「集団指導」経営のススメ

休みが欲しいなら…

Mr.MMr.M

集団授業でいきましょう。

昨今、学習塾で起業する人の多くが個別指導塾を選択します。
FC加盟(☞FC加盟は…)だとほとんどの場合個別指導塾ですし…。

集団授業と違って個別指導は手軽だと皆さん思っているんでは?

私は全く違う考え方なんですけどね。

たしかに「指導」の面では個別指導は楽ですよ。普通のコミュニケーションができて、先生自身がその問題を解けるのであれば、まぁ大体教えられます。だから学生アルバイト講師が主流なんです。

一方、集団授業は一種のプレゼンテーションです。しかも子供たち相手ですので、お堅いプレゼンテーションでは聞いてくれません。極端な話、エンターテイナーになるつもりがないと小中学生はついてきてくれません。(芸人って言った方がいいかもしれません。)

授業準備の量・質・精神的負担で言えば、個別指導の10倍くらい必要です。経験値も相当ものを言いいます。

「指導」の点で言えば、間違いなく集団授業の方が心理的壁も経験的壁も高い。

それでも私は「集団授業」の方が、休みをしっかりとれる「普通の生活」を送るための近道だと思います。

「個別指導」は人手不足に悩まされる

「何言ってんの?個別指導なら学生アルバイトでもできるじゃん。楽じゃない。」

いやいやいや、学生アルバイト、雇えるんですか?って話なんですよ。人手不足の時代です。人探しにお金も時間もかかります。そもそも私から言わせれば、開業初期から人件費発生させるなんてもったいな過ぎますよ。

☞個人塾の人材採用

それにすぐアルバイト辞めますよ?あなたが最初から学習塾の根幹である授業を人任せにして、楽を求めるような魅力のない経営者だったら。そして人繰り地獄が待ってるんです。

結局最終的には、学生アルバイトの穴を埋めるようにして、あなた自身が授業に入るのがオチです。

それなら、あなた自身が集団授業を行う知識・スキルをつける手間の方がよっぽど楽じゃありません?あなた自身の勉強にはお金はほとんどかからないわけですし。

集団指導の場合、知識・スキルがついてくれば授業準備はどんどん楽になるんです。授業の品質もどんどんアップする。当然お客さんも増えてくる。

個別指導の学生アルバイトはすぐ辞めます。辞めたらあなたの塾の授業品質は0に戻ります。運よく新しい子を採用できたとしても、もう一度、新人研修です。大学生は長くても4年。4年後には少なくともその講師一人分の授業品質が0に戻るんです。

集団授業ははじめの指導力という壁は確かに高いですが、その壁を越えればあとは結構平坦なんです。

個別指導は指導に関してのはじめの壁は学生アルバイトでもできるくらい低いかもしれませんが、将来に渡って人手不足という壁がずっと現れ続けるんです。そのリスクは本当によく考えた方がいいですよ。

生徒の成績を上げるにも集団授業の方がいい。

「何言ってんの?一人一人に合わせた個別指導の方が絶対いいでしょ?」

Mr.MMr.M

激しく甘い!!と私は思う。

我々個人塾に集まる生徒さんは、言葉は悪いですが落ちこぼれが多いんです。ましてや開業当初の名もない塾、相当の落ちこぼれの生徒さんばかりです。

そういう生徒をどう伸ばすか?

Mr.MMr.M

徹底的に叩き込むしかない!!

優しく1対1で教えたって甘えて勉強は進みません。個別指導なら生徒の質問にすぐ答えられる?勉強嫌いなんです、質問なんてしませんよ。

宿題だってやって来ません。でも量をやらせなければ成績は上がらないんですよね。本来、そういう生徒は塾に呼びつけて自分の目の前で宿題でも何でもやらせればいいんです。特に開業期は生徒数も少ないんですから毎日呼んだっていいくらい。

この話をするときに個別指導の最大の弱点で出てくるんです。それは、塾に強制的に来させられない、ということ。

個別指導は商品の性質上、「月に何回授業で〇〇円。」という設定をしますよね。そうすると塾に来させる度に、お客様に受講料を上乗せしなければならない。

だから強制的に来させることができないんです。「タダにするから毎日来なさい。」とは口が裂けても言えません。週に4日、5日、受講料をきっちり払っている生徒さんもいるんですから。

「自習なら授業じゃないから受講料はかからないよ。」って言ったとします。じゃあ、自習だからと言って生徒が質問をしてきても何も教えない?そうはいきませんよね。でも教えたら、「正式な授業と何が違うの?こっちは月謝払ってんのに」ってなりません?つまるところ、個別指導はそういう駆け引きと言うか、授業と補習・自習の線引きが面倒くさいんです。

単純に「お前はできてないから毎日来なければいけないんだよ!!」って言えない商品の形態が個別指導なんです。毎日勉強漬けにしなければ成績が上がらない生徒たちに、それが言えないのは致命的。

Mr.MMr.M

成績を上げることで生徒を集める、というのは自分の休日を確保するための生命線です。なぜなら仕事のほとんどを「成績を上げる」ということに絞れば、他の余計な仕事をずいぶん省けるからです。

