常識を破らない限り休みは取れない

「学習塾は休みがない」これがこの業界の常識。

ということは、常識的なことをやっていては休みは永遠に取れない。

休みをとるには学習塾業界に巣食う常識を破らなければならない。

これは私が人を雇い始めるようになってからの大きな試練の1つです。

「日が変わる前に閉まるなんてあの塾は大したことないねぇ。」

昔、私がアルバイトしていた個人塾の塾長が言った言葉です。

「土曜休みなんてありえないでしょ。問い合わせ一番多い日だよ?」

先輩個人塾経営者が私にビール片手に言った言葉です。

こういう言葉が自然と出てしまう業界なんです。

思い出せば私も大手学習塾に勤めていたころは、日が変わる前に家に着いたことなんて一度もありませんでした。

終電で帰るのなんて当たり前だったんで、たまに祝日ダイヤなのを忘れて終電を逃すなんてこともありましたね。(酒も飲んでないのに…)

休みも週に1日あれば良い方。

今でも忘れないのが社会人1年目の9月。全体会議が木曜の午前中に行われる会社で、私の休みが木曜に変更になるという悪夢。

Mr.MMr.M

悪夢って実現するんですね~♪

簡単に言えば休みはない訳です、一日も。地獄の夏期講習を乗り切った社会人1年目の若者に対する素敵なプレゼント。一年目の新人にそれをやっちゃう当時の私の上司、なんてお茶目なんでしょう!!

あまりに不憫に思ったのかバイトの一人が「M先生、次の水曜休んでください。俺、水曜の授業代講するんで‼」って言ってくれたんですね。ホントね、帰りの電車待ってるとき泣きそうになりました。

まあ、学習塾に勤めている人たちには大して珍しい話でもないでしょう。

でも「休めない?塾ってそういうもんだ。」なんて常識がはびこってる業界、今の時代だれが好き好んで来てくれます?優秀な人材はまず来ないでしょうね。

どの世界もそうですが、「そういうもんだ。」とか「そういうもんじゃない。」とか言い出したら終わりです、とくに経営者は。成長する気ないですもん、そういうこと平気で言う人。

「そういうもんでねぇよぉ、M。」って新潟の親戚のおばさんが私に言うセリフですよ、それ。

休みを取るための常識破り

公立高校受験しかやらない

「休みをとる」って意味だけではないですけど、公立高校受験指導しか私はやりません。詳しくは別の記事に書いてありますので、そちらを見てください。☞「公立高校受験」にしぼる

先日、他の個人塾経営者とメールのやり取りをしたんですが「今日で13連勤目です(笑)」って書いてあるんです。

Mr.MMr.M

全然笑えないですから(笑)

そりゃ休みないでしょうよ、中学受験やって高校受験やって大学受験やって。さらに中高一貫の私立中学生見て、英検会場になって、漢検会場になって。さらに個別指導までやって。そんで、うちより生徒数少ないって…地獄ですよ、それ。

そこまでやって生徒集まらないんだったら、ちょっと考えた方がいいと思うんですよね。「俺たちがやってるこれ、いらないんじゃね?」って。まあ私がそんなこと彼に言ったら、ハワイのキラウエア火山のごとくダラダラ噴火すると思うんで言わないですけど。

私立校の説明会には行かない

私は埼玉県で学習塾を経営していますが、本当に私立校の塾向け説明会って多いです。6月の終わりから7月に中盤にかけて、そりゃもうたくさん開催されます。

私は基本行きません。開業してから10年以上たちますが、2回しか行ったことありません。その2回とも同じ高校。昔バイトで一緒に働いていた後輩が教員になっているんで顔を見に行っただけです。

だって説明会に行ったって大した話聞けないんですよ。ホームページで十分分かるし、学校のパンフレットも塾まで私立の先生方が丁寧に届けてくれるんです。まあ埼玉県の場合、「確約」っていう事情があるので、その基準を聞きに行くというのはあるかもしれませんが、それだって説明会行かなくても私立校の先生教えてくれますし

だいたい私が行った二回とも塾講師側は、まぁ遅刻遅刻のオンパレード…揃いも揃って腕時計が20分くらい遅れてるんですかってくらい遅刻してきます。しかも、説明会中寝てる人も結構いますしね。そういう人に限って生徒に対しては「遅刻するな。」とか「寝るな。」とか平気で言うんですよね。(☞生徒から学べ)

