ダメなヒトダメなヒト

おいおい、いつも「フランチャイズ加盟はダメ」とか偉そうにもの申すならよぉ~。オイラの個人塾開業を考えてくれよぉ~。おいらの塾もさ、今厳しいからぼちぼち夜逃げすると思うんだ。だから、次の塾どうすればいいか考えてくれって話なんよ。え?また塾やるのって?だって学習塾ってやっぱ楽しいじゃない。ああ、そうそうオイラ今、埼玉の鶴ヶ島市でやってるからよぉ~、夜逃げすると気まずいからよ、ちょっと遠いところにしてくれよな?

Mr.MMr.M

今回は埼玉県坂戸市で実際にMr.M的に個人塾を開業する想定をしてみましょう。(記事内容に責任は持てません。成功するかどうかは当たり前ですが、保証できません!)

ダメなヒトダメなヒト

隣の市や~ん!ヤダぁぁぁ~~~!

個人塾の方針を決めよう。

まあ私はこれしか知らないんで、「公立高校受験」「集団指導」「厳しい」の3本柱で行きます。とにかく成績を上げてなんぼの塾です。流行りのプログラミングとか理科実験とか一切考えません。だって、そういう流行りのものをやるなら物件もそれなりにキレイじゃなきゃバランス悪いですし、資金も余計に出るし、何より面倒くさい。

方針はできるだけ狭くして、出来るだけその部分にだけ力を集中できるようにしましょう。あまった時間でとにかく勉強です。埼玉県の公立高校入試の勉強。あとは地域をくまなく回って土地勘を身に着けること。これは結構大事だと思います。お客様との会話なんかで近所の話全然できないとかはマズイですからね。

狙う中学校を決めよう。

私は坂戸市立桜中学校を狙います。坂戸市のホームページで調べたところ全校生徒が300人超なんで、その人数なら成績を上げ続ければ十分、生き残っていけるだけの生徒を集められる。そして、となりに桜小学校があるので「小学生から中学生への連結」が容易。

小学生から通い続けてくれた生徒が中学生にっても通ってくれる可能性が高い。(中学入る段階で別の塾へ、ってパターンも結構多いですからね。小中学校併設パターンはこのリスクが少ないのは管理人の塾で実証済み。)

さらに、桜中学校での評判がよくなれば、「うちの子、来年中学生なんだけど良い塾あるかしら?」って桜小学校のママが先輩ママに相談したときなんかに自分の塾の名前が出る確率も高い。

あとは坂戸市ホームページで人口統計を調べたところ、桜中学の所在地の泉町三丁目は30代、40代の親世代や15歳以下の人口も割と多い。開業する市町村でおそらく「町・字別世帯人口表」的なデータが公開されているので、これは絶対に確認しましょうね。栄えているように見えて実は老年人口ばかりで先はない、みたいなケースもありますからね。

ここで一つ。坂戸市で面白い地域があります。それは「にっさい花みずき」という地域。関越自動車道の坂戸西スマート料金所の西側に当たる地域ですが、新しく商業施設が開発されたり、大きな会社の工場が建設されたり、かなり発展している地域です。

実は単純に生徒数だけ見れば、この地域を学区に持っている若宮中学校の方が生徒数は多いです。(桜中学校の1.5倍程度います。)そして、「町・字別世帯人口表」を見てもにっさい花みずき地域はかなり熱い。30代、40代や15歳以下の人口割合がかなり高い。正直、今の管理人からしてもメッチャ羨ましい数字が並んでいます。

でもね、この数字。誰が見ても羨ましい訳ですよ。当然、大手学習塾だって目をつけてます。調べてみるとすでにフランチャイズ系が何軒も建っています。駅から遠い地域なんで、まだ大手進学塾系は見つかりませんでしたけど、いずれ建つでしょう。ある程度力をつけてからの進出ならまだいいとして、経営素人じゃたぶん生き残れない地域だと思うんですよね、こういう誰が見てもお得な地域って…

それに比べて、桜中学の学区はおそらく少し昔に栄えた地域(ピークが過ぎた)の雰囲気がありそうなんで(すいません、坂戸在住でもないし坂戸で経営をしてる訳でもないのに知ったかぶって…。)ねらい目なんじゃないかと思います。「町・字別世帯人口表」見ても泉町三丁目は全然いいんですけど、隣の溝端町なんかはかなり高齢化始まっている感じですし…。だから、新規参入の零細塾でも勝ち目ありと私は思ってます。

あとは「にっさい花みずき」みたいな新興住宅地は、学習塾を開業できるようなアパートはほぼないんですよね。アパートって言うと、いわゆる2LDKファミリータイプの8世帯くらい入るタイプがほとんど。たぶん学習塾での賃貸は無理でしょう。アパート1室開業が物件的にかなり難しいと思われます。

