今回の記事は何か行政のデータとか資料とか、いつも私が好んで使うようなものは一切ありません。

すべて私の大手学習塾時代の実体験からの話をしたいと思います。

もう、10年以上前ですから、きっと社内の様子なんかもずいぶん変わったと思いますが…。

(この10年でずいぶん学習塾業界のブラックさが暴露されてきたように思いますし。)

批判的な記事になっちゃってますけど、私自身は会社のことをクソだとか潰れてほしいだとか、恨みをぶつけるつもりは一切ありません。

それなりに「真っ黒クロスケ出ておいで♪」ってくらいのブラックであったのは間違いないですけど、だからこそ私自身はかなり成長させてもらえたので感謝してるくらいです。(嫌味じゃないですよ、心底そう思ってます。)

今回の記事は主に「塾の正社員講師になりたい」という人向けに、大手学習塾の正社員講師ってこんな感じだったよ、と言う話をしていきます。10,000字にもわたる長い記事です、覚悟して読んで下さい!

塾講師の正社員の勤務時間は激務だ!

①通常(何もなく穏やかな日)

午後12時~午前12時が基本って感じでしたね。

まあ何もない日なんてほとんどないんで、なかなか午後12時~午前12時はなかったですけどね。

とくに帰りが遅くなることが多かったですね。

三日に一度は終電みたいな…。

全然ありがたくないことに私の勤務地の最寄り駅は、平日は午前1時台の電車が走っていたんですね。

大手学習塾ですから教室もありがたくないことに駅近なんです。

よって、午前1時ピッタリまで仕事をやって猛然と駅へ向かうって日が30%強の割合で出現するんですよね。

正直、午後12時~午前1時が基本だったと言ってもいいかもしれません。

②会議がある日

午前10時とかに始まりますからね。

エリア会議がある日は午前10時~午前1時勤務とか普通です。

県全体会議とかになると、自分の勤務地から電車で1時間とかかかる場所で行われたりします。

午前8時半に家を出て、家に帰ってくるのが午前1時過ぎとか…。

しかも会議が多いんですね。隔週でエリア会議か県全体会議があるっていう地獄。

会議のときは、朝からゾンビみたいな人たちがワラワラ会場に集まってくるんですけど、まあ無理もないですよね。だって前の日、午前1時まで皆働いてるんですもん。(課長級になると報告書とかに追われて、会議前日は家に帰らないって人もいましたし。)

ゾンビの会議

③季節講習

私が勤めていた大手学習塾の季節講習は朝9時に始まりました。で、夜の終了時刻はいつもと同じです。

朝9時~夜1時16時間勤務が完成する日もあります。まあ、さすがに講習期間は早く帰らんとゾンビ化の進行が早まるってことで、夜12時にあがることが多かったように思いますけど。

で、ここからはウソみたいな話ですけど、朝9時~夜12時の15時間中、ほぼ休憩なしなんて日もありましたね。飯は全ての授業が終了した夜9時30分以降にようやく食べるって…。

今考えると、自分よく耐えられたなぁ~って。スーパー〇イヤ人だったんでしょうね。今はすっかり普通の人間に戻りましたけど…。

塾講師の正社員の勤務内容は営業にアリ!

①営業

ⅰ「問い合わせ未入塾」営業電話

私の会社はかなり営業色は強かったと。他の大手塾と比べると合格実績とか指導力で売ってる塾ではなかったので。

その分、問い合わせ対応とか面談での営業トークの研修は充実してて、かなり学ばせてもらいました。

営業の内容ですけど、各教室に「問合せ未入塾リスト」的な悪魔のデータがあるんですね。さすが大手塾です、問い合わせ時期、連絡先、当時の学年、今の学年、そういうものがしっかり整理されてデータベース化しているんです、嫌なことに。

