『アメとムチ』

先日お話させていただいた塾長からのアドバイスの続きです。

生徒のモチベーションを上げる、もしくは保つためには「アメとムチ」が大事。

一見当たり前のことのように思えますけど、いざ自分の仕事を振り返ると「アメとムチ」を本当に意識的に使い分けているか?また戦術として、形のある商品として「アメとムチ」を使っているか?

全然できてない部分が多かったですね…。

何となくの合格点を設定したり、ランキングを発表したり…(「ランキング」については前回の記事に書きました。)何となく褒めたり…。まあ、とにかく「何となく」って部分がたいへん多い気がします。

『ムチ』ばかりの学習塾…

思えば私の塾は『ムチ』ばかりで溢れている塾なんですね。授業ではほぼ毎回、小テストや単語テストを行いますけど、「不合格は再テスト」「不合格は補習」そういう感じで『ムチ』に対しては徹底的に行っているという塾…

なぜこうなるかと言うと、我々の意識の中で「下位生を徹底的に妥協させない。」というのが強すぎるんだと思うんです。つまり「成績下位生に対して手厚くしている」部分が多い、ということ。もちろん、それ自体悪いことではないと思うんですけど、うちの塾に通ってくれている生徒のボリュームゾーンは中上位が多いということを考えると、少しずれているんです。

上位生にとっては、不合格で再テストとかそういう「ムチ」は、「あぁ、合格して良かった。」と言う程度にしかならない。「ムチ」があるからガーッと勉強するかと言えばそうではない。それでは上位生は伸びない、とのアドバイスを受けました。上位生には『アメ』が必要だと。それも魅力的な「アメ」が。

正直、「アメ」に関する部分はほとんど考えたことがなかったですね。もちろん、頑張ってたり、結果が出たりしたときは褒めたりはしていました。でも、「トップをとればこういう特典がある」「何点以上ならこういうものがもらえる」的なことは私の塾にはほとんど存在してなかったのです。

おそらく私が塾を始めた当初から「割引とかキャンペーンはやらない。」ということを売りにしてきたことが深層心理にこびりついていて、「アメ」という発想に至らなかったんだと…。

相変わらず貧相な思考力で嫌になっちゃんですけどね…。

『アメ』の取り組み

・テストを行い、トップの生徒にはジュース。

ジュースはネットで箱買いです。初日に大盤振る舞いしすぎて、すぐなくなりそうです。もらえるのが当たり前になりすぎると「アメ」の効果がなくなりそうなんで、ゲットできる条件なんかはもう少し考えないといけませんね。

・難しい問題ができたらご褒美。

かなりの難問になると、問題を見た瞬間に投げてしまう生徒が多いんですが、「ご褒美」提示は相当食いついてくれましたね。でも、頻繁にやる訳にはいきませんけど…。1カ月に一回くらい、相当の難問を考えさせるときなんかはいいかもしれません。

・ランキング発表による優越感。

前回の記事でも書きましたけど、とにかくどんなに細かいテストでもランキング化にしています。何でもかんでも順位付けです。

・順位による席替え(未実施)

話を伺った先生の塾では、テストをバトル形式で行うごとに席替えするらしいのです。それによって生徒の競争意識がかなり芽生えるとのこと。しかし、毎回のテストで席を替えるとなるとやっぱり全員が同じ授業を受講している「五教科セット固定」でなければ、なかなか難しく…。なんとかこの部分も導入できるように考えたいと思います。(講習明けかなぁ…)

・テスト上位者は教室内飲食自由(未実施)

お話をしてくれた先生の塾では実施しているようです。すごい「アメ」ですよね。たしかに自分が生徒だったら、この「アメ」がもらったらメチャクチャ優越感ありそう…。これは次回の定期テスト対策あたりでうちの塾でも使えそうなアイディアです。

手応えは…?

上位生を中心に集中力が増しました、確実に。休み時間の会話もテストについての内容なんか出てますし。

また、「アメ」については「下のクラスでもトップになれば」という条件を付けたところ、下のクラスの生徒たちも目の色を変えてやるようになってきてます。

問題は「アメ」の頻度ですね。私自身が「アメ」を与えるという経験値が少ないので、いい塩梅というのがイマイチまだ分かっていません。かなり過剰に「アメ」を与えてしまっている感はありますね。

与えすぎれば、それに慣れていってしまうと思いますので「アメ」の効果もなくなるような…。私自身がアメを与えるタイミングを練習していかなければいけません。

それにしても、上位生を多数抱える(多数育てている)塾長は、上位生の気持ちとか行動とか本当によく分かっているんですね。まだまだ教えていただかなければいけないことがたくさんありそうです。