開業シュミレーションシリーズ第3弾。

埼玉県坂戸市、比企郡川島町と続き、今回Mr.Mの標的になったのは…

埼玉県比企郡ときがわ町です!

川島町に続き、またしても田舎です。いや、川島町よりも田舎です。(こんなこと言うと「ときがわ町」に失礼ですね…。あ、川島町にもか。申し訳ございません。)

ときがわ町の人口は、1万人ちょっと。川島町の大体半分です。

果たしてここで個人塾が生き残れるのか?希望はあるのか?

早速、シュミレーションを開始しましょう!

ときがわ町なら開業した瞬間からNo.1学習塾になれる?

まず、なぜ「ときがわ町」を選んだのか?

とても単純な理由。

学習塾がないから。

いや、正確にいうとGoogle検索、Google Map検索でかろうじて「ここ学習塾かな?」って場所は1件だけヒットしたんです。

でも、様子を見ると営業してるのかどうか微妙。当然、ホームページもありません。

つまり、敵が全くいない(可能性が極めて高い)んです!

開業の瞬間から「ときがわ町No.1学習塾」の誕生です!

これは凄いですよ、以前に紹介した『小さな会社・儲けのルール』にも書いてありますが、弱者は敵と戦う以前に、勝てる場所を見つけて戦えっていう教えがあるんですね。

『孫子』が言うところの「善く戦う者は、勝ち易きに勝つ者なり」ってやつです。(ちなみに私は『孫子』を3分の1くらいまでは読みましたが、内容は100分の1も頭に残ってません。)

敵が弱いどころか、敵がいないという環境…。なかなかないですよ。

ちなみにウィキペディア情報によると2014年時点での埼玉県の学習塾総数は3000軒を超えています。で、埼玉県には63の市町村があります。単純計算では1市町村あたり約50軒です。

そんな中で0軒とは…、ときがわ町おそるべし!

※ネット検索でかからないような自宅学習教室的な存在はあるかもしれません。悪しからず。くもんの教室は1軒ありますね。

ときがわ町の中学生はどのくらいいるのか?

Gaccomという便利なサイトがあります。小中学生の生徒数から学区まで調べられる便利ツールです。私は起業時にGaccomの存在は知りませんでしたが…。

ときがわ町の小学生

玉川小学校 212人

萩ヶ丘小学校 44人

明覚小学校 165人

ときがわ町の中学生

玉川中学校 117人

都幾川中学校 113人

授業設定、月謝設定、売上・利益シュミレーション

授業設定

18:30~19:50 中1国語 中1英語 中3数学 中1数学 中3理社
20:00~21:20 中2国語 中2英語 中3英語 中2数学 中3国語

坂戸市、川島町シュミレーションとだいぶ変わってます。小学生クラスを丸々なくしてます。

理由は4つ。

①もともと学習塾がないということは、学習塾自体のニーズが低い可能性があるから。そんな地域で小学生を集めるのは至難の業だから。

②通塾は基本的に車での送迎になる。小学生の通塾時間帯に親が仕事でいない可能性がある。(もちろん田舎なので、祖父、祖母同居も十分考えられるが…。)小学生からわざわざ送迎してまで塾に通わせる家庭は少ないと見る。

③車送迎を基本路線と見ると、中学生の終了時刻を早くした方がいい。22時以降の迎えになると家庭の抵抗感が強くなる可能性がある。よって中学生のクラスの前倒しの関係で小学生クラスは開校しない。

④仮に自転車通学の生徒がいたときに、田舎なので夜メッチャ暗い。山道もあるし。獣も出るかもしれないし。

田舎って小学生から塾バリバリ通わせるイメージないですよね…。で、私が想定するのはバリバリ、ゴリゴリ勉強させる塾なので…。ここはもう思い切って小学生クラスは捨てます!(経営を進めていく中で、ニーズがありそうなら小学生クラスを開校する可能性はアリ。)

月謝設定

坂戸市、川島町のシュミレーションでは使いませんでしたが、今回は年収ガイドという市町村別に平均年収が出ているサイトを見てみました。考えてみれば、自分の塾と単純比較できない訳ですよね?地域によって年収違うなんてことは普通な訳ですから…。

とりあえず坂戸市の平均年収は310万円川島町の平均年収は280万円ときがわ町の平均年収は272万円となっています。

(坂戸市の平均年収は、だいたい私の塾の市と同じだったんで良し!川島町のシュミレーションは修正が必要ですね。)

