学習塾にどれだけの家計を割いているのか。

経費

文部科学省の2016年度の資料を見つけました。

一体、学習塾に年間いくらのお金を使っているものなのか?

われわれ塾業界の人間からすれば、無視できない数字です。

ま、狙う学力層、地域層で何もこの数字に月謝を合わせる必要はないと思いますが、あんまりにもかけ離れた月謝を設定しても…。

ということで、政府統計の総合窓口『e-Stat』のサイトより、数字を拾ってきたのでご覧ください。

子どもの学習費調査 年間の学習塾にかけるお金(2016年度)

平均 1年 2年 3年 4年 5年 6年
公立小学校 ¥56,864 ¥25,392 ¥27,448 ¥32,626 ¥62,453 ¥98,413 ¥95,813
公立中学校 ¥202,498 ¥117,795 ¥162,548 ¥322,386
私立小学校 ¥221,534 ¥110,390 ¥101,022 ¥136,661 ¥229,963 ¥323,654 ¥431,565
私立中学校 ¥143,694 ¥120,384 ¥140,492 ¥170,346
公立高校 ¥106,767 ¥79,887 ¥112,975 ¥127,908
私立高校 ¥171,462 ¥119,421 ¥177,665 ¥219,791

われわれ個人塾にとってのターゲットは多くの塾で、赤字の部分になると思います。

どうでしょうか?多いと思いますか?少ないと思いますか?

私はやや低いなと思いましたね。

私の塾の客単価がおよそ2万円なので、単純に12か月かけても24万円になります。で、うちの生徒のほぼ全員が公立中学生ってことを考えると、うちはそれでもお金を使ってもらってるほうなんだな、と。

何にしても、学習塾で開業しようと考えている人にとって公立中学生の年間202,498円って数字は覚えておきたい。ここをメインターゲットにする人がほとんどでしょうから。

1カ月あたりに学習塾にかけるお金

平均 1年 2年 3年 4年 5年 6年
公立小学校 ¥4,739 ¥2,116 ¥2,287 ¥2,719 ¥5,204 ¥8,201 ¥7,984
公立中学校 ¥16,875 ¥9,816 ¥13,546 ¥26,866
私立小学校 ¥18,461 ¥9,199 ¥8,419 ¥11,388 ¥19,164 ¥26,971 ¥35,964
私立中学校 ¥11,975 ¥10,032 ¥11,708 ¥14,196
公立高校 ¥8,897 ¥6,657 ¥9,415 ¥10,659
私立高校 ¥14,289 ¥9,952 ¥14,805 ¥18,316

単純に12か月で割ってみました。

こうやって見るとよく分かりますね、自分の塾の客単価が調査よりは高いってことが。

まあ、世の中にはこの数字をはるか上に行くような月謝設定をして、むちゃくちゃ生徒を集めている塾もあるわけです。

うちの塾でも中3から受講科目数を増やす生徒はたくさんいますけど、たしかに、中2の13,546円から中3で26,866円の約2倍ですから。

多くの塾にとって、公立中学の3年生をどれだけ抱えられるか、ここが客単価を上げる大きなポイントになりますね。

なので、進学実績なんかは超大事なわけです。進学実績出せない塾だと「本格的に受験勉強に入るタイミングでもっとしっかりした受験塾に行く。」みたいになっちゃいますから。客単価ダダ下がり状態の出来上がり、なんて笑えないことになっちゃいますよね…。

私立小学生なんて超魅力的な金額引っ提げてる層もありますけど、ここ対象にできる塾って駅前大手のバリバリの中学受験塾だけでしょうから…。

学習塾にかける金額は都市圏と田舎でもずいぶん違う?

所在市町村の人口規模別
5万人未満 5万人以上15万人未満 15万人以上 指定都市・特別区
公立小学校 ¥20,043 ¥33,740 ¥50,563 ¥108,189
公立中学校 ¥108,806 ¥170,793 ¥231,349 ¥263,224

この資料も注目ですね。

地方と都市部で大きな金額の差が出ています!

以前の記事で川島町やときがわ町での学習塾開業を想定しましたけど、これみると想像以上に田舎での学習塾開業は難しいかも…。

なんせ、公立小学校じゃ田舎と都市部で5倍の金額の差。公立中学校でも2.5倍の差が出てますから…。

ちなみに私の塾で考えると、15万人以上~指定都市・特別区の間に入るくらいの金額になってます。

ま、今から開業を考えている方々、あまり現実離れしたシュミレーションを立てないよう願います…。