私疑っちゃうんですよ、彼らが何で遅刻してまで説明会中居眠りしてまでここに来てるのか?たぶん、クオカード目当てなんじゃないかって。私立校の説明会行くと、だいたいどこでもクオカード的なものを貰えるらしいんですね。私が行った説明会でも2,000円分のクオカードが学校パンフレットとかの資料と一緒に入ってたんですよ。

さらにね、私立の説明会後って「食事が出ます。」ってところ多いらしいんです。で、仲のいい個人塾経営者同士のランチ会が始まるらしいんですね。私は二回とも何かそういう雰囲気が嫌なんで、声をかけてもらいましたけど速攻で帰りました。

生徒が絶対受験しないだろうなって地域の私立高校説明会まで回って、クオカード集めてダラダラ昼めし食って…

Mr.MMr.M

仕事しろ、仕事を。

って私は思いますけどね。半日使って2000円のクオカードもらって得した顔になってるんだとしたら、あなたは全く金の計算ができてない。全然、得してないですからね。それについては別の記事に書きました。(☞「時間」は資産

私立校の情報はその学校のホームページとパンフレット読んで、知りたいことがあったらすぐにその学校に電話すればいいんです。そういうこともしないで惰性で説明会に時間を使うから、休みがとれなくなるんです。

「学校研究のために学校説明会は普通参加するもんだろう?」っていう常識、まず疑うことですね。

相談に乗らない

「学習指導以外の生活面での相談も乗ります!!」っていう方が多いですよね、学習塾って。

私は全く逆、「学習、受験以外の相談は一切乗りません。」ってパンフレットにはっきり書いてます。だって我々カウンセラーじゃないんですよ。相談乗ったって責任持てないじゃないですか。それに本分じゃないことにまで相談乗っていたら、時間がいくらあっても足りませんよ。

「話を聞いてあげるだけでもいいんだよ。」何て言われそうですけど、それって我々の仕事なんですかね?我々は成績を上げる、志望校に合格させるっていうのが本分です。その目的に向かっての雑談とか笑い話とか、モチベーショントークとかだったら私だって多少は行いますよ。

でも長々と親身になって相談を受けてる場合じゃないんですよ。そんなことやってる時間があるんなら、1分でも長く勉強してもらわないと。早く勉強できるようになってもらって早く帰れるようにしてあげないと。補習も来なくて済むようにしてあげないと。その方が、結果的にお客様も喜んでくれるんだし。

学習面とか受験に関しての相談ならいくらでも受け付けますよ、それが仕事だし使命ですからね。でも友達関係とか学校生活とか家庭の相談なんか乗り出したら、それこそキリがない。で、我々はそういう相談を受けるプロじゃないから結局解決できないばかりか中途半端な相談に終わる訳です。それ、仕事に責任持ってるって言えませんよね。

「夜中の11時まで生徒の相談にのって帰りが危ないから自分が送って帰る」面倒見が良い先生だなんて美談に聞こえるかもしれませんけど、今の時代間違ってますよ。そんな夜遅くまで塾に子供あずけたくないですよ、親も。早く帰って早く寝た方がいいに決まってるんです。睡眠取ったら元気になって、案外塾の先生になんか相談しなくても解決するかもしれないんですから。

生徒が帰宅してから15分後には教室を閉める

私の塾は閉めるのが強烈に早いです。授業が終わって5分後には生徒は全員教室から出ています。そしてその10分後には我々も退室。10時に授業が終わる日は、10時15分には教室は真っ暗、シャッターは降りています。

生徒もそれを知っていますから、すぐ帰宅しますよ。よく塾の駐輪場とかで遅くまでしゃべっている中学生の姿あるじゃないですか、ときには塾の講師までその話の輪に入ってたり。

うちは全くありません、15分後には我々の自転車、バイク、車もそこにないですからね。

「生徒の質問とか受け付けないのか?業務の連絡とか報告とかどうするんだ?」そんなの次の日やればいいじゃないですか。生徒の質問だってうちは授業前って決まってます。授業後は一切なし、ってお客様ふくめ皆共有してます。本当に大事な連絡、報告だけちゃちゃっと済ませてあとは全部次の日。