ときがわ町の年収は坂戸市の年収の0.88なので、坂戸市シュミレーションの0.88で考えます。

坂戸市での月謝設定

中学生1教科受講 10,000
中学生2教科受講 18,000
中学生3教科受講 24,000
中学生4教科受講 30,000

ときがわ町での月謝設定

中学生1教科受講 8,800
中学生2教科受講 15,840
中学生3教科受講 21,120
中学生4教科受講 26,400

ときがわ町での売上・利益シュミレーション

数学+英語の二科受講がメイン商品になるでしょう。(毎回同じことを言ってるんでしつこいですね…。)

よって客単価は15,840円を想定。

経費はめんどくさいんでMr.Mの実録から引っ張ってくる。

家賃 63000円

光熱費10000円

通信費5000円

雑費20000円

広告宣伝費20000円

支出合計118000円

さて、これも毎回言っている第1に目指すべき月収を350,000円とする。(これが達成されれば、講習費など含めて年収500万が見えてくるから。)

350,000円+118,000円=468,000円

468,000円がまず目指すべき売上です。

この売上を達成するために必要となる生徒数を求めましょう。想定した客単価15,840円で割ればいいですね。

468,000円÷15,840円=29.5

つまり、30人ですね。キリがいいですね。そうすると、1学年10名設定でよし。いや、ちょっと色気を出して川島町と同じように、ここは1学年12名設定でいきましょう。最低12名が入る部屋を持つ物件を探していきます。

開業する場所は?物件は?

開業する場所

競合がいないですからね。で、道路の開発とかで人口が今後伸びて競合参入という危険性もすくないですから。

ここはときがわ町の最も人口が集まる地域、最も熱い地域でバシッと開業したいですよね。

ここで便利ツールを使います。人口統計ラボです。

調べたところ人口が多い地域、とくに15歳未満人口が多い地域番匠、本郷、西平、玉川4区の4つ。理想はときがわ町唯一の駅「明覚」がある番匠。ここがおそらく最も人口的にもっとも熱い。

西平、玉川4区については人口的にはときがわ町の中ではまあまあなんですが、町の中心からだいぶ離れます。私は西平については結構ドライブで行くんで多少様子を知ってるんですが、あそこで開業してしまうと通える生徒は限定されちゃいますね。

番匠で物件なかった場合でも番匠の周辺でしょうね。県道172号線か県道30号線沿いで探しましょう。

選ぶべき物件

Mr.MMr.M

よっしゃー!いい物件探したるぜ!

って不動産賃貸サイトで調べます。で、調べて分かります。

ダメなヒトダメなヒト

ん?ときがわ町…0!?

そうです、店舗・事業用物件は0です。全くありません。(2018年10月14日現在)

そもそも住居用物件でさえ2,3件です。で、アパートがあっても塾開業できそうにないタイプですし…。

私の必殺技、アパート1室開業もダメそうですね。

必然的に賃貸選ぶなら中古一戸建てになります。家賃6~7万くらいの。

いやぁ~どうでしょう?確かに一戸建てで家賃6~7万なら安いかもしれませんけど…。私はこれは乗り気になれないんですよね。だって一戸建てだから住むわけでしょ?で、住むってことは住宅兼塾という私が毛嫌いするパターンな訳です。さらに賃貸だから好き勝手リフォームできない。微妙過ぎます。

で、ここで私の提案。このパターンで行くくらいなら、いっそのこと買いましょう。中古一戸建てを買いましょう。

ダメなヒトダメなヒト

うぇぇぇ!いきなり、夢のマイホーム!?

探せば分かります。賃貸よりもそっちの方が選択肢が広いです。で、300万円くらいの中古一戸建てがあると思います。300万の住宅ローンならひと月いくらでしょう。1万円切る可能性あります。

不動産情報サイトはこちら。

「住宅兼塾」はもはや「ときがわ町開業」では受け入れるしかないでしょう。そもそも通うの大変ですし、ときがわ町自体も町外からの移住者歓迎的な雰囲気があります。(後で触れますけど、助成金とかあります。)

住むならコストも考えて中古一戸建て購入の方がいいです。会社員時代に住宅ローン組んで買ってください。で、学習塾で使う部分はリフォームしましょう。

生徒一人当たり2平米必要だとして、12名入る教室ですから24平米分。畳に直すと13畳分最低13畳分を学習塾用にリフォームです。リフォーム資金の目安は300万円

ダメなヒトダメなヒト

住宅ローンであらかじめその分も上乗せして借りちまえばいいでね~か!?オイラ、天才!

私も同じこと考えました。でも、ダメです。事業用で使う部分に対しては住宅ローンは原則使えません。ここは黙って300万円自己資金投入か、事業用資金として借りるしかないですね。(私は事業用資金を借りたことがないのでここは何もアドバイスできません、すいませんッ!)

