バタバタ貧乏

先日、妻が1時間で2万円を稼ぎ出したんですね。

ダメなヒトダメなヒト

株?それともFX?もしかしてパチンコ?

車の買い替えで、今の車を売ろうと思ってたんです。メッチャ古い車なんで、8社に見積もり取ったところ最高で何と4万円!安い!

まあその8社の見積もりっていうのも、今の時代ネットで一括見積のサイト使えば30分程度で次々に電話がくるわけです(結局8社中、2社は連絡なかったですけど…)。

後日、新車を買う予定のディーラーにそれを伝えたところ、ディーラー下取りで何と5万円!しかも税金の還付など含めると6万強!

中古買取よりも約2万以上も高い値段がつきました。

見積もり取ってディーラー行って話して…、合計で大体1時間です。妻はこの1時間で2万円以上を稼ぎ出したことになります。

もっと言うと、何も調べもせず面倒くさがってそのままディーラーに下取り出したら、「いやぁ、この車は古いんで値はつけられませんよねぇ。」って0円で引き取りってパターンもあり得ると思うんです。そう考えたら1時間で6万円以上の稼ぎですよね。

埼玉県の最低時給が今年の10月1日から898円に引き上げられますけど、それで計算すると2万円って22.3時間分の仕事なんです。1日4時間のパートを5日以上

6万円だと66.8時間分の仕事1日4時間のパートに出たとして16.7日働かないといけない計算なんです。1カ月単位で考えると週に4日程度パートに出るのと同じなんです。

「俺も大変なんだから、お前ももっとパート出てよ。」とか「俺の仕事手伝ってよ。」とか、妻とかスタッフとかにあくせく働くことを要求する人いますよね?私はこういう人が経営者だとスタッフは不幸だと思います。あくせく働かなくたって、情報収集とか工夫次第で1か月分のお金が1時間で賄えることもあるんですから。(注:「楽して稼げ」って言ってるわけではないですよ、楽しては稼げませんから。「もっと頭を使って正しい努力を目指しましょう」ってことです。)

労働時間とか、働いている姿に至上の価値観を置いている人が経営者になると、バタバタ忙しいのになぜか貧乏という会社ができあがる。私が愛読している『小さな会社☆儲けのルール』の著者である竹田陽一先生が言ってますね。こういうのを「バタバタ貧乏」と言うのだと。通称「バタ貧」です。(ちなみにこのブログで書いていることの多くが、この『小さな会社☆儲けのルール』に影響を受けています。というか、私の経営の考え方の根幹がこの本から来ています。)

1時間で稼ぎ出した6万円も16.7日で稼ぎ出した6万円もどっちも同じ6万円です。いや、1時間で稼ぎ出した6万円の方が全然価値がありますね。残りの時間でいろんなことができますから。

個人塾における「バタ貧」の類型

頑張っているつもり型

いつも忙しいって言ってる人はこれですね、ほぼ100%。

何かいつも期限に追われているというか、結局最後はやっつけ仕事で終わらせるというか。

でもこういう人観察してると気付くのが、追われてないときはホント思考停止してるがごとく動いてない訳です。

ボケーッとパソコン眺めて考えてるふりしてるというか…。

たいした仕事でもないのに「え?まだ考えてるの?」っていうか…。

異様にホチキス止めが遅かったりとか…。

実際は余ってる時間はメッチャあるんですよね。あるんですけど、そういうときは無我の境地で何も考えてないんで、そういう時間を過ごしていることを本人も気づいていない訳です。(こういう人は誰かが気づかせてあげないと、いずれ悟りを開いてインドに行くかもしれませんよ!)

で、期限が迫るとドタバタ動き出して焦って追い詰められて必死になったりするんで、こういう時の記憶しか残らない。で、出てくる言葉が「いつも忙しい」…。

他人を頼れない型

スタッフを雇っていればスタッフに仕事を振る。一人塾長でも頼れるところは外部に頼るっていうことは必要です。(私はコピー機に関してはメンテナンス付きのリース契約をおススメします。コピー機ってよく故障するじゃないですか、あれ、自分でいちいち直してると結構時間かかりますよね。)

いつまでもすべての仕事を抱えていては、仕事の質が全然向上していきません。経営者は長時間働けばいいって訳ではないんです。経営者は短時間でより利益の上がる仕事をしないといけないんです。

