ふと思ったんですが、皆さんの塾には休会(休塾)規定ってありますか?

たしか、私が勤めていた大手学習塾は『休塾届』なる書類があったんですね。ただですね、私は使ったことがなかったはず。というか、その届出がしまってある引き出しって開かずの引き出しだったんですね。(『退塾届』の引き出しは割と頻繁に空いてましたけどね…。)

私の塾には休会(休塾)なる制度自体が存在しません。う~ん、その発想自体が私に存在してなかったんですね。入るか辞めるか、100か0。

塾に来たいんだったら『入塾』で、来たくないんだったら『退塾』。

「『休会(休塾)』なんて半端な手続き必要ねぇ」って感じで。

そんなこんなで自分の塾にはない規定なんでちょっとググってみました。

「退塾」と「休会(休塾)」の違いとは?

クビ

似て非なる手続き、『退塾』との違いをいくつかの学習塾のサイトで見てみました。

入塾金に関して

『休会(休塾)』の場合は、復学の際に入塾金がかからない。ってパターンがほとんどですね。

ま、『退塾』の場合はかかるんでしょうね。いったん辞めてるわけなんで、復学ではなくて入塾って形になるわけで、「入塾金はもらいますよ」って。

ちなみにMr.M塾でも一回退塾した生徒が、再び戻ってきたケースがホントわずかですがあるんですね。でも、別に入塾金はもらいませんでしたね~。別に休会(休塾)なんて七面倒くさいことしなくても、「ま、以前入塾してもらってたんで今回の入塾金はいただきません。」の一言で十分なのかな~って。

生徒の募集枠に関して

ここに関しては書いてあるサイトが見つかりませんでした。私的に気になるのは、『休会(休塾)』している生徒の座席をどうするかってところ。当然、『休会(休塾)』している間は確保しておいてあげるわけですよね?

だって3か月とか『休会(休塾)』している間に、募集かけて満席になって「すいません、満席になったので復学できません。」なんて言えないじゃないですか?

で、ここで素朴な極端な質問。今通っている生徒が全員『休会(休塾)』したらどうするんですか?募集かけられないまま、休会(休塾)期間が終わるまで月謝もらえない期間を過ごさないといけないんでしょうか?そんでもって、休会(休塾)期間が終わる寸前に「やっぱ復学しません。」って言われたら、どうするんでしょうか?

「休会(休塾)」を認めることのリスク

ショック

結構リスクありません?この制度って。私が考えているリスクをちょっと書いていきます。

塾側へのリスク

募集枠

さっき書きましたけど、募集枠を使えないわけですよね。『休会(休塾)』している生徒の分は。これは厳し過ぎる。売上に単純に響くわけじゃないですか。

確かにね、分かりますよ。「病気でどうしても…」とか、「スポーツの全国大会があって…」とか、たしかに『休会(休塾)』を認めてあげたいケースってあると思うんです。

でもね、線引きが難しいじゃないですか。たとえばA君は重病だからしょうがない、でもB君はちょっと頑張れば塾に通えるはずだって?Cさんは確かに全国レベルでスポーツにかけてるものが大きいから休会を許す、でもDさんは県大会レベルだから休会にするほどでもないでしょうって?

いやいやいや、その線引きどうすんのって。重病って具体的に、何と何と何よ?病気別に『休会(休塾)』を許される基準作るんですか?スポーツなんてどうやって『休会(休塾)』ライン作ったらいいんだって話ですよ。全国レベル?県体レベル?そもそもスポーツの種類は一律でいいの?サッカーや野球とカーリングは同じレベルで基準作ってよし?カバディは?ゲートボールは?

結局、線引きできないから何でもかんでも『休会(休塾)』発動なんてことになり兼ねません?で、募集枠を制限されたらバカらしくありません?

塾の基準

で、結局、『休会(休塾)』基準がはっきり決められなくなれば、塾に「ちょっとだけ行きたくねぇなぁ」レベルでも「休会でお願いします。」ってなる訳ですよ。そうするとね、想像できる末路が「ちょっと辛くなったら休会(休塾)すればいい。ちょっと落ち着いてまた塾に戻ればいい。」みたいな基準が塾全体に蔓延するんではなかろうか、と。

「何か最近、塾面倒くさいんだよねぇ。」「じゃ、一緒に休会しちゃう?」って感じで。保護者だって塾を辞められるよりは、「ま、落ち着くまで休ませようかな」なんて。日本人ってのは中庸が好きじゃないですか、もうね、『休会(休塾)』ってその日本人気質にピッタリな制度な気がして。

どんどんどんどん、塾の基準が甘くなっていきそうで、考えれば考えるほど怖い制度だなって。いや、これ、極論ですけど、『休会(休塾)』規定作っちゃうと成績伸ばすの難しくないですか?

私は集団指導塾経営してるんで、正直、集団意識って言うか、「そんなの当たり前でしょ?」って基準が高くないと、成績は絶対上がらないと思ってるんですね。『休会(休塾)』規定って、その基準をガンガン下げる危険性、超抱えてませんか?

