接客力

埼玉県の公立高校受験がようやく終わりを迎えつつあります。

埼玉県の塾関係者の皆さん、ホント、お疲れ様です。

いやぁ~それにしても一年は早い。

ついこの前、入試が終わった感じですから…。

でも、学習塾講師ってこの季節感って言うんですかね。ホント、季節ごとにイベントがたくさんあって、仕事としては飽きないですよね。波がたくさんあるって言うか。

私は学習塾畑一本で生きてきた人間なんで、他の業界のことはまるで分からないんですけど、どうなんでしょう?営業さんとかだと、決算期とかそういう時期なんですかね、季節を感じるのって。半年に一回とか?

ま、とにかく埼玉県で公立高校入試対象に仕事をしている塾関係者にとっては、2月後半~3月初めって言うのは良い意味でも悪い意味でも、季節感をもろに感じるベスト1な時期なわけです。(新年度の募集も重なりますしね…。)

話は変わりますが、今回のテーマは「約束」。

ホント、お客様との約束って大事。

これ、保護者との面談の約束とか、電話連絡の約束だけじゃないですからね?

生徒との日常の何気ない約束もメッチャ大事ですからね。

ここ、ホント分かってない先生、間違いなく嫌われる。

「怖くて嫌い。」とか「性格が合わなくて嫌い。」とか、正直、どうにもこうにもならない場合はしょうがないですけど、「約束を守らないから嫌い。」なんてのは、心がけ次第でどうにでもなるんですから、気をつけたいものです。

約束は日常に五万と転がっている。

生徒との約束って何があるでしょう。

「A君、〇〇日に面談をしような。」「明日、プリント上げるからな。」そういう分かりやすい形での約束もあります。

でも、われわれって日常的に目には見えない、もしくは口にはしない約束を生徒とたくさんしていると思うんですよね。

たとえば宿題。宿題の採点は次の週の授業までには当然の如く終わらせるという約束。生徒は次の週には宿題のノートなり、プリントなりが帰ってくると期待しているわけですから、これは暗黙の約束ですよね?

テストの採点。これも生徒たちは返却を待っているわけです。気になっているわけです。できるだけ早く返却するっていうのは、生徒たちとの約束です。

テストの実施も同じ。毎週、同じ時間にテストを行っているのであれば、それはもう約束。生徒はその曜日のその時間はテストがあるものだと認識しているわけです。殊勝な生徒なら、わざわざそのテストのために勉強までしてくる。われわれがそのテストを実施するのは、約束を守るための当然の行いです。

授業開始時刻、授業終了時刻もそう。開始時刻に授業を始め、終了時刻に授業が終わる。時間割に書いてある以上、それはお客様と我々との間の約束なんです。

生徒管理だって「先生はいつも自分たちを見ている」って約束です。「塾にいる限り先生たちにいつでも見られているんだ」って生徒たちが感じるのは、われわれが「いつも君たちを見ているからな。」って約束を彼らとしているからなんです。

「先生」は約束だと認識しない。「神」は約束を平気で破る。

塾講師ウソつかない

ダメなヒトダメなヒト

な~にを約束、約束なんて大げさなことを。

って思いましたか?

仮にそうなら、あなたは立派に「先生」です。悪い意味で自分自身を立派な「先生」だと認識しちゃってます。

「先生」は偉いんですよね?生徒の宿題の丸付けを次の授業までに終わらせることは「お客様との約束を守る」って認識じゃなくて、「自分の予定をこなす」認識ってことですよね?

予定していたテストを自分の準備不足でできなかったとしても、それは「生徒との約束を破る」行為ではなく、「自分の予定が狂った」ってレベルの認識なんですよね?

「生徒と約束なんかしていない。それは全て自分の予定に過ぎない。だから、予定が狂えば自分の思う通りに修正するし、最終的に辻褄が会えば何も問題ない。」って?生徒は自分に合わせるべきだって?

「先生」ってずいぶん偉いんですね。私からすれば、丸付けもテストも、生徒に関わるほぼすべてのことは、生徒との約束ですけどね。自分勝手に変えていいことなど、ほとんどない。生徒(お客様)が期待しているとおりに仕事を遂行するのって、教育サービス業従事者として私がお客様との約束を履行する大前提のことですけどね。