物件を決めよう。

物件は以前の記事でも少し触れましたが、私ならここを選びます。

その名も「マンションいずみ」

そのスペックは…築36年、41.58㎡、12畳と8畳の1DK。2階の部屋。家賃は驚愕の4.2万円!管理費込みでも4.4万円!安い!駐車場を1台分借りても4.9万円です!12畳の部屋で授業を行い、8畳が自習用ですね。12畳あれば、1クラス8名設定も余裕のはず。

で、私がここを選ぶ理由がまだ他にも。1つ目は、目の前にドラッグストアや大型文房具店、ファミレスがあって保護者の方が子供の送り迎え時に駐車場をちょいとばかし拝借できること(本当はダメでしょうけど…)。

2つ目は、「マンションいずみ」の1階が事業用物件になっていること。これは、アパート1室で成功⇒事業用テナントの流れに最適なんですね。私は3年目まではアパート1室勝負で、その後は経営を安定させるためにも事業用への移行をおすすめします。やっぱり、休みを取るためにもスタッフは必要ですし、スタッフを雇うならもっと生徒が必要な訳です。いずれは事業用物件を考えないといけません。マンションいずみはその条件を備えている。(と私は思う。)それに1階部分が事業用の物件ですので、管理会社的に住居用の部分での学習塾開業にも寛容だと思うんですよね。(完璧な住居用アパートとかだと学習塾はダメってたぶんなると思うんです。)

ランニングコストを想定しよう。

個人塾の開業資金やランニングコストについては次の記事をご覧ください。

今回想定した物件なら、実際の私が借りていた物件よりも1万円以上は家賃が安いですね。よってズバリ、月々のランニングコストは90,000円とします。家賃が4.4万円ならランニングコストはじゅうぶん90,000円で収まると思います。

目指すべき月の利益(=月収)を想定しよう。

私はまずは月収350,000円を目指すのがいいと思います。それは350,000×12か月=4,200,000円の利益。プラス我々学習塾には季節講習がありますので、合計5,000,000円の利益(年収)が見込めるからです。まず、この金額を安定して獲得できるようになるのが個人塾経営の最初の通過点だと(私が勝手に思ってるだけなんですけど。)。そのあとで休みの獲得のための人材獲得とか法人成りとかがあるような気がします。

クラス設定・授業日程・月謝を決めよう。

目標は月収350000円で、ランニングコストを90000円と言う風に仮定しますので、以前に書いた記事の数字(実際の管理人の数字)をほぼ参考にしてよいと思います。

12畳の部屋がありますので、1クラスの定員は8名でいけます。

授業日程は次の通り。

<授業日程>

16:30~17:30 小5算数 小6算数
17:40~18:40 小5英語 小6英語
19:00~20:30 中1国語 中1英語 中3数学 中1数学 中3理社
20:40~22:10 中2国語 中2英語 中3英語 中2数学 中3国語

今回の授業日程のポイントは月曜日と金曜日に小学生を入れないこと。そして、月と金は理社・国のみにすること。開業初期は生徒はほとんど集まらないのはもちろん、たぶん理社・国語受講生は少ないでしょう。今の管理人の塾もそうですが、数学・英語の需要が多いのが普通のはずです。(開業期の知名度がない場合は、単科受講も多いと思います。)

理社・国受講生がいない場合に、この授業日程なら月曜日と金曜日を休みにすることができます。金・土・日の3連休とか、土・日・月の3連休とかの可能性を多く持っておきましょう。これはゆくゆくスタッフを雇うようになったときにもメリットがあるはずです。学習塾業界で休みが確保できるというのはそれだけで魅力的にうつるはずですから。

<月謝設定>

小5算数・国語 10,000円
小6算数・国語 10,000円
中学生1教科受講 10,000円
中学生2教科受講 18,000円
中学生3教科受講 24,000円
中学生4教科受講 30,000円

中学生は全て同じ授業時間なんで、学年問わず一律月謝としました。で、中学生は1教科受講から可能と言う形。これは結構、需要ありますよ。集団指導塾は、2教科固定とか3教科固定とかが多いです。実は数学1教科とか英語1教科とか受講したい生徒は結構たくさんいるんです。私の塾も結構最初は1教科受講と言うケースがあります。(ただ、しっかり成績を上げ続けていけば、ほぼみんなその後は受講教科が増えていきます。安心してください。)

私が想定するメイン商品(もっとも売れる商品)は中学生の数学・英語の2教科受講です。たぶん、これを購入するお客さんが大部分を占めるはず。中学生が定員まで集まり(3学年で24名)、仮にそのすべての生徒が2教科受講だったとしても18,000円×24名=432,000円の月謝収入です。