その悪魔のデータをもとに「今、どこか塾に入られてますか?一度、学力テストを受けに来ませんか?」という営業電話をするんですね。

3,4年も前に問い合わせをしただけの塾からいきなり電話来て「はい!ぜひテスト受けます!」なんてお客様いると思います?ハッキリいません。

私の教室ではこの通称「問未電話」でお客様をゲットした人間は私も含め0でした。同部内に14,5教室ありましたけど、これでゲットした人が1名いるとの都市伝説を聞いたことがありましたけど…。

「すげぇ~」って、その人のことを感心したのと同時に、非効率的な仕事をみんなで揃ってやってて「すげぇ~」って感心しましたね。そりゃゾンビになりますって。「問未電話」なんてゾンビパウダーを職員にかけ続けるようなもんですって。

たぶん、あまりにも非効率的なんで、今は「問未電話」はやってないと思いますけどね。

ⅱ学校行事の度に「門前配布」

入学式とか卒業式とか、そういう学校イベントがある度に小中学校の校門前に張り付いて塾のチラシを配布するってやつです。通称「門前」

これもね、結構、精神力使うんですよね。私なんて部長から「鋼の心」を持つ男、なんて呼ばれてましたから「おめでとうございま~す!」とか言ったり、「消しゴム入ってるんだから、もらっちゃいなよ♪」とか言ったり、「ごめんなさい、配り終わらないと帰れないんですぅ~。」とか言ったり、とにかく早く終わらせるためにバンバン配っちゃってましたけど。

まあ苦手な人も多かったですよね。モジモジして「お、おめで、おめでとうございます…。」ってチラシ渡そうと思った瞬間にはすでに生徒は通り過ぎてるという…。

で、大体同封してる消しゴムとかシャーペンとかだけ抜き出して、チラシは学校脇の側溝に捨てられるという…。それで学校の先生に注意されるとマズいんで、側溝から捨てられたチラシを回収するという…。

ハッキリ超惨めです。女性講師とかホント可哀そうでしたよ…。これで仕事にプライド持てって?

Mr.MMr.M

持てねぇーよッ!

で、肝心の「門前配布」の効果ですけど、私は計5回くらい行きましたけど生徒1名ゲットしました!

前日はチラシの準備で終電ギリまで作業。当日はアルバイト2名連れて朝から2時間以上配布。当然、バイト代も払うわけです。(私には当然、その分の給料は払われません!サービス残業については後ほど書きます。)

これを5回やって1名の生徒を獲得!うん、割に合わない!なので私は独立後は一切「門前配布」はやってません。

ちなみにこの「門前配布」。私が1名生徒を獲得したときに、部内で「おい、〇〇校のMが門配で1名獲得したらしいぞッ!」って広まったんですね。

そんなに褒められるとは思わなかったんでビックリしました。で、14,5教室のスタッフ一同揃いも揃って朝から門配して全然獲得できてない門配の非効率さにもビックリしました。門配も立派なゾンビパウダーなんですね。

ちなみに埼玉県の場合は、中3生の大部分が受験する北辰テストという業者模試があって、この模試会場にも門配ゾンビが表れて頑張っていらっしゃるとか…。私が勤めていた大手塾は、北辰テストのときは「ゾンビになれ!」と言われなかったんで助かりましたけど。

②報告書

私が勤めていた会社は報告書も大変多かったですね。

私自身はこの報告書作成が大嫌いで、ほとんど手を付けたことがありませんでした。(その分、尻ぬぐいをしてくれていた教室長が苦労していたんですが…。)

だって毎日毎日、たいして変わりもしない数字入力して、挙句の果てには部長に怒られないように数字改ざんしたり…。(と言っても入塾見込み数を根拠もないのにちょっと増やしたり、ホントは今週取った生徒を予算が達成しているから来週に回したり…、そんな程度の可愛いものですけど。)