夜に時間を取ろうとするとダラダラしますよ。きっと皆さん分かっていると思いますけど、夜は時間が無限ですからね、寝なきゃいくらでも時間がある。だから時間を無駄にするんです。

送迎には断じて手を出さない

あなたはタクシー運転手が夢だったんですか?バスの運転手が夢だったんですか?本気でそうやって自問自答してください、送迎を自らやっている塾長さんたち。

遠くからでも通ってほしい?そりゃ通ってもらえればうれしいですけど、それはご家庭で送り迎えしてでも通わせたい塾と思われた場合ですよね?

「通ってもらえるんだったら自分、よろこんで迎えに行っちゃいま~す♪」っていうのは違いますよ。言葉悪いですけど、何かダサいです、それ。

自分の貴重な時間使ってまで、遠くから生徒を獲得しないといけないんだったら、問題は送迎のあるなしではないんです。問題は、近くの人に支持されていないあなたの塾の授業品質なんです。送迎者使って遠くまで行ってる時間があるんなら、それと同じ時間使ってでも自分の身近にあるもの、あること、そして自分自身を本気で見つめ直さないといけないと思います。

私はやったことないですけど、送迎ってどのくらい時間使います?行き帰りで2時間以上使いますか?2時間あればスタッフの給料振り込みに行って、作成しておいたチラシ注文して、教室回って備品の補充確認して足りないものをネット注文して…そのくらいのことは余裕でできますよね。

「いやぁ講習前でチラシ作成とか日程決めとかで忙しいんだよねぇ。」とか毎年言って、当たり前のように送迎を毎日やってるんだとしたら、相当矛盾してると私は思いますけど。

日が変わる前に寝る

私は22時40分にはだいたい帰宅しています。この時間に帰宅している個人塾経営者の方、どれだけいるでしょうか?

私はそこから速攻で風呂入って、飯食って、ビール1本飲んで、歯磨いて寝ます。日が変わる前に寝ます。夜起きていればどういうことになるのか、私も経験上よく知っています。数年前までは夜中の2時、3時は当たり前でしたから。

夜中の働かなくなった頭でダラダラ無意味なことをやる時間が始まるんです。それはもう、平気で2時間、3時間。日によっては外が明るくなるまで。私の場合は惰性でテレビゲームばっかりやってましたけど、じゃあ凄い楽しかったかというとそうでもないんです。「やることないからやってた」くらいなんですね。じゃあ寝ろよ、って話なんですよ、普通に考えれば。

恐怖を感じましたね、ある時。時間の価値がどんどん分からなくなっている自分が出来上がっていることに恐怖を感じました。夜中起きてると本当に時間に対して鈍感になっていきます。時間に鈍感な人間のままでは、休みなんか勝ち取れないと本気で考えるようになりました。

(最近は寝る前にブログちょっと書こうかなってなると、日をまたいでしまうことありますけど…夜書くのはあんまり良くないですね…)

午前7時には必ず起きる

私は午前7時には必ず起きます。日によってはランニングをすることもありますし、庭の手入れをすることもあります。

仕事が立て込んでいれば、仕事に充てることもあります。

夜と違って昼過ぎには、塾に行かなければいけないわけですからダラダラはできません。

「何時までにこれをやって、何時までにあれをやって」とはっきり時間を意識して朝の時間を過ごすことができます。

夜ずっと起きて終わらない仕事をするよりも、この方がずっと早くいろんなことが片付きます。頭も朝の方が全然冴えてますし。

「学習塾の人間は夜型」そんな常識も破っていかないと休日は作り出せないと思います。

完璧な朝型は難しいかもしれませんが、小学生が起きるレベルの朝型にはできると思います。

私の場合は、7時に起きたら11時半まで全力で活動。自分の趣味にあてたり、終わってない仕事にあてたり、ネットで買い物したり、家事をしたり…今はこのブログを書く時間にあててますね。そこから昼ご飯を食べて(私は朝は食べないので。)20分の昼寝。で、身支度をして出社です。

この生活リズムにしてからは、本当に仕事がはかどるようになりました。やりたいことがずいぶんできるようになりました。今の生活を支える重要な要素であることは間違いありません。


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