丸付けをセコセコしている場合ではないんですよ(時には必要ですけどね。重要な模試とか成績不振者のプリントとか。要はポイントを押さえて、あとは他人に任せるってことです)。個別指導塾で人件費削減のために自分がガンガン授業に入るなんて愚行をしている場合じゃないんですよ。

あなたは自分の塾のホームページを見直して、問い合わせの件数を増やさなければならない。そのためにホームページの勉強をしなければならない。もしくはチラシの勉強をして問い合わせが1件でも増えるチラシを作らなければいけない。スタッフのモチベーションを上げるための施策を考えなければいけない。商品力を上げるための研究、もしくは研修をしなければいけない。

あなたしかできない仕事がたくさんあるはず。その時間を作り出すためにスタッフに仕事を任せるんです。そうじゃなければ、あなたの塾はいつまでたっても利益が上がらないままですよ。

金の計算できない型

受講生が2人しかいない中学受験クラスを運営している塾長いませんか?

受講生が2人しかいない中高一貫校の私立生用のクラスを運営している塾長いませんか?

受講生が2人しかいない高校生クラスを運営している塾長いませんか?

そのクラスに人件費がいくらかかっているか計算してますか?受講生が2人なら間違いなく赤字ですよね?

初年度ならいざ知らず3年以上経営していて、そういうクラスを稼働し続けているなら、間違いなくあなたは金の計算ができていない。赤字のクラス運営続けておいて、「忙しい」って言ってるあなた、厳しいようですけど算数を教える前にまず自分が教わりましょう。

小さい百貨店型

何でこんなにクラスがあるんだ?ってくらいクラス設定多い塾。

公立小学生、中学受験小学生、公立中学生、中高一貫私立中学生、高校生、個別指導、英会話クラス、パソコン教室、ロボット教室…。

そりゃ、誰がどう見たって忙しくなりますって…。

で、1クラス生徒2名とかじゃ、どうみたって採算合わないでしょ?

時計を見ない型

以前、教室見学をお願いした塾長に「今日は職員の給料計算があるから忙しいんだよね~。」と言われたことがあるんですね。まあ、強行して見学に行っちゃったんですけどね。

ダメなヒトダメなヒト

うわぁ~、嫌な奴。だから俺は嫌いなんだよ、キミのこと。キミ、変なところで強引なんだもん。

で、ここでポイントなんですけど「職員の給料計算」が原因で忙しいと言ってしまう人の感覚なんです。

ちなみに「職員の給料計算」ですけど、私は計算から明細の印刷・封入まで含めて30分です。30分でやる仕事と決めているんです。だから絶対に30分以上はかけません。30分以上かかる場合はその仕事は失敗なんで、家に帰ってから続きをやります。(もしくは休日に。)

昨日、ちょうど給料の業務がありましたけど、かかった時間は18分。そんな程度です。で、さっきの塾長の教室よりも、私の塾の方がスタッフは多い訳です。普通にやれば30分もかからないはずなんですよ。

おそらくダラダラやるんでしょう。「えぇ今月こんなに人件費かかってるのぉ?先月はどうだったっけ?え~先月もぉ。去年はどうだったっけ?…」とか、考えてもしょうがないことを延々とやってるんではないでしょうか?そんなことばっかりやってたら、いくら時間があったって足りないですよ。

一つ一つの仕事に時間を割り振って、今日はこれとこれを何時までに終わらせるって言う感覚があれば、もっと余裕が持てるはず。「〇〇には△分」みたいにある程度決まってる仕事には時間の割り振りをした方がいいと思います。そうすると案外、時間って捻り出せますからね。

「バタ貧」の思想

従業員時代(アルバイト時代)から抜け出せない感覚

こういう人は時間の対価が利益だという感覚から抜け出していない気がするんですよね。仕事場にいればいるほど仕事をしていると勘違いしている。

だから、仕事場にいる時間が無駄に長い。無駄に休まない。無駄に忙しい。

経営者の仕事は第1に利益を上げること。仕事場にいようがいまいが関係なし。利益が出てれば1分だろうと立派な仕事。利益が出てなければ10時間だろうとただの暇つぶし。

従業員とくにアルバイトだったら、タイムカード切って職場に長くいればいるほどお金はもらえますよ。一生懸命、長時間、言われたことをこなしていれば評価をされるかもしれない。