ま~ったく意味がないことをダラダラやる訳ですよ。仮に上司に「報告書はお前がつくれ!」とか言われてたら、気持ち悪くて吐いてたでしょうね。おそらく私の上司の教室長は、「こいつはこういう仕事に全然向いてない。数字入力ばっかりやらせてたら死ぬ!で、死んだらゾンビになって俺に襲い掛かってくる!」って気づいてくれたんだと思うんですけど…。

日報についても、私はその日にあった仕事の内容とか、気づいたこととか、社会人1年目からB5の手帳にびっしり書いていたので、「それをそのままコピーして提出しろ!」って言われるなら良かったんですけど、誰も読まない(これはホントに誰も読んでなかったのです!)日報をただ上司に出すためだけに作るって超無駄な作業ですよね…。たしかいろいろ屁理屈言って一月持たずに書くの辞めましたね。(おそらくこれも教室長が私の分も書いて本部に提出してくれていたんでしょうけど…。)

ということで、私はほとんど関わったことのない報告書ですが、きっとたくさんあったのでしょう。私が無視した分は、すべて教室長のKさんがやってくれたんでしょうね…。ごめんなさい。

でもああいう報告書って必要かなぁ…?って今でも思うんですよね。だって、入塾見込みBとか架空のもの書いたとするじゃないですか。

トゥルルルル、トゥルルルル…ガチャ

部長「部長ですけど。」

教室長「(ほげーッ!)あ、あ、あ、お疲れ様ですッ!」

部長「ねえ、この見込みBの子なんだけど、いつクロージングできるの?」

教室長「い、いや、あの実は昨日電話したら他塾に決まっちゃいまして…。」

部長「えぇ!?それ、動き出し遅いんじゃないの?ダメだよ、もっと早く動かなきゃ。じゃ他のこの4人はいつ話つけようとしてるの?」

教室長「あ、は、はい。今週中には…。」

部長「ダ~メだよ!今日やりなさいよ、今日。」

教室長「あ、はい!分かりました。今から電話します!」

ってこの4人のうち2人も架空だったり…。なんかこのやり取り自体がホントにゾンビパウダーだなって。

ダメなヒトダメなヒト

今回の記事、「ゾンビパウダー」を流行らせようとしていますねッ☆

部長!

③保護者への電話がけ

会社バレしちゃうかもしれませんけど、当時、私が勤めていた大手塾では全生徒の保護者と月一回は電話入れをしてコミュニケーションを取らないといけないという、土方歳三もびっくりの鉄の掟があったのです。

冷静に考えてみてください。世の中のお母様方は、夕方、疲れて仕事から帰って来て家族の夕飯の支度を忙しくするわけですよね?

そのとき電話が鳴るんです。「もう、今、忙しいのにッ!」イラつきながら電話を取ります。で、電話の相手は塾の先生…。(え?何?うちの子何か問題あるのかしら…?)そんな風に思います。で、塾の先生から「最近、〇〇子ちゃん頑張ってますね。それを伝えようと思いまして…。」「は、はぁ…。」

毎月、そんなんで電話して来ないでーッ!成績上がってれば全然良いんだから…。」って思うでしょ?

ちなみに私は担当生徒が60人とか70人とかだったんで、真面目にやったとしても一日2件ペース程度で良かったんですけど、もっと大教室の先生とか地獄ですよ。たまに他教室に行ったりすると、授業終了直後から必死に電話ばっかりかけてる先生とかいますからね…。

私は「ココとココとココは成績上がってるから電話は要らない。で、ココのお母様も仕事忙しいから電話は要らない。」とか言って、かなり省いてましたけど…。ま、「ココ」が40件くらいあったんですけどね。(もちろん、電話入れの名簿には☑を堂々と入れるんです!コソコソしないで教室長の目の前で40個連続☑!)

