たしかにスマホ依存の生徒は成績が悪い傾向はある。

塾講師ウソつかない

ある生徒の成績がそれはもう見事なくらいガクッと下がることがあるんです。

もう、ホント、塾での様子なんか今までと変わらないのに「なんでこの子、こんなに成績落ちたんだろう?」って摩訶不思議で…。

聞いてみるとスマホを持つようになったと。

逆に私の塾で兄妹揃って成績が良い家庭。

敢えてスマホを持たせてない、なんてことがあったり。

おそらくですね、スマホが小中学生の成績に与える影響が大きいってのは間違いない事実なのかな、とは思うんです。

思うんですけどね、それを人質に何か世間で言われている教育においてのスマホの害悪とか、評論家然として塾講師が語っちゃうのはどうなのかな?って。

いやいやいや、先生。それは浅はかな発言ですよ?って思うことがあるんですよね。

子育ての現場を知っての発言なのか?

問題発言になっちゃうかもしれないんですけど。

これ、結婚して子育てを経験した先生が言うなら、まだ説得力あると思うんです。

仮にそういう先生が「子育てにはスマホは不要。高校生まではスマホは持たせる必要はない。」って主張しても、「さすが、塾の先生ッ!」みたいに思うかもしれない。

子どもを東大に入れた〇〇ママ的な感じですかね?ま、私は読んでないんで分からんですけど…。

でもね、それでも私は思いますよ?

スマホの害悪なんて、それこそメディアやらなんやらで嫌んなるほど聞いてる。それでも、目の前の危機的状況を脱するためにスマホを使用せざるを得ない場合ってのはある。

幼稚園のバスに乗るのを嫌がる子ども、抱っこをせがんで離れない子ども、ミルクを要求して泣きさけぶ子ども、それがいっぺんに降りかかる、それを乗り切るためにスマホの力を借りざるを得ない。スマホで動画を見せれば、そのうちの2人は言うことを聞いてくれる。

これ、仮にスマホを使うのが害悪だからって、何か正義の教育論に縛られちゃって無理に使用を禁じ手にして。それでストレスためて、子どもに汚い言葉で当たってしまう。それとどっちが教育的に悪いんですかね?

「いや、そんな小さなときからスマホなんか見せてたら目が悪くなる。」って?分かってるんですよ、そんなの。分かってるけど、目の前の育児危機を乗り越えるためにスマホってのはホント何よりも強い味方になってくれる場合があるんです。

たしかにね、スマホに頼らなくてもスムーズに子育てとか、教育を進められるのが理想なのかもしれません。でもね、私が思うに、そんなことを一貫して突き進められる人なんて相当優秀な母親、父親しかいないんじゃないかって。スマホなしで育児を乗り切るって、生徒100人の塾作るより難しいって。

少なくとも私の家では無理。もちろん、使いどころは考えてますけど、ここぞというときは躊躇なく使います。もうね、そんなの評論家が言う大義名分よりも目の前の危機を脱することの方が100倍大事ですから。

子どもの健全な成長を犠牲にするのか、なんてことも言われそうですけどね。未来よりも今ですよ。今日のこの一瞬、何とか乗り切らないと未来なんかないじゃないですか。

政治家が言うじゃないですか。ワーク・ライフ・バランスが大事だって。で、思うじゃないですか、我々は。「現場を見てから言えよッ!」って。

それに近いんですよ、スマホの害悪を悠然と語る塾講師って。「現場知ってんのかよ、先生?」って。

勉強を教える塾講師が最も勉強不足という無責任

テスト勉強

で、こういう流行りの議論に安易に教育者ぶって乗っかっちゃう塾講師って勉強してんのかなって。一つは現場を見てるのかってこと。ま、個人的な主義、主張があるんで、結婚するとか、子どもを産むとか、そういうことをしろって問題発言かましてるわけじゃないですからね、そこはホント、誤解なきようお願いします。

ただ、自分自身が子育ての経験がなくても、もっと広い範囲に視野を向けないと。小、中学生対象の塾だからって、小、中学生向けの教育論ばっかり目を向けて、そんな浅はかな勉強じゃ保護者の理解は得られないんですよ。

小中学生も元々は赤ちゃんで、保護者は大変な苦労を重ねて、それこそ流行りの教育論とかそういうものも、試してみて失敗して。世間で悪いと言われていることを十分に分かっていながら、それでも目の前の現実を乗り越えるために禁じ手を使って。ネットでもいいから、そういう悩みを抱えたお母さん、お父さんの声に触れた方がいい。

同じことを言うにも、そういう苦悩の子育ての現場、スマホを使わざるを得ない厳しい現場を知ったうえで言うのでは、重みが全然違う。

「お母さん、携帯なんてガラケーで十分ですよ。私だってガラケーですけど不便じゃありませんよ。」って?そりゃそうですよ、先生。先生は独身で身軽で自由だからガラケーでも十分生きていけるんですよ。今の時代、父母会とかPTAの連絡網だってLINE使えないと不便なんですよ。先生みたいにアナログ人間気取ってちょっとカッコいいでしょ?みたいにふるまえたら楽なんですけどね~。

ま、もちろん、そこまではっきり考える保護者は少ないとは思いますけどね。でもね、やっぱり現場を知らないで立派な教育論を述べられても、「何かズレてるな、この人」って思われることは多いですよ。

勉強不足の二点目は、こういう議論は世の中が便利になる度に毎回起きてることを知っているのかってこと。それに振り回されてるだけなら、憐れなミーハー教育者としての地位を確立してしまうだけですよ。

テレビが普及したときにも議論になったそうじゃないですか。子供にテレビばっかり見せるとバカになるって。それで、次はファミコンですよね。ファミコンばっかりやってるとバカになるって。次はゲームボーイ、どこでもゲームできるなんてバカになるって。

こんなの自転車が普及すれば歩くのが少なくなって体力が低下するだとか、車が普及すればもっと体力が低下するとか、カーナビが発達すれば地図を見なくなって場所を捉える力が低下するとか、もうね、無限なんですよ。

こういうことを分かった上で「スマホの害悪」を語っているのかってこと。ホントね、何か知的な塾講師に見られたいとか、そういう浅はかな思惑で言っているとしたら結構罪は重い。

「罪」なんて大げさな言葉だって?いや、罪なんですよ。なぜなら、子育て中の母親、父親ってのは必死なわけですよ。それこそ、盲目的に子育てにエネルギーを注いでいるからこそ、塾講師が何気なく言った浅はかな教育論にすら気をとめるわけです。でもってスマホを使わないと子育てがうまくできない自分を責めるわけです。「塾の先生もスマホはダメだって言ってるのに、また使っちゃった…。」って。

勉強不足で流行りの教育論とか子育て論を主張するのって、たぶん自分が思う以上に無責任なこと。〇〇ママのように自分自身が実践してきているなら、また別ですけど。何も知らない立場で、誰かが言ったことを自分の意見のように、世の中の正論のように言っちゃうのはどうなのかなって。それによって傷つく人もいるわけですよね。苦しむ人もいるわけですよね。

ダメなヒトダメなヒト

キミが言うな、キミが。キミが言ってることもずいぶんと人を傷つけてるぞ!

「スマホは害悪」って議論に形だけ食いついて、何も知らない評論家って惨めです。