ただ、ときがわ町はリフォームについては助成金があるとのこと。

50万円を限度に、リフォーム費用の半分まで出してくれるそうです。

ダメなヒトダメなヒト

な~いす!

Mr.MMr.M

①中学生以下の子供がいる人

②ともに満45歳未満の夫婦、または共に45歳未満で婚約中のカップル

③町内において農林業従事する目的をもって移住する、45歳未満の方

①~③のいずれかに該当することが条件ですッ!

ダメなヒトダメなヒト

あ~うと!

まあ仮にリフォーム助成金をもらえなくても、私なら中古一戸建て購入勝負ですね。店舗家賃が必要なくなるんで、さっきの試算から年間70万円くらい支出が減ることになりますね。

広告活動はどうするか?

①外観にこだわる

まず、リフォームは徹底したいですね。住宅兼塾は受け入れざるを得ないとしても、しっかり誰が見ても学習塾だって分かる外観にはしたい。教室部分もできるだけ店っぽくしたい。そこはこだわらないといけないと思います。塾としての本気度が分かる外観は作ります。

で、看板ですがここも思いっきり目立つものを。とにかく、田舎にありがちな「一線退いたオジサン、オバサンが自宅で雀の涙程度の月謝をもらって、こっそり生徒たちを教えるお勉強教室」的な雰囲気からは一線を画したい。

しっかり成績を伸ばす学習塾、商売としてやってる学習塾として分かるような看板をつけたいですね。学校の延長的な教室イメージになってはいけない。

②ホームページ戦術

もちろんホームページも気合を入れて作ります。競合がいないんで、「ときがわ町+塾」ではすぐにトップページでしょう。ただ、検索数も少ないと思いますので、あんまり期待しすぎないように。

ここは今まで使わなかった手を使います。ときがわ町の公式ホームページに有料広告スペースがあります。ここに載せるために月5000円投資三世代同居のおじいちゃん、おばあちゃんが見てくれることを期待します。

③パパママ応援ショップに登録

効果があるかどうかは分かりません。なぜなら、私は一応登録していますが、何も問い合わせで聞かれたことがないからです。

でも、田舎の場合は応援ショップ一覧とかを見る人もいるかもしれません。特典は「カード提示につき、一か月体験授業無料」あたりでいいでしょう。やらないよりはやった方がマシという程度で。
(プライベートで私自身は客としてパパママ応援カードを使いますけどね。)

協賛店舗募集はこちらのページで。

④チラシ配布

当然、先ほど言った番匠、本郷、西平、玉川4区を狙います。4つの地域を合わせて約1500世帯。ただし、玉川4区に関しては玉川地区全体のくくりになると合計2000世帯を超えます。

ときがわ町を配布圏内とするポスティング業者が少ないため、ここは新聞折り込みを使いましょう。3世代同居パターンだと新聞の購読率は高いです。②のときがわ町の公式ホームページと同じです。おじいちゃん、おばあちゃん狙いです。

以前、私が新聞折り込みを頼んでいた時はB4のチラシで1枚3.3円でした。よって、いつも私が想定するラクスル+ポスティング業者パターンと値段は一緒の可能性もあります。(地域と時代が違うんで同じかどうかの確証は全くありません。)そうすると1枚当たりの印刷、配布代金は税込み6.2円設定です。

6.2円×2000世帯=12400円

Mr.MMr.M

安い!安すぎる!

安いんで年間10回転です。12,400円×10回転=124,000円。このくらいはチラシに使いましょう。

⑤英検準会場、漢検準会場、北辰テスト受付

「公立高校受験に絞る」という意味では私はあんまりお勧めしてないんですが…。(メリットが薄いわりに自分の休日が減るんで…。)だから私の塾では受付も準会場にもなってません。

ただ、「ときがわ町」で学習塾開業するなら、英検、漢検、北辰受付会場になった方がいいと思います。ここの需要は間違いなくある!なぜならときがわ町には北辰テストの申込ができる場所がないんです。

隣の小川町とか越生町に行かないといけないんですね。

地域貢献という意味でも、ここは非常に大事だと思います。もしかしたら、こういうことをアピールしたら行政だって多少助成金の部分で審査甘くなったり…しないかな?