でも、経営者は全く違うんですよね。時間をいくらかけたって利益が出てなければ、それは仕事とはいえない。利益を出して初めて仕事と言えるんです。

忙しい=仕事をしているという妄想

「忙しい」ということが、「仕事をしている」もしくは「仕事ができる」と世紀末級の勘違いをしている人がいます。

私の同級生で人材派遣会社の社長をやってる奴がいます。

そいつの1日は、朝6時に起きてお客様からのメールを確認、返信。その後、30分かけて筋トレなど。で、朝食。8時半出社。12時昼御飯。13時から14時ランニングなど体を動かす。18時退社。18時30分から近所の柔道場へ。20時30分帰宅。夕食、風呂の後、お客様からのメールを確認、返信。22時からSNS、自分の趣味。23時就寝。

で、こんな生活をしているソイツは「全く忙しくない」とのこと。要は時間管理なんですよね。時間管理さえしっかりできていれば、不要に忙しいとは感じないはずなんです。

※ちなみに私が今まで聞いた中でもっともずっこけた「忙しい」発言は、「明日は宅配便が届いて忙しいのでまた今度お願いします。」という波動砲も真っ青な破壊力抜群発言。たぶん、参加したくなかっただけなんだと思うんですけど…。だとしても、サラっと「宅配便の受け取り」で忙しい発言が出ちゃうんですから、この人はもう「今日は朝ごはんとお昼ごはんと夜ご飯を食べるんで忙しいです。」って言っちゃうレベルなんでしょうね。この人も個人塾の経営者です…。大丈夫か、個人塾経営者?って言われちゃいますよね。

時給計算で自分を追い立てろ!

とにかく「バタ貧」になってしまう人の特徴は、何か分からないけど時間が過ぎているタイプ

気付くと「あれ?今の1時間、俺何してたっけ?」状態が多い人だと思うんです。

それを解消するには、自分に時給設定をすることをおススメします。

経営者になると自分自身には給料は支払われません。だから、自分の仕事をタダだと思って勘違いしてしまう人がいます。

例えば個別指導塾だとそういうケースが頻発してるんじゃないですか?講師の人件費を抑えるために自分自身が授業に入るってケース。もっと深刻化すると自分の奥さんまで借り出して授業に入れるってケース。

これってたしかに額面上というか、経理上は人件費発生してませんよ。でも、私はこういうケースこそがまさに「バタ貧」への入り口だと思うんですよね。経理上で人件費が発生していない自分や奥さんの労働を無制限に使い始める。(こういうことをし始めると、最初の私の妻の例みたいに1時間で2万円を稼ぎ出すとか、そういうことから遠ざかっていきます。)

そうすると結局自分がやらなければいけない核となる仕事に手がつかない。で、いつも期限ギリギリのやっつけ仕事で、当然商品力もないんでお客様も集まらず「バタ貧」状態。

自分に時給を設定してみてください。私の場合は、先ほども書きましたけど時給2500円です。そうするとね、何をするにも私の教室の中では一番人件費が高い人間になる訳です。一番人件費が高い人間が、誰でもできる仕事をやってる訳にはいかないですよね?ボケーっとしてる訳にもいかないですよね?

常に頭を動かしてどの仕事を誰に振るか、いつまでに終わらせるか、自分の今日の3時~4時までを何に使うか、そういうことを考え抜かないといけないんです。で、組織全体が最高のパフォーマンスを発揮するために何を誰といつ話すかとか、そういう自分しかできないことに没頭しないといけないんですよ。なぜなら、自分が一番人件費のかかっている人間なんだから。

いいですか、時給2500円ということは1分42円です。3分で126円。その3分でジュースが1本買えるんです。その3分無駄に時間を使うくらいならスタッフにジュース1本おごって声をかけた方が全然マシな仕事かもしれません。

自分には1時間、1分これだけの人件費がかかっていると考えれば、その1時間その1分を自分の人件費にふさわしい行動に使うことができるようになるかもしれません。

(間違っても1時間働けば2500円売り上げがあがるって指標ではないですからね。むしろ逆で1時間で2500円以上の売り上げをあげるくらいの仕事をしないと赤字スタッフということですから。)


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