集団授業なら月謝が発生する授業と、授業以外の補習や自習は明確に形が変わります。月謝が発生するものと発生しないものの差に説得力があり、お客様も納得感がある。

ホワイトボードで先生が面白おかしく解説をしてくれるのが月謝が発生する授業。一人で問題に取り組んで分からないところを質問するのが自習・補習。それは月謝が発生しない。

だから毎日生徒を強制的に呼べるんです。自分が集団授業をやっている部屋の隣で、ひたすら毎日自習させることができるのが集団授業です。

勉強を全くしてこなかった生徒が毎日勉強すれば、まあびっくりするほど成績は上がります。

最上位生でもない限り、一回の授業で生徒が身に着ける知識はたかが知れていますよ。それは集団授業でも個別授業でも同じ。だから授業以外でどれだけ勉強させられるかが、成績UPの相当大きなポイントになるんです。

「お母さん、〇〇君は家でももっと勉強しないと成績は伸びませんよ。家で□□や△△をしてください。」

平気でそういうことを言う塾講師がいますね。

「家でやらないからお前のところにかよってんだろぉーが!!」

内心、そう叫んでいるお母様、お父様きっと多いですよ。

「自習にいつでも来ていいですよ。」

そんな言葉も聞きたくない。そんなんでは自習に行くわけがない。

「毎日19時から22時まで塾に必ず勉強しに来てください。それができなければ辞めてもらいます。」

それが言えるのが、集団授業という形態なんだと思うんです。

開業当初で「1授業〇〇円」なんて考えるな!月謝は成功報酬だ。

「そんな無料の補習、ボランティアじゃないんだから…。」

Mr.MMr.M

超絶に甘い!!自分の立ち位置を分かっていない!!

開業したばかりのあなたの塾は本来、1回いくら、1授業いくらと値段をつけられる立場ではないんです。(実際は決めないと商売が始まらないので塾案内には月謝は載せますよ。)

開業したばかりのどこの馬の骨かも分からないあなたの授業に1回分の料金などある訳ない。あなたの授業の価値など誰もわからない。

だからあなたは成果で報酬を受け取る覚悟で仕事をするんです。

「どこの馬の骨かも分からない自分に10000円も月謝をくれる、どんな手を使っても必ず結果を出してやる!」と心に誓うのです。

10000円でこれだけ成績が上がったと感動させるのです。

「これだけ指導してやって10000円かぁ…。」そう思っているうちは大手にやられます。いや、昔からある近くの個人塾にも勝てません。

10000円もらったからには覚悟を決めて、20000円もらったからには全身全霊で、30000円もらったからにはそれこそ死ぬ覚悟で、来てくれた生徒の成績を必ず上げるんです。

その生徒が次のテストで点数が必ず上がると確信の持てるまで、無制限で塾に呼び続けるんです。集団授業においての月謝とは成功報酬だと考えるべきなんです。

個別指導は良いお客様が集まりにくい!

経営者サイドからの個別指導のデメリットに関して最後にもう一つ。個別指導はいいお客さんが来にくいイメージです。

学校でついていけない生徒。集団は嫌だって生徒。学力が低いのはもちろん、他人の手助けをMAXで期待しているタイプが多いですよね。

そういう生徒はやっぱり成績を伸ばしにくいですよ。後ろ向き発言ばかりされれば塾の空気も悪くなりますし、今はLINEでなんでも広がりますからね。悪い生徒さんが自分の塾の悪い噂を流したらヤバいですよね。

「無理なく自分のペースに合わせた個別指導」なんて募集をかけたら、もうそういう生徒が集まることを覚悟しなければいけないんじゃないですか?私はそんな塾経営、想像したくないですが…

良いお客様が集まらないと余計な仕事は増えていきますよ。人手不足で休みが減る上に、余計な仕事が増えてしまったらあなたの休みは希望ゼロ。めでたくブラック経営者の仲間入りです。

「口コミの爆発」が集団授業にはある。

集団授業を成功させるにはチームを作ることが重要です。その学年のチームを。チームワークがいい学年は授業が盛り上がります。授業が盛り上がれば塾でのいろんな出来事を塾生たちが学校でも話すようになります。当然、学校で話題になれば口コミ発生の確率が高まるわけです。

A中学校の2年の吹奏楽部が5人も在籍してる、そういう状況が普通に起こります。同じ中学の同じ部活内で自分の塾の話が炸裂してれば、それを聞いている生徒たちも「あぁ、あの塾成績も上がってるし、楽しそうだなぁ。」って普通に思うわけです。

同じ部活の先輩たちの多くが行ってる塾なら、その後輩たちも気になるわけです。そして塾を探しているときに必ず話題に上ってくるはず。「あの塾、〇〇先輩も行ってるし、△△先輩も行ってるみたい。」

個別指導はどうしてもそういうつながりを作るのが難しい。授業時間が一人一人違うし、そもそも授業の時に他の生徒と顔を合わせる機会自体が少ない。横のつながりも縦のつながりもなかなか強くならない。

チームとしての勢いとか盛り上がりを期待できる集団指導は、本当にうまく行けば強いですよ。口コミは容易に発生します。ときには口コミが爆発します。集客を考えても集団指導のメリットは十分にあるんです。


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