印象に残らないダメなチラシは空気と一緒。

チラシやホームページにおいて、「空気」は最悪だと。

「空気=当たり障りない」「空気=どこにでもよくある」「空気=誰からも嫌われないけど好かれもしない」

「空気」を続けていても誰からも気づかれないので、いつまで経っても生徒は集まらないでしょう。

今回は親戚の家から勝手に拝借した地域のチラシを例に、いかに「空気」がヤバいかをお伝えしようと思います。

ダメなヒトダメなヒト

えっ?キミ、親戚の家でもそう言うことばっかり考えてるの?というか、チラシまで持って帰るか、普通?キモいね…。

チラシをダメ出し。何者か分からないものに人は興味を持たない。

こちらのチラシをご覧ください。

興味を引き出せないチラシ例

この中で圧倒的に「何者か分からない」そして「空気感満載」の店が一つあります。

つまりダメなチラシ。

そう、赤枠で囲った店

これ、何の店か分かります?

「心を込めて作るその気持ちがお客様の心に染みる味『心味』になると信じております。」

な~んか大層な言葉並べてるんですけど、一体アナタ何者ですか?って思いません?で、この言葉が記憶に残ることは一切ナシ!

そもそも、お客様が知りたい店情報が著しく少ない。

セブンイレブンとか左下の天明三年創業の老舗とかならいいですよ。消費者にとってある程度共通認識が出来上がってますから。

でもね、この「〇邉」って店、チェーン店でもないですし、メディアで取り上げられるような地元の人気店でもないわけです。

どこぞの誰かも分からんのに、訳の分からんことを大層に述べられても…。

何の店か分からないし、営業日時も分からない。お客さんにとって大事な情報がことごとく抜け落ちてる。

にも関わらず、この6つの中で最も大層な言葉を並べ、ロゴとか字体にまでこだわっている。まさに独りよがりの経営。自己満足経営。

具体的に商品内容を伝え、何者かアピールすること。

他のお店を見てください。

ま、強烈にインパクトある店はありませんけど、「〇邉」よりは全然興味持てますよね。

「〇邉」のとなりのお菓子屋さん。

一見何の変哲もない言葉が並んでいるように見えて、「パスタランチもございます。」は意外性あり。

さらに「宴会も承ります。」はなかなかインパクトありますよね?お菓子屋さんで宴会ですよ?

良いか悪いかは別として、この店が何を売りたいのかはハッキリ分かる。

「〇邉」の下のパン屋さん。

それほど印象的な言葉はありませんけど、「常に100種類近くのパンをご用意!!」ってあります。

つまり、昔ながらの小さなパン屋で、お決まりの定番のパンのみを常連分だけ作るような店ではないってこと。どちらかというと、オシャレ系パンがいくつもあるような今時のパン屋を想像します。

「〇邉」に散々ダメ出ししちゃってますけど、具体性もない、商品説明もない、何者か全くわからないのにお客様に来てほしいなんて都合良すぎます。

われわれ学習塾でいえば、塾名を訳の分からないカタカナ言葉にして、理想論ばかりを並べ立てるパターンだと「〇邉」グループの仲間入りってことです。

ダメなヒトダメなヒト

で、「〇邉」って何の店よ?そればっかり気になってキミが言ってること頭に入んないんだよね~。

「〇邉」の答えは、ズバリ和食屋さんです。

ちなみに私は5回くらい行ったことがあります。「5回」ですよ?チラシにはダメ出しかましていますけど、私は結構気に入っている店なんです。(ま、私が気に入ってるからって良い店ってわけじゃないですけど。私はグルメ評論家じゃないですから。)

皆さん、この「〇邉」の文言を見て、高い店だと思いますか?安い店だと思いますか?

「〇邉」、安いです。そして量も多い。味も良し。(と私は思っている。)

チェーン店の「徳〇庵」とか「夢〇」よりも、コストパフォーマンス全然いいと私は思うんです。

しかもですよ、超びっくりするのが「子ども定食」というのが無料なんです!さらに条件が5歳未満だったはず…。(現在、やってるか分かりませんが…。)バーミ〇ンの無料ドリンクバーですら、3歳以下が条件なんですよ!?

で、「子ども定食」の内容ですけど「マグロ・いくらがのってる丼ぶり+茶碗蒸し+うどん」のセットですよ!?それが0円って…。ムチャクチャ破壊力抜群の商品ですよね!?やり方次第じゃ、メディアだって取り上げますよ!

ダメなヒトダメなヒト

ハイッ!僕ちゃん、4歳ですッ!

「心を込めて作るその気持ちがお客様の心に染みる味『心味』になると信じております。」ってワードで良いと思います?ムチャクチャ自分の店の良いところ消してるワードじゃないですか、これ?何で波動砲持ってんのにメリケンサックで戦おうとしてるんですかって話。

私だったら「子ども定食0円!」だけ大きく書いて、「子ども定食」の写真を載せて終わり。ファミリー層に対してはかなり魅力的に映ると思います。で、店の内装とか接客方針をファミリー層に寄せていけばよし。

自分が何者か知ること。何がお客様から支持されているのか考え抜くこと。

この店、これだけの商品力がありながら(ちなみにグーグルマップの評価は4超)、混んでるのを見たことがありません。いつも結構スカスカ。

チラシの文言だけじゃなくて、何かズレてるんですよね。

「子ども定食0円」なのにファミリー層の取り込みを全然考えてない感があったり。座敷があるのにイスとテーブル席のみとか、子供イスないとか。

酒のつまみが豊富なのに店が閉まるの早いとか。

料金がリーズナブルなのに店の外観が料亭風で敷居が高そうに見えるとか。

自分よがりの経営って怖いです。

そりゃ、自分自身の店ですから自分勝手にやってもいいと思いますけど…。

でも自分が何者で、自分の何がお客様に支持されているのか本当に考えないと、お客様はいっこうに来てくれません。

で、お客様から支持されている商品、サービスを具体的に分かりやすく外に発信していくこと。

学習塾でも勘違いしているところはたくさんありそうです。

お客様は「本当の学力」を求めていますか?「考える力」を求めていますか?「新時代に必要な新しい力」を求めていますか?あなたの塾で支持されているものって何ですか?

A「新しい時代に必要な人材となるために、新しい力を身につけさせる指導を実践。エボルシオンが本当の学力を授けます!」

B「1日3時間の週6日授業。学年20位以内は最低限の目標、埼玉学習塾。」

ダメなチラシはAとBどちらでしょうか?空気なチラシはどちらでしょうか?

(Aは何とな~く学習塾だろうなってくらいしか分かりませんよね?場合によっちゃ、人類の進化に挑戦する危険な人体実験を行う研究機関って可能性も0じゃないですし…。ちなみにエボルシオンとはスペイン語で「進化」って意味だそうです。)

いい授業をして、生徒の成績を上げているのに間違えた選択をしていませんか?「〇邉」の商品力は見習っても、ダメなチラシを見習ってはいけません。

ダメなヒトダメなヒト

ねぇねぇ、子ども定食まだぁ~?僕ちゃん、お腹空いた~!