英検、漢検、北辰テストは広告活動としては一番効果的かもしれません。

ときがわ町での開業のデメリット

賃貸での開業が難しいということが全てです。

店舗・事務所の貸物件はほとんどありませんし、アパートもメチャクチャ少ないです。(田舎はネット検索にかからない物件も結構あるんで、現地を実際見に行った方がいいですけどね。まあ普通、田舎じゃなくても開業予定地の視察はするでしょうけど…。)

どうしても住居用の一戸建て勝負になる可能性が高い。そうすると外装、内装を考えると中古一戸建て購入という選択肢が現実的。

つまり移住しないといけない可能性が非常に高い。

さらに住宅ローンは使えたとしても、事業用のリフォーム資金はどうしても必要。アパート1室開業に比べれば、間違いなく開業資金は大きくなります。

田舎に住みたくない、初期投資はできるだけ抑えたいという人は難しいでしょうね。

この開業に向いている人

まず、田舎暮らしをしたい人です。自然に囲まれた生活をしたいのであれば、ときがわ町はとてもいいところです。

私も自然が好きなので、ときがわ町には何度も訪れています。最近はオシャレなカフェなんかもいくつかできたりして、若い人の移住もぼちぼち進んでいるようです。

あとは、地域貢献とか、地域活動への参加を積極的にできる人。やりたいと思っている人。

これはときがわ町の公式ホームページ見ると分かると思いますが、こういう方を求めています。やっぱり田舎で開業する場合には、地元の方々に気に入られないと厳しい部分があると思います。地域の行事とか祭りに積極的に参加するのが好きな人が向いていると思います。

「ときがわ町の教育を俺が変えてやるんだ!」くらいの意気込みが必要でしょうね。そのくらいの意気込みで一生懸命頑張れば、町の人気者として頼られる存在になれるかもしれません。

あとは家族持ちの方が有利なのは間違いないと思います。先ほどのリフォーム助成金とか金銭的な部分もありますけど、信頼性の部分がだいぶ変わりますよね。

田舎の一戸建てに一人で住む男性…。ちょっと怖がられるかもしれません。ちょっと変わった人だなって思われるかも…。(女性はその点、やっぱり安心感ありますよね。)

まあ、私は今の塾がありますし、「ときがわ町」で残りの人生を骨をうずめるというのは、やりたいことが出来なくなるんでちょっと無理ですけど、「ときがわ町」開業って実はやりがいはメチャクチャありそうですよね。

塾をどんどん拡大していきたいとか考えている人はまず向いてませんけど、地域で信頼される塾を目指すなら魅力的です。人口が絶対的に少ないので、大変な部分は多いでしょうけど…。

ただ、希望もあるんですよね。「空き家バンク」って知ってますか?自治体が空き家を貸し出したり、売却したりの仲介をしている制度です。ときがわ町にも「空き家バンク」があるんですが、結構成約してるんですよ。しかも、空き家待ちの人もわりといるんです。(現在、106世帯もときがわ町への移住希望者がいるとのこと。すげぇ~)

つまりですね、移住したい人が結構いるってこと。当然、子供が増えれば塾のニーズも高まる訳です。そういう意味では、人口減にただ手をこまねいている自治体ではなさそうですよね。ちなみに平成24年から現在までで、空き家バンクを利用して23名の子供がときがわ町に転入したとのこと。

ダメなヒトダメなヒト

23名少ねぇ…

いや、全然少なくないですよ。私が狙う生徒数はわずか30名なんです。そこから考えれば23名の転入でも全然プラスじゃないですか。しかもね、私が「ときがわ町」開業が面白いと感じる部分は、こうやって転入してもらう人の数を増やすことにも、自分が貢献できるって部分です。

だって子育て世代は思うじゃないですか。「自然と一緒に暮らしたいし、ときがわ町は大好きだけど、子供の受験どうしよう…」って。「ここは子どもの将来考えて、一歩譲って学習塾がある隣の越生町とか小川町にしよっかな」って。

あなたの塾が1つあることで、「じゃあ、子供が中学生になったらこの塾に通わせればいいんだ♪」って第1希望のときがわ町への移住に踏み出せるかもしれない。

自分の塾が「ときがわ町」の地域活性化に大きく貢献できる。こういうことにやりがい感じる人には向いている起業になると思います。
(何か「ときがわ町」移住のPR大使みたいな感じになって来てますね…。私、「ときがわ町」の関係者でも何でもないです。「ときがわ町」に遊びに行くのが好きなタダのおっさんです。)

さて、早い者勝ちです。最初に開業した人がNo.1です。なぜなら、0から1は最初の一人しか得られないメリットだから。今なら、最初の一人。最初の塾。「唯一」が名乗れます。「元祖」も名乗れます。

一世一代の大勝負を田舎に賭けるってのも、考えてみれば結構今時ですよね。


スポンサーリンク