ダメ講師

関東地方にも雪の予報が出ていましたが、ここ埼玉県の平野部の何の変哲もない地方都市にも雪がきっちり降りました。

塾経営者の皆さんにとっては、雪の予報なんか、それこそ漆黒の俊足昆虫G嫌いな人が黒豆を視界にとらえた瞬間寒気が走るが如く、敏感になっていることと思います。

私も雪、大雨、台風などなど、気象情報に関しては相当に敏感な塾経営者の一人です。

今回の雪に関しては、私の地域の予報はそれほど長時間の降雪じゃなかったですし、そもそも雪は台風に比べて緊急性が低いというか、ある程度様子を見ながら決められるって部分で、そんなに焦りはしなかったですが。

ま、それでも一応前日には「万が一の場合、休塾もあり得ること」「自習には無理に来ないこと。」「塾のホームページなどをよく確認すること。」など、生徒に伝え、ホームページにもそのようなことを載せておきました。

ここら辺に関しての私の考え方や行動は、以前に台風に関しての対応の記事で書きました。ぜひ、そちらも読んでいただけると幸いです!

地域で最も悪天候に弱い塾として

どっすん

これは結構自信があるんですが、Mr.M塾は地域で最も悪天候に弱い。言い方を変えれば、ちょっとの台風や積雪でもすぐ休みにしてしまう塾です。

「他の塾が台風や大雪で休みなのにMr.M塾はやっている」そんなケースは極めて珍しいと。

私は悪天候は前提として「休塾」なんですね。

「塾をやろうかなぁ~、どうしようかなぁ~。」なんて悩んだってしょうがないじゃないですか。

これは台風の記事でも書きましたけど、我々って気象予報士じゃないですよね?気圧配置だの、ニュースの気象予報図みて正確に天候を予測することなんて無理。

呪い師でもないし。三国志演技の諸葛亮孔明じゃないんですから、風を操ったりすることなんて絶対に無理。せいぜい、テルテル坊主作って己の無力さを知るくらいしかできないんです。

だから前提として「休塾」。迷ったら「休塾」。警報出てたら「休塾」。出てなくても目で見てダメなら「休塾」。もし自分だったら「送り迎えしたくねぇ~な」って思ったら「休塾」。

今回の雪の場合は、まず「休塾」前提から始まって、「降っている雪の量、しょぼい。」「積雪、全くねぇ。」「この後の天気予報、なぜか曇りに変わっている。」って「休塾」を覆す様々な要素が出そろった上で、「今日は塾はやります。」って形になるんですね。

なので、少しくらいの「これだったら塾開いても大丈夫じゃない?」要素では、「悪天候休塾」は覆らないんです。

命より大事なものはない

当たり前の当たり前なんですけど、命より大事なものはないんです。

勉強が大事だって言っても、受験が大事だって言っても、人の命と比べたら、上皿天秤の片方にのせた勉強とか受験が金星まで吹っ飛ぶくらいに命ってのは重い。

ましてや、「悪天候休塾」にすることで増えてしまう振替授業の業務とか、場合によっちゃ月謝の一部を返金しなきゃいけなくなる、なんていう塾側の思惑なんか、人様の命と比べたらホントどうでもいいこと。

「外は大雪、でも〇〇塾の生徒たちは元気いっぱい机に向かってます!外は寒いですけど、教室の中はとっても熱い!」なんて熱心な学習塾をアピールしている塾もたまに見かけたりしますけど、ホント、ああいうのは辞めた方がいいです。

北国とか積雪が当たり前で、小さいころから雪に慣れていて、雪があるのがもはや文化の一部、生活の一部みたいな地域ならいざ知らず。埼玉みたいにめったに雪も積もらなきゃ、台風も当たらない県でそれはない。それを熱血とは言わない、ただの常識外れ。