私の場合は個別授業の責任者もやっていたんで、授業の振替電話も多かったです。

これもホント大変で、私が勤めていた塾の個別授業は先生1人に対して生徒2人のいわゆる1:2の個別指導だったんですけど、人件費問題がそりゃもううるさくて。

1人の生徒が休むと1:1になるから、講師の人件費がもったいないって。なので1:2を完成するために、振替授業がたまっている生徒を探して電話入れ。「すいません、明日の8時の授業に振替授業できますか?」って。1件目がダメなら2件目、3件目…って電話を続けるんですよね。

「俺が電話している時間の人件費は無視?」って疑問に思ったり…。

④面談

ⅰクレーム処理面談

面談はメチャクチャ多い。入塾面談ならやる気マンマンでいくらでもやりますよ。でもね、そうじゃない。まず、クレーム処理面談。電話では決着つかずにってパターン。末期症状だと菓子折り持っての家庭訪問。私も一度だけ経験あります。アルバイト講師の尻ぬぐいもメッチャありますからね。

ⅱ退塾面談

必死に退塾止める面談です。イメージは山火事が起こってるところに柄杓ひとつで火を消そうって感じです。消える訳ないんですけど、たまに神風が吹いて消えるときがあったから不思議。

退塾を止めることに関しては大変労力を払う会社だったので、課長がわざわざその教室の面談に乗り込んでくることがあります。ま、十中八九止まらないんですけど…。(だって授業担当でも何でもない見知らぬ偉そうなオッサンが来たからといって塾を辞めるの辞めますか?って話。)

でも、これもたま~に神風吹いて退塾止まったりして課長のドヤ顔見せられるんですけど、1か月後に「課長、あの生徒やっぱり辞めました…。」って報告して、課長のゾンビ顔見せられるという…。

ⅲ講座(合宿)勧誘面談

特別講座取ってくれ面談も多い。講習前の面談目的は主にこれ。ま、面談で言うわけですよね、「この講座取らないと成績上がらないですよ~。」って。または勉強合宿行ってくれ面談。「勉強合宿行かないと志望校受からないですよ~。」って。ま、車のディーラーと変わらんわけです。ようは営業面談です。

私なんか結構このタイプの面談は好きで、教室ごとに受講講座数ランキングとか発表されるのが楽しみだったんですけど、学校の先生目指しているタイプの授業大好き先生はストレスだったかもしれません。

ⅳ進級面談

勤めていた会社はここもかなり力を入れていました。

受験を終えた中学3年生に、高校生になっても塾を続けてもらうための面談。

当時、私の会社では「進級業務」なんて言われていましたね。

多くの普通の中学生って、塾に通う理由は受験のためですよね。受験が終われば、塾の役割の大きな部分を終えるわけです。

しかし、塾としては高校生になっても通い続けてもらえれば、それだけ売り上げがあがるわけです。なので何としてでも続けてもらいたい。

そこで行われるのが「進級面談」

これについては、一回だけの面談ってわけじゃありません。受験が終わってから「勉強が大事だから高校生になっても塾は続けようね♪」なんて一回言ったところで塾を続ける生徒なんていません。

年単位の勝負になります。高校の勉強の難しさ、一人で勉強する難しさ、出遅れたらヤバいという脅し文句、大学進級率、将来の職業、そういうものを一年間かけて生徒たちに刷り込んでいく訳です。

それでもって保護者とも信頼関係を結んでおいて、「お母さん、高校生になっても塾は続けるべきですよ!」って気軽に言えるようになっておく。

大変手間のかかる業務、それが「進級業務」なんです。

塾の先生になりたい人って、指導に100%情熱注ぎたい人が多いです。それはアルバイト講師であっても同じ。この「進級業務」は嫌がる人がホントに多かった。

気持ちは分かります。だって合格発表の日、生徒の合格を何も引け目なしに喜びたいじゃないですか。でも、頭の中には「どのタイミングで進級を切り出そうか…。いつまでに進級申込書を回収しようか…。」ってめぐるわけですよ。嫌な人は本当にイヤでしょうね。

