教育論が大好きな塾講師たち

大手学習塾よりも個人塾に多い気がします。

教育論大好き講師たち。

ホームページを見るとそれはもうたくさん書いてあります。

「学ぶ力を鍛える」

「本当の学力を手に入れる」

「子供をしあわせにする」

「感動・自信をすべての子供たちに」

「生きていくための知恵をつける」

立派なことがたくさん書いてあります。

フランチャイズなど他人に頼らないで自分の腕一本で独立した方たちですので、思いが強いのは当たり前です。

それ自体は大変すばらしいことだと思うんです。

 

でもね、そういう立派なことの前に我々がやらなければいけない大前提がありませんか?

お客様が期待している大前提がありませんか?

それは単純なことです。

そして「学習塾」なんだから当たり前のことです。

 

「成績を上げる」ということ。

「志望校に合格させる」ということ。

 

その二つが無ければ、立派な教育論も絵に描いた餅です。

我々は教育者である前に、学習インストラクター、もしくは受験合格請負人だと私は思います。

 

私自身は自分のことを教育者と思ったことは一度もありません。

もし私が教育者であったら、教えてもらっている生徒たちは不幸です。

だって普通の生活なんて目指して、「年収はこのくらいでいい」とか「休みはこのくらいとりたい」とか、その程度のことしか考えてないわけですから。

その程度の人間に生徒たちだって人格形成とか生き方とか、偉そうなことを言われたくないはずです。

 

人格を育てるのは誰だ?

私は娘が2人います。

将来、学習塾に入れる予定はありませんが、仮に入れるとしたら何を期待するか。

それはもう「成績を上げること」です。

それ以外にありません。

 

「じゃあ人格形成とかそういうのはどうでもいいのか?」

そんな質問自体がくだらないんです。

それは私の役目。

人格形成は親の仕事です。

学習塾の先生なんかに何一つ期待しません。

成績を上げさえしてくれればそれでいいんです。

 

「勉強の楽しさは教えなくていいのか?」

いいんです、別に。

それを期待するなら私は学習塾など行かせない。

自然教室とか、動物園とか、博物館とかそういうところに行かせる。

 

「じゃあ成績を上げれば何をやってもいいのか?」

って、個人塾の先生と飲んでるときに言われたことがあります。

「何を言ってるんだ、あなたは?」と心の中ではあきれてしまいましたね。

何をやってもいいわけない、何を言ってもいいわけない。

でもそれは、教育者云々じゃなくて人として当たり前のことでしょう?

人として当たり前の前提がなければ、塾講師どころか何の仕事をやってもお客様に恨まれて上手くいきませんよ。

 

あなたは美容師に何を期待している?

あなたが美容院に行く目的はなんですか?

髪を切ってもらうことでしょう?

パーマをかけてもらうことでしょう?

それを前提に、気分が晴れたり、幸せになったりすることがあるんです。

でも美容院に行って、髪も切ってない、パーマもあててない、それで気分が晴れたり、幸せになったりすることってあると思いますか?

 

「私は髪を切らずにあなたの気持ちを変えましょう。」なんて美容師いると思いますか?

我々は美容師に素敵なヘアースタイルにしてもらうことを期待しているんです。

 

言いたいことは分かりますね。

お客様は我々に「成績が上がること」を期待しているんです。

それは美容師でいえば、「髪を切ること」に当たります。「パーマをかけること」に当たります。

 

「成績を上げる」という前提を飛ばしてあなたの教育論を押し付けることは、美容師でいえば「髪を切らず」に幸せな気分になってくれ、とお客様に言ってるのと同じだと。

いや、髪を切ったとしても「カットは下手くそ」だけど幸せな気分になってくれ、それと同じかもしれない。

 

あなたがもし大事にしたい教育論があるのならば、それは「成績が上げること」の先にしかないんです。

我々が「学習塾」の看板を掲げている限りは、我々はまず立派な教育論の前に「成績を上げること」を本当に大事に、本当にこだわって考えなければいけないと思いますよ。