お客様だけでなく、スタッフや自分のことも真剣に考える。

接客力

お客様の安全だけじゃないんです。

スタッフだって悪天候のときはできるだけ自宅待機にしてあげた方がいいんです。もしくは、天候が荒れる前に帰宅させるとか。

もちろん、スタッフの安全を考えてのことです。でも、それだけじゃない。

私は大手学習塾勤務時代に数回、悪天候で休塾にするケースに出くわしました。でもね、私を含め職員は休みにはならなかったわけです。普通に夜まで仕事です。

思いましたよね。教室に2つしかない電話で、教室長と事務の女性が中止の電話をかけてるんです。自分は何もしないわけですよ。パソコン使って授業準備だの、保護者会資料づくりだの。「これ、家のパソコンでもできるよね?」って仕事。

で、2人がけで電話連絡回せば150人規模の教室だって3時間程度では連絡つくんですよ、実際。もともと悪天候が予想されてるもんだから、早出になってるわけです、当然。全家庭に連絡ついても、まだ昼ちょっと過ぎ。そこから延々、ダラダラと外の暴風雨の轟音をBGMにやる仕事…。こんなんで会社に忠誠心を持てとか、仕事に誇りを持てとか、どの面下げて言えるんだって話。

もともと電話が2つしかないんだったら、2人だけ出勤させればいいし、電話連絡ついたんだったら帰れる手段があるなら帰らせた方がスタッフだって喜ぶはずなんです。「あぁ、この会社、自分たちのことも考えてくれてるんだ。」って。ただでさえ休みが少ない会社なのに、こんなところまでスタッフの気持ちを下げる仕掛けがあるなんて、ウケちゃいますよね。

スタッフは全員休ませて、経営者一人が出勤してあれこれお客様に連絡をして…。なんて殊勝な方もいるかもしれないんですけど、経営者だってスタッフの一人ですよね?しかも、その塾、その組織の最も重要なスタッフじゃないですか。自分の安全だって絶対に考えないといけないですよ。もし、経営者に何かあったら、スタッフが困り、お客様が困るわけですから。

で、こういう話をすると「俺は朝早く来て、天候が回復するまで仕事をやってるから大丈夫だぜッ!」なんて言う人もいるかもしれないんですけど…。そういう人に限って「俺も仕事してるんだから、お前らもやれッ!」とか「この前の台風のとき、俺一人頑張ったんだから感謝をしろッ!」とか、スタッフに自分の基準を圧しつけるパターンに陥っちゃうんです。経営者の力技に頼るような選択って、その経営者が相当にセンスがあったり度量が大きくない場合、必ず誰かに当たり散らすような気がするんですよね…。

もちろん、悪天候なんてなけりゃ一番理想なんですけど、あったらあったで「ま、神様が恵んでくれた休暇だと思って、やることやったらすぐ帰ろうぜッ!」って感じで受け止めますけどね、私は。スタッフのためにも、自分のためにも。

「悪天候休塾」についてのクレームは一度もない。

という感じで、私は「悪天候休塾」を躊躇なく決断しちゃうんですけど、これについてのクレームって、未だにもらったことないんです。

ま、中学受験専門塾とか、学力最上位層対象の塾だと分かりませんが、子供の命より尊いものってないですからね。

「台風、大雪が怖くて受験ができるかッ!」なんて乱暴なこと言う人、なかなかいないですよ。

ま、もちろん、振替授業もやってるからだと思いますけど。(振替授業を行えるだけの授業日程とか人員に多少の余裕を持ってるから、「悪天候休塾」を躊躇なく決められるって部分はあるかもしれません。)

逆にどうなんでしょう?

「こんな天候なのに塾やるんですか~?」って連絡とか、「普通、休みにしませんか?こんな日。」みたいな感じの連絡をもらっちゃう塾もあるんでしょうか?それでも無理に授業をやっちゃう的な…。

悪天候でも無理に授業をやる。⇒お客様の信頼を失う。⇒すぐに生徒が退塾する。⇒売上が下がる。⇒人件費を減らす。⇒振替授業ができない。⇒悪天候でも無理に授業をやる。⇒・・・みたいな負の循環?

「お客様の安全第一」なんてどんな業界でも当たり前のことが、頭から離れちゃうような負の循環には陥りたくないですね。