もっとハードなのは不合格の生徒の場合。「自分の指導が至らなかった…。」これは情熱をもって塾講師をしていれば誰もが思うはず。そんな中、「残念だったけど、高校では頑張ろうな。塾も続けような!」って平気で言える人はなかなかいないですよね。ましてや保護者にも言うわけですから。「今回は残念でしたけど、ぜひ高校生になっても塾は続けてください。」って。(合格でも不合格でも進級申込書の回収を急がないと、鬼の部長の鬼電話が鳴りますからね…。)

私はこのあたりは会社の方針に従って楽しんでバリバリやりましたけど、多くの先生が嫌がってました。そんな状態だったんで、新卒1年目のクソガキが部内でトップの進級率を獲得するようなことが起こるんです…。

ま、進級業務については会社員時代は楽しんでやりましたけど今はやりません。というか高校生のクラス設定をしてないんで、進級自体存在しないんです。今のMr.M塾は成績を売ってるので、授業準備とか指導とか学習塾の核となる部分の時間を確実に削がれる「進級業務」には手を出せません。

塾講師ウソつかない

⑤授業

学習塾なんだからホントはここがメインなんですけどね…。

「授業に逃げるな。」という格言が私の勤めていた会社にあったんです。

つまり、「授業準備とか生徒の補習ばっかりすんな!もっと営業せい!」ってこと何ですけど…。

なので基本、われわれ正社員に授業準備の時間はほとんどなかったんです。勤務時間中に授業の予習なんかしてたら白い目で見られる空気感。でも、授業がマズいと生徒が減るわけです。生徒が減ると鬼部長の鬼電話があるわけです…。

仕方ないんで家に帰ってから授業の予習をするんですね。午前2時に家に着いてから授業の予習をするんです!ま、ハイパー疲れてるんで1時間くらいでノックアウトですけど…。で、朝3時、4時に寝て午前11時に起きて速攻会社に向かうという水商売クラスの昼夜逆転生活に。

休みが少なすぎて悲惨

①基本週1、悪くて週0

基本的には平日に週1日でしたね。日曜は一応定休日的扱いのはずなんですけど、まあ大体イベント入ります。保護者会とかテストとか。

まあ特別ゼミなんかも日曜日にやってましたし。

週0のときもありましたね。唯一の平日休みに会議が入るという…。いや、違うか。会議が行われる曜日に休日をあてがわれたんです。今思うとイジメですね。

今はどうか分かりませんが、超休みが少ない会社だったのは間違いなし。

独立してから色んな個人塾長に前職の大手塾の話聞きますけど、だいたいどこもそんな感じらしいですね。(だから独立してからも休みをとらない猛者が多いんでしょうけど…。)

②長期休暇

私の会社はGWは3日お盆休みは4日年末年始は2日。長期休暇はそんな感じでしたね。(年末年始はもはや長期休暇とは言いませんね。ただの二連休です。)

年末年始は受験直前になるんで12月30日まで授業があって、有難~い特別ゼミが1月2日には始まるんですね♪

「大みそかと元旦だけは家で過ごしなさい」という会社側のあたたか~い配慮。ホント、1月2日に仕事場向かうときの切なさったらないですよ…。初詣行ったまま蒸発したくなる気持ち、すごく分かりますッ!

結局年間休日60~70日くらいですかね。80日はなかったな…。

大手塾講師の正社員の給料は?

①月給

初任給から額面22~23万円はありました。初任給としてはそこそこ良いんではないでしょうか。で、残業代が当然つきます。謎の月30時間固定ですが…。

ダメなヒトダメなヒト

え?残業30時間だけ?さっきの話と計算合わないじゃん。

当然、サービス残業!だって事実をそのまま申請したら労働基準監督署がダッシュで教室に突っ込んでくるじゃないですか。

過労死ラインって知ってます?月80時間の残業らしいんですね。

別に暴露したいわけじゃないですけど、私が勤めていた頃はみんな平気でぴょんぴょんこのライン超えてました。今考えれば、ホント異常ですけど…。

「労基から突かれたんですけどぉ~、チクったのだ~れだ?」みたいな話題がエリア会議で出たりしてましたし。

本当は36協定結んでたとしても、月45時間の残業が法的には限度らしいんですけどね…。ま、人間やってやれないことはない!人間でダメならゾンビになれ!ってことを会社は伝えたかったのかもしれません。私は2年の短い期間だったんで、ゾンビになりませんでしたけど…。