立派な「先生」になった塾講師はいずれ「神」になります。

「先生」は生徒との約束に気づかない。自分の予定だと思ってる。その点で、まだ可愛げがあります。無茶苦茶鈍感ではありますけど。

「神」になった塾講師は、より質が悪い。約束に気づかないばかりか、明確な約束すら平気で破る。

私覚えがあるんですよ、「神」になった塾講師に。学生時代にバイトしていた個人塾。私が授業をやってる隣の教室に、中2くらいの大人しい生徒がポツンと一人待っているんですね。30分くらいずっと。自分の担当の生徒じゃなかったんで、名前とか全然知らなかったんですけど、勉強している様子もないし、さすがに「何か変だなぁ~」って。で、声をかけたんですよ。「何してるの?」って。

「S先生と面談があって…。」「そうなの。で、何時から?」「19時です。」「…え?もう19時30分だね…。」って。で、私は自分の授業を一時ストップして、速攻で職員室でコーヒー片手に女子生徒たちと歓談しているS先生に伝えるわけです。面談で待ってる生徒がいますよ?って。

S先生「あぁ、もうそんな時間?ハハハハハ、お前ら話長すぎなんだよ~。30分もオーバーしちゃってんじゃん。俺、面談してくるわ。」って。

これもうS先生、「神」ってるわけですよ。あ、当然本物の神様じゃないですよ?自分自身が何をやっても許されるって思い込みの境地にいたる偽りの「神」です。

はっきりクソですよね、この人。心底軽蔑しましたよね、当時。これで正社員だったんですから。生徒との約束忘れていた訳じゃないんですよ?このSとかいうクソ講師。知ってて行かなかったんですよ?その子との面談なんか、自分はいつでも破っていいって「神」ってるクソ意識で過ごしてるから、平気ですっぽかす訳です。気持ち悪いことに女子との楽しい会話を優先しているわけですよ。

こうなったら終わり。こういう講師がいるような塾は絶対に伸びない。案の定、そのSがいる個人塾はどんどん縮小していってます。一時期は地元でも有数の個人塾でしたけど、今はもう落ちぶれに落ちぶれてる感じ。当たり前です。こんな講師が「神様」気取って大手を振って歩いてんですから。

当たり前に約束を守り続けなければ、当然生徒は我々を信じなくなる。

ショック

宿題の丸付け、テストの実施、テストの返却、授業の開始時刻、終了時刻、挨拶、そういう日常にあふれるお客様との些細な約束。

それを当たり前に守り続けること。

これができなければ、お客様がわれわれを信用することなんてない。

だって我々だってそうじゃないですか。

宿題やってこない、遅刻はする、挨拶はしない、そんな生徒信じます?信じないですよね?

で、言うわけですよ、保護者に向かって。

「当たり前のことを当たり前にできないと成績はなかなか伸ばせませんよ。」って。

一緒なんですよ。我々だって。

当たり前の約束をコツコツ守られない塾経営者が、塾講師が、生徒を獲得するなんてできないんです。生徒をたくさん抱えて、塾を大きくすることなんてできないんです。

約束も守れない塾講師、塾経営者がやるべきはチラシの研究じゃない。セミナー行って画期的な集客方法を学ぶことでもない。ホームページの作り方を学ぶことでもない。

まず最初、お客様との約束を地道に守ること。日々の小さな仕事から、それは自分一人の予定ではなくお客様との約束なんだと認識すること。

そういうことの積み重ねをしないで、お客様が増えることはない。だってお客様はあなたを信頼しないから。信頼されなければ、生徒の成績だって伸びませんよ?信頼してない奴の言うことなんて、聞くわけないんですから。

キャラ設定上は怖い先生でもいい。ちょっとガサツな先生でもいい。でも、お客様との約束はきっちり守らないといけない。そこを勘違いしてはいけない。謙虚な気持ちで、生徒がやってくれたプリントを、テストを、1枚1枚丁寧に受け取るんです。で、1枚1枚丁寧に丸を付けるんです。そして、なるべき早く生徒に返せるようにするんです。

授業も時間きっかりに始めて、時間きっかりに終わりにするんです。長すぎても短すぎてもダメ。お客様との約束をきっちり守ったうえで、結果を出すんです。

自分が信頼されればされるほど、自分の責任は重い。平気で約束を破るような行為をすれば、生徒たちにはそれが基準になるかもしれない。「先生だって適当にやってる。先生だって時間を守らない。約束も平気ですっぽかす」って。

もちろん、親に先立つほどにそういった責任はないのかもしれないけど、無責任とは言えませんよね?私も大層な人間ではないですけど、やっぱり人として人生の先輩として、当たり前の約束を愚直に守り続けるって姿勢は失くしたくない。

「な~んか生徒の心、いまいち掴めないんだよなぁ~。」って悩んでいる人。日々の生徒との約束を愚直に守っているかどうか、確認してみたらどうでしょうか?