ランニングコストが90,000円だとすれば432,000円ー90,000円=342,000円の利益。目標の350,000円まであとわずか。小学生で補うもよし、授業の受講科目数を増やしてもらうもよし、とにかく350,000円は現実的な数字として見えてくるはず。

チラシをまこう。

開業のチラシはインパクトを大事に。絶対に地域に知ってもらわないといけない、と言う覚悟を持ちましょう。アパートの2階部分での開業になりますので、待ってるだけでは誰も知ってくれません。チラシに頼る部分が大きくなります。大手学習塾のチラシを真似して、無難にまとめるようなチラシをうっても市場に埋もれるだけです。「とにかく知ってもらう」これを意識してください。

個人塾チラシ案

「知ってもらう」ために、インパクトの次に大事なのはターゲット。誰に訴えかけているかをできるだけ明確にすること。

桜中学の生徒、公立高校を目指す生徒、さらに学力層、そこまで絞り込みます。絞れば絞るほど、伝わる力は増していくはず。特に今回は偏差値45~55とはっきり絞りました。具体的な高校名では、坂戸高校と坂戸西高校です。

ダメなヒトダメなヒト

そんなに絞ったら客、来ないっしょ~?

いやいやいや、今回、この開業で狙うのは桜中学300名超の生徒のうちMAXで24名ですよ?24名程度は「地元の坂戸高校、坂戸西高校くらいに行きたい。」という生徒層は十分にいるはずです。(むしろ結構多いはずです。)100名、200名を狙うわけではないんですから、ターゲットの範囲はこれでも十分すぎるくらいです。

チラシの作成や配布に関しては次の記事に詳しく書きました。ぜひ参考にしてみてください。

チラシをまく地域は、坂戸市のホームページで「字・町別世帯人口表」を見て、15歳以下と30代、40代の親世代が多い地域を重点的に。いくら近所でも高齢者が多い地域にまいてもしょうがないですからね。(この地域で言えば溝端町にはまかなくてよいかも。)

補足ですが、もしこの学習塾が3年くらい続き、1階の事業用物件とかに移転できるくらい生徒を集められるようになった場合は、チラシを「にっさい花みずき」地域に入れ始めてもいいかもしれませんね。「にっさい花みずき」に住んでて、坂戸駅や北坂戸駅を通勤で使う保護者は泉町を毎日通る可能性があります。毎日通ってる道なんかは心理的な壁が少ないんで、合格実績とか出せるようになっていれば、十分通わせてくれる圏内に入ってくると思いますよ。ただ開業当初から、人口が多いからと言って「にっさい花みずき」地域にチラシをまくことはNG。実績もない、アパート1室の塾にわざわざ高麗川超えてまで生徒が来てくれることはないです。なんてったって学習塾を選ぶ理由の第1位は圧倒的に「家から近い」ですからね。

教室備品や看板を用意しよう。

教室の備品は「最安値」はやめましょう。いくら安アパートの1室と言っても、そういう細かい部分まで節約志向になるのは良くないです。「最安値」の節約志向は、ケチ志向に陥ります。何を隠そう私がそうでした…。椅子とかトイレットペーパーとか、とにかく「最安値」を血眼になって探していましたね。今思うと恥ずかしいですが…。

そういう細かい部分にこそ、お客様へのホスピタリティが表れます。こういう部分にお客様は結構敏感に反応してくれるんです。(それがたとえ小中学生でも。)ケチ志向がどんどん加速すると、お客様への感謝の気持ちを忘れ、いずれ見放される時が来るでしょう。当然、お金を湯水のように使うことはできませんけど、せっかく個人塾で低予算開業にこぎつけたんですから、お客様に直接かかわる備品とか消耗品部分は多少こだわった方がいいと思います。

看板はできるだけ目立つものをつけたいですね。ただ、つけていい場所とかは管理会社と相談しなきゃいけないんで、無制限に自分の好き勝手につけることはできませんけど。看板は内照式は高くなりますし管理コストがかかりますので、外照式でいきましょう。ただし、ケチらないこと。できるだけ大きいものを、そして、できるだけ目立つ色で。

さあ、これで船出の準備は整いました!あとはとりあえず3年間頑張ること。3年間で月収35万円到達をつかみましょう!

一応言っておきます。今回の記事通りにやってくれる人などいないと思いますけど、仮に万が一やったとしても成功の保証など全くありませんからね。(私も他人事だと思って好き勝手書いてますし…。)私はコンサルタントでもないんで…。

今から学習塾で起業する人がこの記事を見て少しでも参考になれば幸いです、といった感じです。でもこのシリーズは書いてて面白いんで、またどこかの地域でやってみたいと思います。

Mr.MMr.M

次はどの市、どの町にしようかな~♪


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