ちなみに休みもなくて金を使うタイミングもないし、30時間固定でしたけど一応残業代も出たんで、金は結構貯まりました。そのおかげで2年間働いただけで独立できたんで、その点も感謝です!

②ボーナス

一番初めの夏のボーナスは寸志でたしか5万円。1年目の冬のボーナスから出ましたね。1.5か月分です。

2年目も同じで夏、冬それぞれ1.5カ月分。年間3か月分です。

多いとは言えませんけど、零細個人塾だとボーナス自体だせないところも多いと思いますので…。ま、有難かったですね。

③昇給

2年目開始時点で5000円の昇給がありました。ちなみに自慢ですが、私は部内の新卒で最高評価をもらってこの金額です。他の報奨金とかは一切ありません。

当時の私は世間知らずだったんで、「え?5000円ぽっち?やる気なくしたわ~。」ってもともと独立する気満々だったのが、さらに強まっちゃいましたね。

給料を支払う立場になって、あの時の5000円UPの価値がようやく分かりました。

所得・年収

プライベート

①結婚

普通に考えて難易度高いですよね。まず時間がないです。加えて土日休みじゃないし。

で、職場の出会いも期待できない。大手学習塾と言っても私が配属された教室は田舎の教室。

一緒に働いていたのは、50過ぎのオジサン教室長と3つくらい年上の間抜けな女性事務。あとはバイト講師。

そして先ほど書いたような激務が続くわけです。

なけなしの週1回の休みの前日は、バイトの奴を連れて飲みに行きますから、肝心の休日は昼過ぎまで寝てます。

この生活サイクルにはまると、独身ルートが国道299くらいはっきりと山奥まで続くんですね。

私は独立したんで何とか芦ヶ久保あたりで抜けられたんで良かったですけど…。

同期でまだあの会社勤めている奴らは、もしかしたら秩父市抜けて小鹿野町くらいまで行ってるのも多いかもしれません…。

②友達

昔からの友達とはかなり疎遠になります。

これも結婚と一緒。休日が合わない。

で、長期休暇も少ないんでホントに会えて年に1,2回。

「久しぶりに集まろうぜ!」みたいな連絡を断る度に切なくなりましたね…。

身体的精神的健康状態

①身体的健康状態

先ほどの勤務状況を見てもらえれば、相当ハードなのは分かるはず。

幸い私はインフルエンザに罹った位でしたけど、慢性的に腰をやられちゃってる先輩もいましたし、内臓系がボロボロの上司もいました。

ちなみに私の直属の上司のKさんは結石がよくできていました。夕陽差し込む受付近くで下腹部おさえてピクピクしているKさん…、ゾンビ化する自分の体と必死に闘っていたのでしょう。

