り2つに集中する。残り2つでも結果が出ないんであれば、もう一つも切る。1つに絞って勝負する。

実際、今までに個別指導を切りました。高校生指導を切りました。私立中学生指導を切りました。中学受験は開業早々に切りました。

細かいところで言えば、問い合わせ時に書いてもらう連絡先とかの問い合わせシート。どうせ、勧誘の連絡もお手紙も送らないんです。それなら書いてもらう必要がない。切りました。体験授業後にかけるお礼の電話、それで入塾の可否が決まる訳でもない。切りました。小学生授業に使う教材、ネットに落ちてる計算プリントなんかで十分、だから教材会社のテキスト、切りました。

たぶん、思い出せないところで、たくさんのことを切っていると思うんです。とにかく私は開業から今まで、何か行き詰る度に引き算をしてきたように思います。

引き算をするたびに本命の公立受験者層の成績は伸び、生徒数も増えてきました。で、スタッフも増え、自分が自由に動ける時間、休日、増えてきました。

足し算の経営をやってたら、こんなことにはなってないかと。足し算をする度に、正直者からは遠ざかる。自信のない商品を繰り出すわけじゃないですか。お客様にとって心底必要だと思う商品じゃないものを繰り出すわけじゃないですか。売り上げのためだけに、多少のやましい気持ちを隠しながら。

中味がないから理論武装しなきゃいけない。その理論に説得力をもたせるためにまた理論を重ねなきゃいけない。策を弄して、その策を成功させるためにまた、別の策を弄さないといけない。Aだけだったものが、Bも増え、Cも増え、いつのまにかA to Z。そんなもの上手く回せる人は、相当のセンスの持ち主、能力の持ち主、もしくはスタッフを抱える大手塾だけ。

正直に売れるAだけ。やましい気持ちも一切なく、スタッフに「こう聞かれたら、こう答えろ。」なんて理論武装を教えることなく、正々堂々と売り切れるAだけ。もし、あなたが私レベルでセンスもない、能力もない、金もない、カッコいい顔もない、経営偏差値40以下の経営者ならAだけを売る正直者の経営をおススメします。

策を弄したって策に溺れるだけなんです。私のような低レベル人間は。


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