生徒側へのリスク

で、この『休会(休塾)』規定って、決して生徒たちにもメリットではないような気がするんです。塾を長期間休む正当な理由ってありますか?やむを得ない理由なんて存在してるんでしょうか?

たしかにスポーツの強豪校に通ってたり、全国レベル級の生徒たちは大変ですよ?それは間違いないと思います。でもね、そういう生徒に限って自分が可能な限り、ホント、時間をギリギリまで削って塾に通ってくれません?そういう生徒に限って『休会(休塾)』なんて逃げ道に入らないような気がするんですよね。

半端な奴に限って、「今は〇〇に集中したいから、塾を休みます。」なんて言うような気がするんですよね。で、そういう生徒にそれ認めたら、どんどんその生徒の基準も甘くなるような気がするんです。「ま、人生、自分の都合のいいように結構行くもんだ」みたいな。

で、結局、そういう奴はスポーツの世界でも、勉強の世界でも結構半端な結果しか出ないという…。当たり前なんですよ、『休会(休塾)』なんて半端な選択選んでんだから。

ホント、ギリギリまで追い込んでる奴は『休会(休塾)』じゃなくて『退塾』選ぶって話。だって、もう塾に通う時間ないほどに自分の道に没頭する訳ですから。

病気に関してもそう。病気だからって『休会(休塾)』認めたら、その子はこの先、何かある度に病気に逃げるようになるかもしれない。病は気からって言いますよね、ちょっと不利なことがある度に熱が出たり、お腹が痛くなったり、悪意なくそういう症状が出ちゃう生徒、実際見たことがあります。そういうことに塾が手を貸す可能性が『休会(休塾)』にはあると。

「いやいやいや、本当に重病なケースだってあるだろ?」って?だからね、われわれは医者じゃないんで、その線引きが難しいってさっき言いましたよね?風邪は重病度A、モヤモヤ病は重病度Dとか、そんなのたかが塾講師、塾経営者に決められますかって話。そうなると、結局、風邪だろうが腹痛だろうが、究極詐病だろうが、全部『休会』を認めざるを得ないんですよ。

甘い基準を逃げ道を、私の塾の『休会(休塾)』が与えて教えてしまうって。怖いですよ、ホント。そんなんだったら、その子は自分の塾なんて通わなければ良かったのに。って結果になるって罪じゃないですか?

『休会(休塾)』は『退塾』を防ぐための防波堤にはならない。

洒落臭い

『休会(休塾)』って、たぶんメリットとしては『退塾』されるよりは…ってことだと思うんですよね。とりあえず休んでもらって、また戻ってもらえるって。『休会(休塾)』によって『退塾』は防げる的な?『退塾』の防波堤的な?

ぜんぜん防波堤にならないですよね、きっと。どうですかね、この辺りはホント『休会(休塾)』規定設けている学習塾の方にインタビューしたいくらい。次の読者対談があったとして、この規定がある塾関係者の方だったら絶対聞きたい。

「結局、休会した生徒って辞めますよね?戻ってくることほとんどないですよね?」って。

人間って大人でも子供でも、ちょっとフッとなると冷静になるじゃないですか。で、他も検討するじゃないですか。それって学習塾だけじゃなくて、日常のどんな分野でも。で、大体、ずっと続けていたことを一旦やめた(休んだ)ってことは、少なからず、多少の疑問とか不満があるわけですよ、そこに。

他を検討したら、きっと新しく見つけたところの方が良く見えるもんなんです。で、思うわけです。「ちょっとだけ、新しいところ、試してみようかな。」なんて。「ちょっとだけ」なんて済まないんですよ。鞍替えです、鞍替え。完璧な。そんなものなんですって。

これね、私自身、身に覚えがあって、ずーっと通っていた美容院、「ま、一回だけ近くの美容院に変えてみようかな。」って。すごい大きな不満があったわけじゃないんですけど、ちょっと知らない間に割引がなくなったり、「ふ~ん、あ、そう。」程度だったんですけどね。ま、他をちょっと試そうかな、ってきっかけにはなったわけです。

で、結局、5年以上通っていた美容院、きっぱり変えたんですね。やっぱりね、多少でもね、不満があったら次のところが普通以上だったら変えちゃいますよ。(私の場合は、新しく見つけた美容院が超当たりだったんで、なおさら元の所はもう行かないだろうなって。)

『休会(休塾)』規定作って、休会している生徒の復学を健気に待つって姿。「俺が東京で成功するまで待っててくれ、2年後には必ず迎えに来るから。」って彼氏に言われて、それを信じて健気に待ってる純朴な乙女と変わらんって私は思っちゃうんですけど…。どうなんでしょ?戻ってくるんでしょうか?

ま、とにかくMr.M塾の方針からすると『休会(休塾)』は根本的に有り得ない。なぜなら「大変な勉強をやらせる塾」という根本を否定するような制度だから。「大変だからちょっと休む。」なんて自分自身の仕事の意義を真っ向から否定するような制度、自分が認めちゃったら、それこそヤバすぎるほどダメ経営者ですよね。ただでさえ、しょぼい経営者なのに…。