②精神的健康状態

私の直接知ってる範囲で「うつ」だったのは2人。

そのうち1人は結構きわどい感じの出来事があり…。

ある日の夜、授業が終わった私の教室に鬼の部長から緊急連絡。

「Y教室のHさんのこと、何か知ってるか?」と。

何やらタダならぬ様子で、私は教室待機命令。バイトは逆に強制帰宅命令。

鬼の部長が私の教室にやってきて、教室長のKさんを連れ出し…。

私はそのまま深夜まで教室待機。

戻ってきたKさんに話を聞くと、「絶対に他言無用ですよ。Hさん、ビルの上から…」

あとは想像にお任せします。

いつも適当なことばかり書いているんで、作り話に聞こえるかもしれませんが、Hさんをその後見かけたことはありませんでした…。

もう一人の「うつ」の方は、一年目にお世話になった人だったんで、「うつ」で休職って聞いたときはショックでしたね…。

まあ、あれだけ働いていれば精神的におかしくもなるかもしれません。

「独立」って計画なければ、私も耐えられなかったかもしれません。根性ないんで…。

塾の欠席

塾講師の正社員になりたい人、辞めたい人へ

今回の記事はあくまでも10年以上前の私と言う個人の経験に限定された話です。

この記事をもって今の大手学習塾が全てこうだとは思いません。

もしかしたら世の中の流れ的にも、ずいぶん労働環境は良くなっているかもしれませんし。

逆に人手不足で、それこそ地獄のような惨劇が繰り広げられているのかもしれませんし。

そもそも私が勤めていた会社の、私が属していた部署だけの話かもしれませんし。

でもね、大手学習塾の正社員講師を目指すなら甘い期待を持ちすぎるのは危険です。

とくに学校教員を目指すような指導大好き理想論タイプ。

多分ギャップがすごい。精神的に耐えられない可能性が高い。

まず打たれ強くないとやっていけない世界だと。打たれ弱ければゾンビになるか、ゾンビになる前に辞めるかの世界だと思います。

逆に私のように将来独立開業を考えている人には良いかもしれませんね。

短期間でもメチャクチャ修行ができた気がしますから。

今現在、正社員講師でゾンビになる前に辞めたいと考えている人たち。

先輩社員を見てください。上司を見てください。会社全体を冷静に見てください。

希望が持てそうですか?幸せな自分の将来がその会社でイメージできますか?

Yesなら、今はゾンビ化と戦っていても続ける価値はあります。

Noなら、本当に真剣に考えた方がいいと思います。

独立するにしても転職するにしても、動き出すエネルギーをすべて使い果たしてゾンビになってからじゃ遅いですよ?

最後は無責任な発言で終わらせますけど、当時20代前半で独立した私でもここまで来れたんです。

経験を積んだ多くの正社員講師の方なら、少なくとも私と同じようなレベルの生活をゲットできるチャンスは十分あるはず。

年間60日とか70日しか休日が取れてない人、少しの勇気と少しのお金と少しの工夫をもって会社を飛び出せば、休みは1.5倍にするチャンスは十分にあるはず

年収だって今よりも上がる可能性が十分にある。

私のこのブログが、学習塾講師のゾンビ化を少しでも防ぐことに貢献できれば幸いです!

正社員塾講師のブラックさを伝える読者メール(2019.5.22追記)

読者の方から正社員塾講師のブラックさを物語るメールをいただきました。これから塾講師を目指す方の参考になれば…。また、現状、この方と同様に闇に陥っている方が、「自分だけじゃないんだ!」という心のよりどころになれば…

以前、Mr.Mが個別指導塾の正社員の記事で書かれていたのとほぼ同じ実態の日々。

地方都市で生徒が90人、学生講師が25人超の個別指導塾の教室長である。正社員は自分一人だけ…。

自分にふりかかる情報量が多すぎて、サービスを行き届けられていない状態。問い合わせ→入塾はきている。

シフト調整や、休みの日もアルバイトのみで開けている校舎に連絡入れまくりながら、自宅にいる。つまり、まともな休日は取っていない…。

2019年4/20に着任したばかり。

会社は人はいいが、超絶ブラック思考である。営業会社。14-15時間働いているのがザラ。

上司も面倒見はそこそこよいが、「そのうち慣れるから大丈夫!」とのこと。とは言うものの短縮できない業務ばかりで先が見えない…。

(読者メール一部改)

というブラックに崩壊させられる寸前の方からメールをいただきました。うん、私の想像以上にヤバいです…、個別指導塾の教室長って。

このような状況に陥っている方々、ぜひメールください!微力ながら、身バレしないように世の個別指導塾の教室長の方々の苦悩を私が発表いたします!


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